主に描かれたこと
- ヴラムのプリンアラモードお披露目。
- ラキアがグロッタを撃破。グロッタは死亡。
- ランゴ兄さんの生存確認。グロッタを看取る。
話の流れが美しくないか?
第40話のサブタイトルが『追憶のアラモード』。39話にてデンテ叔父さんのために作ったプリンアラモードが無情にも置かれた部屋でショウマと幸果はお通夜ムードに。そこに絆斗が訪れ「デンテの死」を知る。深く落ち込む幸果と取り乱し奔走するラキアを思って冷静にならざるを得ないショウマを心配する絆斗。そんな中でショウマは「敢えて楽しくプリンアラモードを食べる」ことを提案します。デンテに想いを馳せて食していると、デンテが生前に撮影したビデオメッセージの存在が明らかになる。その中にはラキアに対する言葉もあり、これを見たショウマはラキアを探します。
復讐に燃えるラキアを発見し、彼を元気付けようとするショウマ。しかしラキアは冷静なショウマに対して「悔しくないのか」と激昂します。ショウマも「悔しいけどそれだけでは何も守れない」と誠心誠意で応えます。ショウマの「感情を押し殺してでも皆んなを助けたい」という姿勢を目の当たりにしたラキアは、コメルの意志やデンテの言葉を改めて思い返します。
その後、ラキアにとって仇であるグロッタと戦闘になります。圧倒的な力の前に追い込まれるショウマとラキア。復讐に燃えるラキアに対して「復讐は終わりか?」と煽るグロッタ。「復讐は終わりだ」と答えるラキア。人間を傷つけたくない優しい心を持った弟のコメル、自分を信じてくれたデンテの意志を継承し、「復讐を終え、真に誰かを守る戦士」としてラキアは再起します。その姿を見たショウマの腹からプリンアラモードのゴチゾウが排出され、新フォーム披露といった流れです。
ショウマがデンテを追憶しながら食べたプリンアラモード。デンテを追憶することで復讐を終えられたラキア。それぞれの追憶が重なり紡ぎ合うことで初めて、ゴチゾウが誕生します。話の流れが美しすぎてISSAもニッコリ。
デンテから見たラキアの印象
「ラキアを信頼している、あとは頼んだ」という趣旨の発言から、デンテのラキアに対する信頼感が見えます。その一方でデンテはショウマや絆斗に対しては同様の発言はしないと思うんです。ショウマはピュアな子ども、絆斗は熱血漢な人間。デンテにとって大切な存在であることは間違いないでしょうが、どうしても可愛らしくて面倒を見てあげたい存在として扱っていたように感じます。その一方でラキアはデンテ自身と同じ純然たるグラニュートであり、比較的落ち着いた性格で兄貴分の気質があります。細かい描写こそありませんでしたが、ラキアならショウマや絆斗を支えてくれるといった強い期待があったのだと思います。
今後の展開
- ・謎の黒づくめの男登場、またビターガヴ新フォーム!?
- これは全く予想していない展開でした。正体は須賀さんか絆斗の師匠(ライター)でしょうか。
- ・駄菓子屋の店主と井上みちる(ショウマの母)が関係者であることが確定
- ・ショウマの精神面について
母についての掘り下げは確実で本編開始前の出来事について明かされるでしょう。その上でショウマの不自然なまでに健気な性格についても描いて欲しいです。ショウマはみんなを守るために必死に奔走していますが自己を顧みない側面も多く、絆斗やラキアに心配されることがあります。個人的な考察ですが今のショウマは「過去を乗り越えた強さ」ではなく「過去を封印した強さ」であるように感じるため、もう1段階の成長が描かれそうです。
ラスボス予想(40話時点)
- グロッタ
- 今回で死亡。内面も描き切った感があるので復活は無いでしょう。
- ジープ
- 可能性としては中程度でしょうか。今後の強化も一応は示唆されましたし。個人的にジープの変身ポーズや目の光る描写から、明確に「ショウマとの対照」を意識している印象があるので「仲間に囲まれたショウマ」VS「全てを失った・拒絶されたジープ」の構図は美しくはあります。
- ランゴ
- 今回で最有力候補になりました。井上みちるを起点にショウマの家族に関する掘り下げが描かれるという予想は先述の通りですが、並行してランゴが想うストマック家という家族についても描れそうです。そもそもランゴが何故ストマック社に拘るのか。その背景に強い家族愛があるのであれば、ショウマとの対比としてはバッチリです。
ここで復活したということは塚本高史さんのスケジュールも抑えてるだろうし、よっぽどのことがなければラスボス確定でしょう。
- 今回で最有力候補になりました。井上みちるを起点にショウマの家族に関する掘り下げが描かれるという予想は先述の通りですが、並行してランゴが想うストマック家という家族についても描れそうです。そもそもランゴが何故ストマック社に拘るのか。その背景に強い家族愛があるのであれば、ショウマとの対比としてはバッチリです。
- 大統領
- 中から高。あまり物語に関与してこないし、いきなりラスボスに昇格するには唐突な印象を受けそうです。ただし今回ニエルブに対して「ランゴが使用したラキア由来の毒素開発を指示した」ことが伏線である可能性があります。個人的には「財団X」のように最後まで倒されずに裏で暗躍し続ける悪として、本編ラスボスになるとは言い切れないと考えています。
- また40話にてランゴが復活したので、彼の復讐によって死ぬ可能性も出てきました。
- リゼル
- 可能性は高いかもしれません。「財団X」を意識するとリゼルは「加頭」のポジションであり、「組織は潰せなかったけど有力者を倒した」とうえで「今後も戦いは続く!」という締めにするのであれば違和感は少ないです。リゼル自体も歪んだ感性や父との関係性、ジープへの愛情という掘り下げができそうなので、残り話数で魅力的なラスボスに仕上がるのではないかと期待しています。
- ニエルブ
- 彼に関しては正直予想が難しいです。ラスボスに昇格するには少なくとも人間界で直接的に大きな悪事を行い、ショウマ達が明確に敵対する動機が必要ですが、ニエルブに関しては陰で暗躍するに留まっています。黒ガヴや他の研究が上手くいき、その研究成果として暴れる可能性もありますが、闇菓子や家族愛というテーマからは離れる気がするし・・・。個人的には別のラスボス候補に殺される展開ではないかと予想しています。
- ショウマの父
- 「駄菓子屋の店主がショウマの父であり、そのままラスボスになるのではないか」と予想していましたが41話の予告やランゴ復活を考えると可能性は低そうですね。ショウマの父はあくまでもランゴの回想にて、彼がラスボスとして魅力的なキャラとして印象付けられるための描写に留まりそうです。以前として死因不明なのは気になりますが・・・。
まとめ
まさかのランゴ兄さん復活!!これはラスボスへの階段を一気に登り始めたと言っても良いでしょう。物語序盤から会社経営で苦々しい顔をして視聴者に愛されていた兄さんが遂に報われる時が来そうです。
直近では駄菓子屋の店主と井上ミチルの関係性が気になります。駄菓子屋の両親が死んでいるという発言が39話でありました。井上ミチルは駄菓子屋の婚約者・姉・妹といった説がありますが、婚約者が異種NTRされて生まれたのが主人公という展開は流石に脳が破壊されてしまうので姉か妹でしょう。
例えば両親とミチルが何かしらの事故に遭い、両親の遺体は発見されたがミチルだけ行方不明である、といった背景であればショウマと駄菓子屋は血縁関係であり、ショウマを新たなアプローチで深掘りし支えるキッカケとして綺麗に描くことができそうです。
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