仮面ライダーカイザの戦闘力

戦闘力

総合戦闘力 

スペック


カイザ
パンチの威力3t
キック威力7t
ジャンプの高さ30m
100m走のタイム6.3秒

引用:仮面ライダー図鑑

基本情報

 『仮面ライダーファイズ』に登場する2号ライダーです。平成ライダーには数多くのサブライダーが登場しますが、カイザは屈指の人気を誇るキャラクターです。「草加スマイル」や数々の迷言を生み出した存在であり、非常にインパクトがあります。

 一言で特徴を表現すると「陰湿な性格」です。明確に敵という訳でもなく、むしろ味方側のライダーですが非常に捻じ曲がった性格をしており、時には極悪非道な行動に出ることもあります。『ファイズ』という作品は「ドロドロとした人間関係」を主軸に描く作品ですが、登場人物同士が対立する誤解の種は大体がカイザによる仕業でありトラブルメーカーな存在でしたが、見方によっては物語進行のペースメーカーとしての役割も果たしており、作品への影響力は非常に高い存在と言えるでしょう。

 作品の世界観が「人を殺す意志を持った怪人」と「人間との共存を望む怪人」が存在するものであり、ライダーが「怪人を倒すべきか否か葛藤する」ことも大きな特徴ですが、カイザは「怪人は例外なく全て殺す」という一貫した行動指針であり、ブレる事はありませんでした。これは一見すると無慈悲で冷酷であるように感じますが、逆にファイズの「ケースバイケースで目の前の怪人を殺すか見逃すかを判断する」行動指針も、ファイズ自身の主観で敵の生死を選定するものであり、敵を見逃したが故に新たな犠牲者が発生する可能性もある訳です。

 またカイザの主な変身者も「必ずしも怪人が完全悪ではない」という事自体は認識しており、それでも「ベルトを持つ者の使命」として怪人は容赦無く倒して人間を守る選択をしており、決して身勝手ではなく、むしろ責任感のある人物と言えます。

 自分の信じる正義のために戦う戦士であり、決して邪悪な目標を掲げる存在ではないのですが、絶望的に感情表現が下手な印象です。「怪人は例外なく倒すべき」という主張も間違いではないですし、彼が本来望んでいる「愛する存在の幸せ」を素直に表現すれば周囲の理解も得られたはずなのに、人の弱みに漬け込む、ネチネチと嫌味を言う等の行動が悪目立ちし、周囲に避けられてしまいます。繰り返しですが彼は完全な悪ではないため、周囲と明確に対立する訳でもなく「段々と相手にされなくなる」ことで孤立し、最後は誰にも看取られずにこの世を去りました。絆斗を見習え。

強さ解説

 仮面ライダーG4に続く、デメリット持ちのベルトで変身します。通称「呪われたベルト」。これは適性のない人間が使用すると、変身解除後に灰化して死亡する恐ろしい仕様となっており劇中でも複数人が変身解除と同時に死亡しています。つまり「変身する=死」が確定する訳であり、鬱アニメとして名高い「ぼくらの」に近いものがあります。

 例外的に「変身一発」と言う謎ドリンクを飲むことで、死ぬ事なく変身が可能ですが、その代わりにベルト自体が消滅してしまうので万事解決ではないです。

 性能は基本的にファイズと同じですが、カイザの方が若干パワー型でしょうか。機動力で劣る分、攻撃力が高い基礎スペックとなっています。そしてファイズとの最大の差別化点は「カイザブレイガン」の所持でしょう。こちらは銃弾を敵に命中させるだけで敵を拘束し、確実にその後の必殺技も命中させる便利な性能です。ファイズもキック時のポインターや剣を振りかざす事で敵を拘束することは可能ですが、流石に銃弾1発で済む程のお手軽さは無いため、この点は流石にカイザが明確に強いと言えそうです。

 さらに専用バイクである「サイドバッシャー」はバトルモードに切り替えることで、大量のミサイル砲を連射する戦車に変形します。これは大量の敵を殲滅する場面や巨大な敵の撃破に向いており、実際にディケイドがJを撃破した場面でチョイスされる程の実力を誇ります。

 しかしファイズと比較すると変身に伴う危険性が非常に高く、そのリスクの割に見合った強さとは到底言えないです。またカイザギアは互換性が低く、ファイズのようにアクセルメモリーやブラスターを扱えない点も厳しいです。機械依存でありベルトも外れやすく隙を晒しやすいことを踏まえると、手放しに強いとは言えないでしょう。

うっかりベルトを入手した場合の戦闘マニュアル

  • 敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)を想定。
  • あなたが人間である場合
  1. 「100万円で変身できる!」と題し、街中でカイザギアの変身者を募集する。
  2. 志願した者から頭金として10万円を徴収し、ベルトを授ける。
  3. 死亡リスクは伝えずに変身方法だけ教え、怪人と戦わせる。
  4. 怪人を撃破したら、変身者を褒めちぎる。
  5. 上機嫌になった変身者に強化アイテムを授けるという名目で人通りの少ない場所へ誘い込む。
  6. 強化版と称した偽物の変身ベルトを渡し、ベルトの付け替えを提案。
  7. 変身者が変身解除して死亡。ベルトを回収して①に戻る。

