仮面ライダービルド(ローズコプターフォーム)の戦闘力

戦闘力

総合戦闘力 

スペック


ローズコプターフォーム
パンチの威力12.9t
キック威力14.4t
ジャンプの高さ42.8m
100m走のタイム5.6秒

引用:仮面ライダー図鑑

基本情報

 仮面ライダービルドの派生フォームです。「薔薇×ヘリコプター」です。エボルトによる「どんだけ赤と緑が好きなんだよ!?」という名言が炸裂した姿でもあります。

 そんなローズコプターの初陣は第21話。これがまぁ濃厚な回でしてねぇ。「ハザードによる殺害シーン」「万丈構文」といった『ビルド』という作品そのものを代表する名シーン・名言が爆誕した回です。

 冒頭で「ハザードフォーム」に変身し暴走した結果、他人の命を奪うビルド。そもそも「怪人を人間に戻す」世界観なので、怪人であっても「不用意に殺す」という体験は戦兎に大きなショックを与えます。

 そのあまりのショックによって戦兎は廃人になってしまいます。仮面ライダーとしての戦いを依頼されても拒絶し、殺害現場で懺悔をしようにも幻覚をみて憔悴する始末。

 俳優による迫真の演技も相まって「変身して戦える精神状態ではない」事が強く伝わる名場面でした。

 しかし当時のビルド世界は戦争中であり「誰かが戦わなければならない」状況は変わりません。自身を敵とするグリスにも、ラスボスになるエボルトからも「ライダーとして戦え」と諭されます。

 この際に飛び出たのが「万丈構文」であり、これは要約すると「ビルドの代わりに万丈が戦って負けたら全責任が万丈に押し付けられるぞ」という脅しです。

 結局その脅しという名の鼓舞によって戦兎はビルドとして再起します。その際に初めて変身したベストマッチ形態が「ローズコプター」です。

 一応は対戦相手にダメージを与える活躍をしましたが、如何せん他シーンのインパクトが強すぎて…。続く第22話でも登場しますが、これも「ハザードフォームの前座」という扱いでした。

 ビルドの第21~22話は非常に印象深い内容であり、物語に一区切りをつけた局面ですから多くの視聴者にとっても記憶に残っていると思います。

 しかし記憶の大部分を占めるのは「ハザードフォーム」であり、その前後に挟まれてしまったローズコプターは「そもそも登場したっけ?」くらいのイメージになりがちです。

 まぁ「トラユーフォー」なんかと比べれば単体の活躍があるだけ恵まれているでしょう。それこそ「タートルウォッチ」とか言う「変身したのに姿が登場しない」クッソ不遇なヤツもいますからね…(笑)。

強さ解説

火力

打撃の火力は「ラビットタンク」から大きく下がり、ビルドとしては非常に控えめな水準です。

ただしヘリコプターのプロペラを用いた斬撃は中々に殺傷力がありそうです。普通に考えて「空を飛べるスピードで回転するブレードに敵を巻き込む」ってヤベーと思います。

汎用性

プロペラを用いた斬撃に加えて「薔薇」の特性を活かした「トゲの射撃」「鞭による打撃」が可能であり、近~中距離での戦闘に適している印象です。

特にトゲの連射に関しては「刺さったトゲが中々抜けない」らしく持続ダメージを与える設定があります。

機動力

ジャンプとスピードの実数値はいずれも「ラビットタンク」に劣ります。「一時的な加速」といった能力も無いため機動力は期待できないでしょう。

一応は「飛べる」という個性がありますが、あくまでもヘリコプターの能力であり、鳥やジェットのような素速い飛行までは難しい印象です。

特殊能力

戦闘に役立ちそうなのは「鎮静効果のある薔薇の香りを振りまく」「エネルギーを吸い取る特殊な花びらを撒き散らかす」あたりでしょうか。

鎮静効果は「暴走を無効化する」とかまで出来れば強いと思いますが、流石にそこまでは期待し難いんじゃないかなぁ。

あとは「優雅な動きで周囲を魅了する」「殺風景な場所に自動で花の種を撒く」「観光スポットが近づくと音声で誘導してくれる」「味方の戦意を高揚させる装置」「香りを分析して敵を追跡・探索する」etc…。

