仮面ライダーG4の戦闘力

戦闘力

出典:ガンバレジェンズ公式様

総合戦闘力

スペック


仮面ライダーG4
パンチの威力4t
キック威力13t
ジャンプの高さ25m
100m走のタイム7.5秒

引用:仮面ライダー図鑑

基本情報

 平成仮面ライダーシリーズ2作目に当たる『仮面ライダーアギト』の劇場版に登場するライダーです。前作『クウガ』に劇場版が存在しないことを踏まえると平成ライダーシリーズ初の劇場版限定ライダーということになります。

 しかも本作品の主人公は実質的にG3に変身する氷川誠であり、テレビ本編の主人公以上にサブライダーが活躍する作風はかなり異彩を放っている印象です。しかも対立構造も警察組織であるG3陣営と自衛隊組織であるG4陣営という構図であり、G4誕生の経緯も警察が開発していた没データを女性自衛隊員がハニートラップで奪取するという中々に作り込まれた設定となっています。

 警察が法を遵守し適法に人々を救う組織として描かれる一方で、自衛隊は超法規的措置を前提とした組織であり、大義のために倫理を捨て去った組織として描かれます。ただし自衛隊である以上は明確な極悪組織というわけでもなく(所業はともかく)、本質的な目的は他ライダーと同じ「怪人から人々を守る」ことであり、その手段を選ぶか否かで争う警察と自衛隊というシナリオは考えさせられるものがあります。

 変身者を中心に多くの生贄を必要とするG4はまさに「呪われた変身システム」であり、寿命を削りながら戦うライダーで、実際に死亡している者としては先駆的な存在です。

強さ解説

 彼の強みは「AIを搭載したシステムによる行動の最適化」「EPS機能による未来予知」「高火力なロケットランチャー」の3つでしょう。能力自体は非常に優秀ですが、代償が重過ぎて「コスパ最悪ライダー」と揶揄されがちです。

 まず「AIによる最適化」ですが、これは人間がAIを使用するのではなく、AIが人間を支配する類のモノです。例えば真夏の炎天下の中で活動すれば疲労するのは当然であり小まめに休憩する必要がありますが、G4のAIはそれを許しません。炎天下で装着者が死にかけだろうがお構いなしにフルパワーでの活動を強制的に実行させます。鬼です。

 次に「未来予知」ですが、これは「EPS機能」という未来予知能力者を専用装置に拘束し、未来予知を強制的に実行させた上でG4と同期する仕組みです。拘束された予知能力者は死ぬまで馬車馬の如く利用されます。死んだら使い捨てです。ぐう畜。

 上記の通り、変身者である自衛隊員や同期される予知能力者といった貴重な人材をガンガン消耗して使い捨てにするシステムでありコスパは非常に悪いです。ただしG4の代名詞であるギガントに関しては有能な巡航ミサイルです。ロケットランチャーの要領で最大射程距離4000mのミサイルを4発同時に発射できます。明確な威力こそ明示されていませんが、ディケイド激情態が使用してJを撃破したり、G4自身がジオウ一行を殲滅したりと非常に戦績がいいです。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)を想定。

  1. 自衛隊の部隊を先行させて敵と戦ってもらう。
  2. G4自身は自衛隊ヘリコプターに乗って空から登場する。
  3. とりあえず自衛隊と敵の戦闘を観察し、搭載AIや超能力によるEPS機能を駆使して敵の弱点を探る。
  4. 弱点を特定したら直ぐに上空からギガントを発射し敵を仕留める。
  5. 急いで帰還しスーツを脱ぐ(変身解除する)。

 長期戦は危険です、本当に死にます(劇中の変身者は本当に死にました)。どんな手を使ってでも短期戦で1発勝負です。G4に関しては本部で装着変身をした上で現場に向かう仕様であるため、変身時点で敵と対峙するわけではなく、戦闘開始のタイミング等は自由にコントロール可能です。自身は少しでも安全に戦うために上空から奇襲を仕掛けましょう。

 ①の段階で少しでも敵の体力を消耗させ、③~⑤まではとにかく手早く実行します。味方の撤退を待つ時間などありません。巻き添えにしてでもギガントを撃ち込みましょう。責任はAIや死んだ能力者に押し付ければ良いです。死人に口無しです。

