仮面ライダーゼロノス(ゼロフォーム)の戦闘力

戦闘力

総合戦闘力

スペック


ゼロフォーム
パンチの威力7t
キック威力9t
ジャンプの高さ42m
100m走のタイム4秒

引用:仮面ライダー図鑑

基本情報

 『仮面ライダー電王』に登場した2号ライダーである「ゼロノス」の最強フォームです。主人公の電王の強化が「てんこ盛り路線」で賑やかであったのに対して、こちらは中々に悲惨です。

 というのも電王は「電車の乗り放題パス」を使用するライダーであり、変身に際して大きな制約やデメリットがありませんが、ゼロノスは「片道切符」であり変身のたびに切符を消耗します。

 当然ながら切符は有限であり、いつかは使い切ってしまう訳です。「切符が無くなったら変身できなくなる」は当然ですが、何より鬼畜なのは「切符は変身者についての記憶そのもの」である点です。

 つまりゼロノスに変身する度に「誰かが変身者を忘れる」ということであり、「全ての切符を使い切る=誰も変身者を覚えていない=変身者の存在が消える」という重過ぎる代償を払う仕様となっています。恋人であっても容赦無く忘れてしまう可能性がある訳でメンタル面では相当にズタボロにされそうです。

 ただし少々分かり難い設定ではあるのですが「通常ゼロノスへの変身は”未来の自分”が消えていく」のに対して「ゼロフォームへの変身は”現在の自分”が消えていく」という違いがあります。つまり「現代の自身に関する記憶の数=変身に使用する切符の数」という図式になるため、自分の存在を維持するだけであれば、寧ろ扱いやすくなっているとも考えられます。

 それでも変身する度に「自分が忘れられる」というのはシンドイものがあり、「恋人を守るために戦ったのに、恋人との想い出が全て忘れ去られる」という結末も全然あり得る訳ですから、やはり「代償の重さ」という観点では歴代屈指のキャラクターと言えるでしょう。

強さ解説

 ゼロノスの最強フォームであり重い代償を背負っていることを踏まえると「きっと強いんだろうなぁ」と思いがちですが、強さは正直言って微妙です。単純なパワーでは「ベガフォーム」の方が優れていますし。

 もちろんゼロノス自体が「ゼロライナーによるタイムスリップ」が可能である点や基本形態の「アルタイルフォーム」より基礎スペックが向上していることを考えると決して弱い訳では無いです。ただしタイムスリップも電車の存在が必須であり、オーディンのタイムベントのような戦闘中に使用しまくる戦法は取り難いです。

 デネビックバスターというガトリング兼ビーム砲という遠距離攻撃用の武器を有する点はプラス要素ですが、これも相方である怪人が変形した武器であり、相方のいない孤立した状況では使用出来ないリスクがあります。

 決して弱いライダーではありませんが、デメリット持ちの最強フォームとしては「プトティラコンボ」「極アームズ」「キングフォーム」といった錚々たる面子が挙げられ、彼らと比較すると流石に物足りない印象です。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. 変身する前にめっちゃ自撮りする。
  2. あらゆるSNSに自撮りを投稿。ハッシュタグを付けまくってインプレゾンビと化す。
  3. 一通りのSNS戦略が完了したら変身する。
  4. なるべく人通りの多い場所で戦う。
  5. デネビックバスターを乱射して確実に敵を仕留める。

戦闘に勝利する以前に、まずは「自分に関する記憶」を世間に植え付ける戦略が重要になります。関係性を問わず忘れられる性質なので「狭く深い関係」より「広く浅い関係」の方が有利です。

であれば最適な手法は「売名行為」ということになります。自撮りでも何でも良いからメディア露出に全力を出してください。

また戦闘時も人混みで戦うべきです。「俺は仮面ライダーだー!!」と絶叫しながら怪人と戦えば確実に注目を得られます。大衆の記憶を媒介して自身の延命を図りましょう。

有利な敵

  • 仮面ライダー2号(THE NEXT)