総じてクセが強いですが、警察犬のような運用も出来るらしいです。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. 薔薇の香りと優雅な動きで敵を魅了する
  2. 隙を突いて敵の足首に鞭を巻き付けて転倒させる
  3. 立ち上がろうとする敵を鞭で叩きまくる
  4. 敵がマゾ性癖に目覚めたタイミングで豹変したように優しくなり背負を提案
  5. 敵を背負ったら全速力でプロペラを稼働、完全勝利

個人的にSMプレイは緩急こそが重要だと考えています。やはり延々と激しいのは飽きるし、ただ優しいだけでも物足りないです。

せっかく薔薇を活かして敵を魅了するポテンシャルがあり、専用武器が「鞭」であるのなら徹底的な主従関係を築く方向性で考えたいです。

有利な敵

仮面ライダーポッピー

 スペック上は遥かにポッピーが上回りますが「そもそも戦わない」という選択肢があります。彼女の場合は「恋愛シミュレーションゲーム」を基にした能力なので、勝利条件は「彼女を笑顔にすること」になります。

 ビルドの「優雅な動きで魅了する」能力は音ゲー出身の変身者に対しても通じる可能性が大いにあるでしょう。

不利な敵

仮面ライダーG4

 ビルドのプロペラはある程度の攻撃であれば高速回転によって無効化できそうですが、G4のミサイルのように「着弾時に爆発する」類の攻撃手段には対応し難いでしょう。

 G4が用いるギガントは非常に高火力であり、プロペラで迎撃しようにも「至近距離で爆発する」という事実が揺らがない以上はビルドが不利です。

 ホバーリングのスピード感でミサイルを回避するのは厳しそうだしね…。

仮面ライダーアマゾンオメガ

 こちらは「俊敏×タフ」なライダーです。ビルドのプロペラは「巻き込まれたら四肢が切断される」程度の威力はありそうで、普通の近接ライダーであれば「プロペラ攻撃を喰らう=死」でしょう。

 ただアマゾンオメガに関しては「腹が貫通しても大丈夫」「ハンバーガーを食べれば回復」という異常なタフネス性能であり、腕の1本くらいなら持っていかれても何とかなりそうな存在です。

 鞭攻撃についても「斬撃」を得意とするアマゾンにとっては対処しやすいと予想され、性能的な相性ではアマゾン側が有利だと考えます。

ベストパートナー

仮面ライダーイクサ(音也)

 ライダーで「薔薇」といったら真っ先に思いつくのが「音也」でした。制作したヴァイオリンも「ブラッディローズ」だしね。

 やはり「薔薇」というテーマらしく「周囲を魅了する」能力には長けており、演奏家としての手腕に留まらず「異種族の人妻とコウモリを寝取る」という荒技も披露しています。

 名前を調べるとサジェストで「モテない」という言葉が表示される桐生戦兎にとっては学べる点も多そうです。カシラとの性格差で驚いちゃうか。

仮面ライダーストロンガー

 こちらも「薔薇」繋がりです。全身デニムスタイルが印象的な変身者ですが、薔薇の刺繍が絶妙に映えています。

 性格的には桐生戦兎より「葛城巧」の方が好相性かもしれません。何かとセリフの言い回しが洒落ており、ビルドに訳分からん能力を生やしまくった巧とは「遊び心」で共通している気がします。

 ストロンガー自身は学者ではありませんが「自作の装置で洗脳を回避」という頭脳派な部分もあるので、ある程度は葛城の「科学者思考」にも対応出来るかもしれません。

強い?弱い?

 個人的には「中途半端」な印象が強いです。やはり基本形態である「ラビットタンク」から全ての身体能力が低下している点は痛いです。

 その代償として手に入れた「空を飛ぶ」も正直言って「ホークガトリングで良くね?」というスピード感であり、独自の強さという観点でも目立つものが少ないです。

 そもそも描写自体が少ないから仕方ない…という見方もありますが、同時期登場の「不遇トリオ」と比べれば描写も多く恵まれており、これを言い訳にするのは「キリンサイクロン」が黙ってないでしょう。

 プロペラが命中すれば強そうだけど、背中に付いてる以上は当てに行くのも大変そうだしなぁ。

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