有利な敵

  • 仮面ライダータイガ

 G4は硬度10の頑丈さを誇るとされています。硬度10とはダイヤモンドのみが到達する鉱物の硬さであり、G4のスーツもダイヤモンドを使用している可能性があります。仮にダイヤモンドであると仮定すると、その性質から引っ掻き傷への耐性が非常に高いことになります。もちろんハンマーで叩いたりすれば砕けてしまうダイヤモンドですが、擦り傷は中々付きにくい性質があります。

 仮面ライダータイガは自身の巨大な爪を使用した引っ掻き攻撃が主であり、あまり打撃をする印象はありません。しかも遠距離への攻撃手段にも乏しいため、G4としてはギガントで一方的に攻撃できます。もちろんタイガは「ミラーワールドに逃げる」という戦法も可能ですがミラーワールドの滞在可能時間は9分55秒であり、流石にG4の活動限界が来る前にはタイガが根負けして決着がつきそうです。

不利な敵

  • 仮面ライダーゼロツー

 G4の強みは「AIによる行動の最適化」と「超能力者を生贄にした未来予測」ですが、この完全上位互換がゼロツーです。彼に搭載されたAIは「0.01秒毎に2兆通りの予測を実行し、予測に基づいて瞬時に行動を最適化」する驚愕のスペックを誇ります。しかも特にデメリットもありません。

 一方でG4のAI機能や予測システムはゼロツーレベルの性能とは到底考えることは難しく、しかも変身者や機能パーツとして生贄にする超能力者を消費するコスパの悪さを考慮しても厳しいものがあります。要は似た能力であっても「2002年ガラケー時代のAI」と「令和の最先端AI」では天と地ほどの差があるということです。特にAIは技術発展が凄まじい分野ですし。

  • 仮面ライダー新1号

 1号は風をエネルギーに変換して戦うライダーです。爆風やバイクで浴びる向かい風、更には高所から落下することですら風力をエネルギー化する描写があり、G4とは対極にコスパが非常に良い存在です。一方でG4は短期戦を余儀なくされ、決定打となり得るのはギガントですが、こちらの弾速は時速400kmであり、新1号のバイクが誇る時速500kmに劣ります。ギガントが命中しないことには持久戦を強いられ、寿命を削りながら戦うG4と風を浴びるだけでスタミナ回復可能な1号では流石に有利不利が明確です。警視総監は強かった。

ベストパートナー

  • 仮面ライダービルド(ラビットタンクハザードフォーム)

 超短期決戦型であることを踏まえると、お互いに分かり合えそうです。ハザードトリガーは強力ですが戦いが長期化すると自我を失い暴走します。変身アイテムに支配されるという意味ではG4とそっくりです。そしてG4は長期化すると変身者が死ぬますが、死後もAIによる活動が可能です。短期決戦に成功して二人仲良く生還するも良し、長期化して二人とも自我を失って変身アイテムに身を委ねてみるのも良いでしょう。

  • 仮面ライダーダブル(サイクロンジョーカーエクストリーム)

 ダブルも敵の行動を予測し先回りした戦術が可能ですが、これは膨大なデータベースから敵の弱点や行動パターンを”分析”することで可能となる戦法です。一方でG4の未来予知は超能力によるもので超常的であり、ダブルとは能力自体は似ていても根本は別物です。お互いの異なる情報源を共有することで更に高精度の予測が可能となり、より効率良く確実に敵を倒すことができるでしょう。

強い?弱い?

 能力自体が優秀であることは間違いないですが、重過ぎる代償を踏まえると制約もあり、必然的に短期決戦を狙う必要があります。しかし決定打となり得る攻撃手段が「ギガント」に依存しがちであり、これで仕留められないと一気に厳しい戦局に陥る不安定さは気になるところです。

 ただ「ギガント」自体は非常に優秀であり、インフレの激しいライダー界でも破壊力の高い武器として定評があります。武器自体は「強い部類」と言えそうですが、G4自体はデメリットが重い割に性能面で後発ライダーに取り残された感があり、総じて「コスパが悪い」の一言に尽きるでしょう。

 決して弱い訳ではないですが「スマホ時代にわざわざガラケーを使う」ような類であり、骨董品としての価値を見出すのはアリでしょうか。海東大樹が「G4チップ」をお宝として狙っていたのも骨董品としてのロマンかもしれません。

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