 経年劣化で身体に錆のような傷が見受けられる仮面ライダーです。また改造人間である副作用から肉体が限界を迎えており、変身時には吐血する描写もありました。

 一方でゼロノスは「俺は錆びても強い!」なので経年劣化への耐性では明確にゼロノスが勝ります。また金属には「もらい錆び」や「接触腐食」という現象があり、錆の塊であるゼロノスと接触することで2号の劣化が早まる可能性があります。両者ともにデメリット持ちのライダーですが、戦闘面では明確にゼロノスに勝機がありそうです。

不利な敵

  • 仮面ライダー鎧武(ジンバーレモンアームズ)

 錆を落とすにはクエン酸です。レモン果汁は錆で纏われたゼロノスにとって弱点となる可能性があります。ジンバーレモンはまさにレモンの仮面ライダーであり、しかもオレンジ果汁も併せ持っているため「クエン酸の権化」のような存在です。必殺技もオレンジスカッシュだのレモンスパーキングだので徹底的にクエン酸を浴びせてくるので、ゼロノスの錆は剥がされるかもしれません。

 てかゼロノスの錆って強化要素なんか・・・?

  • 仮面ライダーブラッド

 ビルドの夏映画に登場した敵ライダーです。変身者は政治家に扮しており、大衆の扇動や特殊能力による洗脳が可能です。単純に戦闘力が高いのもありますが、大衆に対する洗脳能力を駆使して「ゼロノスに関する記憶を人々から消し去る」という戦術が可能です。洗脳能力も拡散するウイルスのような性質を持つため、広範囲に有効な点も厄介です。

 戦わずして存在を消すという意味ではゼロノスにとって最も恐ろしい相手でしょう。

ベストパートナー

  • 仮面ライダークローズ

 「ゼロノスの存在が消える」のは記憶を媒介にした存在であるという理屈に基づいた設定によるものですが、「理屈が分からない故に通用しない」のが万丈です。実際に万丈は世界が書き換えられても時空が歪んでも消えなかった存在であり、誰も戦兎を覚えていない世界でただ一人彼を覚えていた実績があります。しかも別時空の自分自身と同世界で併存できる点も確認されており、これを「理屈が分からないから」で成立させてしまう万丈は流石に頼もしいです。

ゼロノス「なんでお前は俺のこと覚えてんの?」

万丈「俺が知るかよ!」

戦兎「こいつは馬鹿だから理屈が通じないらしい。」

ティード「面白い・・・(呆れ)」

  • 仮面ライダーヴァレン

 ゼロノスが自身の存在を維持するには誰かに自身を記憶してもらう必要性があり、SNS等を使用した売名行為は非常に有効な手法ですが、それを得意とするのがヴァレンです。ヴァレンの変身者はネット記事を公開するフリーライターであり、実際にSNSを上手に用いて情報を拡散し、世間に怪人の危険性を浸透させた実績があります。

 情に厚いヴァレンですからゼロノスが多少の悪態を突いても事情を察して、彼の存在を守る為に奔走してくれそうです。それこそ「ハピパレ」とかいう有能すぎる何でも屋とも協力出来ますから、ゼロノスが安心して戦える環境が整いそうです。

 また二人の戦闘スタイルもプロレス技に近い傾向があり、そういった意味でもシナジーはありそうです。

強い?弱い?

 タイムスリップ可能なライダーの最強フォームであり、決して弱いわけではありません。しかし代償として失うものが大き過ぎることを踏まえると、それに見合った強さであるとは言い難いのも事実です。そういう意味ではG4と並んで「コスパ最悪ライダー」として挙げられる場合もあり、総合的な性能では中々に厳しい印象はあります。

 しかしゼロフォームが消耗するのは「現代の自分自身の存在」であり、これは自分の振る舞い次第で人々の記憶に残ればゼロノスの存在を維持できるという救いはあります。現代では急速にSNS社会が発展し、情報の拡散も容易な時代になりましたから、ゼロノスにとっては追い風と言える時流かもしれません。

 てか味方サイドのライダーで「最強フォームの初登場シーン」がこんなに悲しいやつ他にいるんですかね。錆びてるし、初見では弱体化フォームだと思ってました・・・。

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