ヒーラー枠として優秀だと思う。仮面ライダードライブ(タイプトライドロン)の戦闘力

戦闘力

総合戦闘力

スペック


タイプトライドロン
パンチの威力18t
キックの威力31t
ジャンプの高さ45m
100m走のタイム0.643秒

引用:仮面ライダー図鑑

強さ解説

火力

中間形態であるタイプフォーミュラと比較して実数値は若干向上していますが、その伸び幅は非常に小さいです。

100t以上の実数値を発揮するキャラもいる業界ですので、2~3tの上昇は誤差レベルと言っても差し支えないでしょう。

流石に基本形態の域は脱していますが、数値面だけを見ると最強形態としては物足りない印象を受けます。

汎用性

引き続きトレーラー砲を必殺武器として活用しつつ、ハンドル剣やドア銃も使用可能です。さらに「タイヤカキマゼール」が追加されるため、対応できる状況の幅は広いと言えるでしょう。

タイヤカキマゼールは3種類の能力を組み合わせて同時発動できる機能です。基本形態ではタイヤ交換の効果を単独でしか扱えなかったことを踏まえると、大きな進歩だと思います。

ただし実際に劇中で披露された組み合わせは僅か3通りだけ…。しかも組み合わせは固定されており、自由なカスタマイズ性を感じさせる描写は少なかった印象です。

ひとまず描写された「炎×トゲ×分身」「ドリル×コンクリ責め×重力操作」は無難に強いと思いますが、最強形態の能力としては地味かなぁ。

特に重力操作については、シフトカー単体で使用した方が扱いやすそうに見えます。タイヤカキマゼール経由だと、重りを相手に投げつけて命中させる手間が発生するため、純粋な使用感だけを考えると若干不便そうです。

機動力

高いスピードを誇ることは間違いありませんが、単純な最高速度だけで比較すると、中間形態であるタイプフォーミュラの方が優れています。

恐らく「短時間だけ発揮できる最大速度はフォーミュラ」「安定して発揮できる実戦速度はトライドロン」といった棲み分けなのではないでしょうか。

フォーミュラの記事でも述べましたが、更なるスピードを発揮するライダーは普通に存在します。ドライブも十分に高速ではあるものの、加速能力を売りとするライダーの中で一級品かと言われると微妙なところです。

ジャンプ力についても平凡な水準です。極端に低い訳ではありませんが、最強形態らしいインパクトは感じにくいでしょう。

特殊能力

やはり重加速を発動できる可能性がある点は大きな強みでしょう。描写はないけど。

タイプトライドロンの特徴としては、やはり「タイヤカキマゼール」になるでしょう。戦闘用以外であっても「回復×捕縛×伸縮」の組み合わせが第37話で確認できます。

もし組み合わせが自由であるなら、「目眩し×分身×自由枠」のような運用も考えられます。高い機動力と組み合わせることで、かなり多彩な戦術を展開できそうです。

ただし、肝心の組み合わせ自由度については劇中で十分な説明がありません。固定パターンのみなのか、それとも未使用の組み合わせが存在するのか分からないため、評価が難しい部分でしょう。

加えて「トライドロンによる援護を受けられなくなった」も痛手でしょうか。従来はピンチの際に駆け付けて撤退を支援してくれる存在でしたが、タイプトライドロンでは自身と融合しているため、その役割を期待できません。飛行能力を失ったとも解釈できます。

ベルトさんとの運転交代もメリットがイマイチ分からないかな…。第33話の描写から精神攻撃への耐性を持つようにも見えますが、あれは「氷による精神凍結」という特殊なケースでした。汎用的な精神攻撃にまで有効かと言われると疑問が残ります。

ベルトさん自体は割と感情的で、恐怖感で戦意喪失する場面もありましたから「テラードーパント」のような相手に完全な耐性を発揮するかというと微妙かなぁ。

もちろん最強形態らしく、公式図鑑では全身を防御フィールドで覆う能力も記載されています。

総合的に見れば優秀な特殊能力を備えていますが、評価の大部分はやはり重加速に依存しています。そのため特殊能力面の評価は、個人的にはタイプスピードと大きく変わらない印象です

強い?弱い?