あなた自身が変身してはいけません。死にます。しかし闇雲に変身ベルトを他人に押し付けても怪しまれるため、敢えてビジネスとして活用することで金銭的価値を付与しましょう。頭金として回収する10万円は現金かPayPayが望ましいです。

変身者が死亡するためクレジットカード等では回収できないリスクがあります。高額で変身ベルトを売りつける戦略にはなりますが、何も知らない一般人としては「超人的な力で数千億もの額を稼ぐ活用」が可能と考えるわけで、それなりに実現性のあるビジネスモデルではないでしょうか。

  • あなたが人外である場合
  1. カイザに変身する。
  2. サイドバッシャーでミサイルを全弾発射。敵を怯ませつつ爆煙で視界を奪う。
  3. 暗視ゴーグルを使用し、煙の中で敵の位置を特定。
  4. カイザブレイガンをソードモードにし、敵を斬る構えで急接近する。
  5. 敵を斬ると見せかけて、ソードモードのまま突然に銃弾を浴びせる。
  6. そのまま拘束弾を命中させて、必殺技に移行。確実に敵を仕留める。

あなたが怪人、またはロボットである場合は変身しても大丈夫です。カイザブレイガンはガンモードとソードモードがありますが、ソードモードであっても銃撃は可能です。敵を斬るフェイントを仕掛け、不意を突いて銃弾を浴びせる戦法でダメージを稼ぎましょう。多少弱ってきたら直ぐに拘束して必殺技を発動して大丈夫です。

有利な敵

 サイドバッシャーによる撃破をディケイドが実証済みです。巨大化したJは強力ですが、大量のミサイルを命中させやすい存在です。ただしディケイドは「ギガント」でJにダメージを与えた上で、トドメとしてサイドバッシャーを使用しているため、カイザ単独での勝利を狙うには若干の戦略的な工夫は必須になってくるでしょう。

  • 仮面ライダーオーズ(ガタキリバコンボ)

 サイドバッシャーによるミサイルで周囲を焦土にする戦法は大勢の敵を一掃する上でも有効です。ガタキリバコンボはまさに分身能力で増殖する形態であり、これを迎撃する手段としては非常に適しています。

 一方でガタキリバコンボはライダー界屈指のチートと言われる程には地力も高い存在で容易に倒せる敵ではありませんが、変身者である火野映司が全く「生きること」に執着がありません。それに対してカイザは「生への執着」が非常に強く、完全な悪人では無いことを踏まえると、事情を説明すれば映司が自ら敗北を選んでくれるかもしれません。

 ミサイルで一掃を図り、ダメなら泣き落としで勝ちに行きましょう。

不利な敵

 泣き落としが通用しない相手です。目的自体は悪ではなくとも、卑劣な手段を使ってしまうカイザですが、ウィザードの怒りを買うでしょう。実際にウィザードのラスボスは望んで怪人になった訳でなく「人間に戻るために」悪事を働いた存在であり、目的自体には同情の余地があります。

 しかしウィザードは一切の同情はせずに悪事を断罪し「人の心を失くしたお前は人じゃない」と切り捨てており、カイザの動機が正当だとしても手段が卑劣で陰湿であれば容赦はしないでしょう。

  • 仮面ライダービルド(ホークガトリングフォーム)

 サイドバッシャーによる攻撃は機動力の高い相手には中々命中しない欠点があります。実際に『ファイズ劇場版』に登場した飛行可能な「サイガ」には有効打を与えることが出来ずに殺害されています。

 ホークガトリングも飛行可能な上に素早く、更に銃撃手段も有するため、カイザは一方的に攻撃されてしまうでしょう。怯んだ隙に背中を取られサイドバッシャーから強制離脱、そのまま上空で身動きも取れぬまま蜂の巣にされるか、頭から地面に落下するかの2択でしょう。

ベストパートナー

  • 仮面ライダーゾルダ

 分かりやすい程のミサイル特化コンビです。しかもミサイルを発射するのは契約モンスターや専用バイクですから、打つだけ打って直ぐ逃げる戦法も可能です。とりあえず他ライダーが戦っている現場にひっそりと現れてミサイル乱射、爆煙に紛れて撤退しましょう。

  • 仮面ライダーガヴ(オーバーモード)

 お手軽に敵を拘束できるカイザブレイガンは非常に便利です。ガヴのオーバーモードは非常にパワフルですが機動力が全く無いため、攻撃を命中させるための補助が必要です。ガヴを囮にし敵がガヴに急接近した瞬間に拘束、そのままガヴの必殺パンチでノックアウトです。

強い?弱い?

 カイザブレイガンによる銃撃一発で敵を拘束できる利便性、サイドバッシャーの高火力ミサイルによる巨大な敵や集団戦への対応力など、得意分野がハッキリとしているライダーです。

 一方で基礎スペックはファイズに若干勝るものの他作品のライダーと比較すると弱い部類であり、変身ベルトのリスクに見合った強さとは言えないです。サイドバッシャーも小回りが効かない弱点があり、素早い的に背後を陣取られると対処し難い点も厳しいです。

 局地的な攻撃手段を複数持っている点では優秀ですが「決定力」に欠けることも加味すると「標準的な強さ」になるでしょう。

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