最強形態としては地味な印象です。

瞬間的な爆発力に関しては、F1マシンをモチーフとしたタイプフォーミュラの方が上ではないでしょうか。愛車であるトライドロンと融合した本形態は、どちらかと言えば安定性や総合力を重視した性能に感じます。

ドライブ自身の単体性能は「シンプルに速い」が中心であり、圧倒的な火力を発揮する描写も見当たりません。最強形態らしい派手さという意味では少し物足りないでしょう。

ただし、敵へのデバフ付与や味方への回復支援は非常に優秀です。重加速による弱体化と自身のスピードを組み合わせれば被弾リスクを抑えやすく、「死ににくいヒーラー」として高い性能を発揮できると思います。

高火力アタッカーというよりは、堅実なサポート役として重宝されるタイプでしょう。チーム戦を前提とするなら、最優先で編成したい性能です。

そもそも高火力ライダーは腐るほど存在しますし、インフレの影響も受けやすいです。その点、回復能力を持ちながら高い機動力も兼ね備えるドライブは、意外と恵まれた性能なのかもしれません。

回復能力を持つライダー自体が珍しく、その上で高速戦闘までこなせるとなれば希少価値はかなり高いでしょう。

単体での戦闘力は「シンプルに強い」程度に落ち着きます。しかし他ライダーとの連携を前提とした総力戦では非常に腐りにくく、結果的には点数以上の活躍が期待できるライダーだと思います。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

前提:一般的な怪人(序盤相当)と対峙

  1. ベルトさんと運転交代
  2. 静観

解説

進兄さんが変身するならまだしも、ド素人が変身する場合はベルトさんに委ねた方が良いでしょう。余計な事はしません。とりあえず全権委任して静観です。

ベルトさんに関しては夏映画にて暴走リスクがあると明かされており少々不安はありますが、自壊ダメージを負う類の暴走ではなかったため何とかなるでしょう。

街を破壊した挙句、他ライダーに倒された際は全責任をベルトさんに擦り付けて命乞いをしましょう。

有利な敵

仮面ライダー第2+1号

「故人と意識を共有した姿」という意味では、タイプトライドロンと少し似た存在かもしれません。

ただし、本郷猛との意識共有がベルトさんとの運転交代のような形で機能するのかは不明です。

また、第2+1号は昭和ライダーらしくバイクへの依存度が高い印象があります。裏を返せば、愛車を失った際には戦力低下のリスクも考えられるでしょう。

一方のタイプトライドロンは、既にトライドロンと一体化した姿です。走行能力そのものが自身の性能となっているため、「愛車を失うリスクが存在しない」という点では利便性に優れていると思います。

仮面ライダーサソード

こちらも超スピードライダーです。

サソードに対する重加速デバフと自身の加速を掛け合わせれば同じ土俵に上がれるかなぁ。

攻撃手段に関してはドライブが圧倒的に豊富だと思うし、スピード面さえクリア出来るなら有利に立ち回れる気がします。

まぁサソードは純粋に他人の恋感情を応援してくれる性格だし、”ドライブの無事を願う霧子”を見たら自主的に勝ちを譲ってくれそうな雰囲気は感じます。

不利な敵

仮面ライダービルド(ジーニアス)

タイプトライドロンのスピードも十分に優秀ではありますが、スピードタイプとしてはもう一声欲しいとは感じます。

ジーニアスビルドは決してスピード特化キャラではなく、火力もそれなりに優秀ですがタイプトライドロンに肉薄するスピードを発揮します。

細々した能力もビルドの方が豊富かつ優秀だし、同じ最強形態という括りであっても見劣りは否めないでしょうか。

仮面ライダーゼッツ

「ベルトさんにチェンジ=精神攻撃無効」みたいなイメージを抱きそうになりますが、必ずしも無効化するとは限らないと思います。

ベルトさんも恐怖に怯えるし、第2話では悪夢に苦しむ場面もありました。機械であっても「夢を見る」のであればゼッツが干渉できるので、

  1. ベルトさんを夢の中で破壊
  2. 現実のベルトさんも壊れる

といった流れでドライブの変身能力を奪えると考えます。

ベストパートナー

仮面ライダーBLACK RX

てつを&キングストーンが本気になれば新形態を生み出しかねないヤベーヤツですが、タイプトライドロンを目の当たりにして着想を得るかもしれません。

RX自身がライドロンと一体化して次元や時間を自由に操れるようになったら本格的に手を付けられなくなりそうですが…。

仮面ライダー龍騎

やはりドライブは単純な戦闘力以上に「戦闘と治療のマルチタスクが可能」な点を評価したいです。

進兄さんが『龍騎』の世界にいたら城戸を救えたでしょう。いやどう考えてもヒーラーとして有能なんだよなぁ、進兄さん。

同じくヒーラー枠としては「ブレイブ(Lv100)」が思い浮かびますが、彼の場合は「仲間の”ライダーゲージ”を回復させる」なので同作品のライダーにしか効果を発揮しない可能性もあります。

その点でドライブの回復能力は「ライダーに限らず一般人にも有効」なので、やっぱり進兄さんは天才外科医よりも汎用性に優れたヒーラーと言わざるを得ません。

王道すぎて異質

フリーターやニートが大半を占める歴代仮面ライダー主人公の中で、ドライブに変身する泊進ノ介は「公務員・妻子持ち」という堅実すぎる経歴の持ち主です。

そもそも進ノ介自身が熱血警官キャラであり、曲者揃いの歴代主人公と比較すると「王道すぎて逆に珍しい」とすら感じます。

もちろん「真面目な警察官」というキャラクター自体は過去にも存在しました。『アギト』の氷川誠や『カブト』の加賀美などが代表例でしょう。

しかし彼らは2号ライダーだから成立するキャラクターだったようにも思えます。主人公として1年間作品を引っ張るには少々優等生すぎる印象がありました。

そして進ノ介も、キャラクターの方向性自体は彼らと大きく変わりません。良くも悪くも真っ当で、優秀で、常識人です。

でも『ドライブ』という作品は序盤から終盤まで退屈も破綻も少なく、1年通して高品質であったと感じます。

キャラ付け自体は”王道すぎて味気ない主人公”の作品がここまで面白くなったのは、やはり「ラブコメ要素」なのかなと思うんですよね。

やっぱりラブコメって否応なしに盛り上がるので描きやすいと思うんですよね。若手女優の初主演作も大体が似たような青春ラブコメ映画じゃないですか、中学生~高校生くらいが見るような感じの。

若手演者の登竜門とされる『仮面ライダー』に関しても、ただ盛り上がりを演出するだけならラブコメに走るのが手っ取り早いとすら思います。

しかし『仮面ライダー』は単発作品ではなく、50年以上続くシリーズなんですよね。

いくら「ラブコメがウケやすい」としても、安易に手を出して似たような作品を量産したら飽きられてしまうでしょう。

シリーズモノとして支持を得るには「ただ面白いものを作る」だけでは足りず「飽きられない工夫」が求められると思います。

『ドライブ』は平成ライダー第16作目になりますが、それ以前に「”主人公”がヒロインと結ばれて”ハッピーエンド”」という王道展開なんて殆どないです。

そう思うと「熱血主人公」と「ラブコメ」が合わさった今作品に珍しさすら抱かせる『仮面ライダーシリーズ』はマンネリ回避を徹底しているように思われ、シリーズモノとして非常に健全なのだと改めて感じます。

「王道作品」という本来であれば個性と言えない要素が、個性として成立してしまう点に『仮面ライダーシリーズ』が長寿で愛され続ける所以があるのかもしれませんね。

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