仮面ライダーゼロワン(リアライジングホッパー)の戦闘力

戦闘力

総合戦闘力

 

スペック


リアライジングホッパー
パンチの威力59.1t
キック威力114.7t
ジャンプの高さ165.7m
100m走のタイム0.5秒

引用:テレビ朝日公式

基本情報

 仮面ライダーゼロワンの最終フォームです。とは言っても見た目は基本フォームと全く同じで、行動時のエフェクトや変身アイテムの色が若干異なる程度の差しかありません。

 作中最強は「ゼロツー」ですが『仮面ライダーゼロワン』という作品で「ゼロワンが登場しない」最終回は流石に不味かったのでしょうか。

 闇堕ちであるアークワンを脱し、ゼロツードライバーより紡がれた真の主人公として登場する姿が「メタルクラスタホッパー」では流石に違和感がありますし、それなら基本形態の姿で戦わせた方が絵面として美しいです。

 しかしキック50tの姿で、110tクラスのラスボスを撃破するのは流石に無理があります。そこで見た目こそ全く同じだけど能力的には2倍以上の水準である別フォームを登場させる事で「力関係の整合性と絵面の美しさを両立」させる意図があったのではないでしょうか。

 個人的には『ゼロワン』というストーリーを全クリアした特典的な位置付けだと認識していて、ゲームで言う「2週目以降の周回用」「強くてニューゲーム」に近いイメージを持っています。

 まぁ何を隠そう、コイツが登場したことで「ライジングホッパー」に変身する意義が殆ど消失してますからね。後日談を描く劇場版では基本フォームは遂に登場すらしませんでしたから…。

 ただ『初代』を意識したであろう『ゼロワン』において「ゼロツー」を登場させたからには「ダブルライダー」も再現したい訳で、同格の戦士として並ぶには「基本フォームのまま強くなる」は必須条件ですから、これを踏まえてもリアライジングホッパーの登場意義は大きいです。

強さ解説

 「速くて高火力」の一言に尽きます。本当にシンプルな強さです。劇中では超絶アクロバティックなアクションを披露していますが、これも全てバッタの強靭な脚力によるものであり突出度合いが分かるでしょう。

 数多くのライダーが強化に伴って能力が複雑していく近年の傾向とは逆行し、単純な身体能力だけで全てを解決しにいく姿勢は「バッタの戦士」として素晴らしいです。

 水準としてはキックが「アルティメットフォーム」超え、パンチが「ジーニアスフォーム」超え、ジャンプに至っては「ムテキゲーマー」も超える数値ですから、非常に高レベルな格闘能力を有していると言えます。

 その一方でシンプル過ぎるが故に「実数値キャラ」の宿命とも言える弱点も付き纏います。実際に戦った相手は自身より実数値が劣っていたから勝利できましたが、逆に実数値で完全に上を行く相手に逆転勝利し得るような特殊性能が殆どありません。

 それこそ同作品で最強の「ゼロツー」は完全上位互換である上に「予測演算」等のチート能力が盛り盛りですから、性能面だけを切り取ると「リアライジング」を選択する理由が殆どないです。

 加えて「リアライジング」は変身者への負担も大きいという設定が存在し「時間制限」にも縛られます。本編終了後に描かれた「エデンとの戦い」でも、まずゼロツーがスタメンだったし、ゼロツーを封じられた際は「メタルクラスタ」を選択していますから、性能的には中途半端で厳しい立ち位置にいるのだと思います。

 ここぞと言うタイミングでは「リアライジングホッパー」を選択していますが、ゼロツーに対する優位性って何かあるんですかね?「絶対性能はゼロツーだけど、変身者のポテンシャルを最大限引き出すならリアライジング」みたいな棲み分けがあるのでしょうか。

 またラスボスを撃破した実績はありますが、汎用的な強さとしてはラスボスの方が優れていると個人的に思います。能力的な相性やラスボス自体が「半ば倒される事を望んでいた」と解釈する余地を残している以上は、最終話の描写だけを切り取って「作品No2の強さ」と断じる事は難しいです。

 明確な強みと言える特殊能力を見出すには戦闘描写が少な過ぎますが、開示されている基礎スペックが非常に高水準であることは間違いなく、多少のデメリットはあれど総合的には非常に強い部類ではあるでしょう。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. 超スピードで敵に接近し掴み掛かる。
  2. 掴んだらそのまま全力でジャンプ。
  3. 上空で敵の足を執拗に蹴りまくる。
  4. 敵を踏み台にして自身はジャンプ、敵は落下。
  5. 瀕死の敵に全力の必殺キックをお見舞いする。

③で足を狙うのは敵の着地能力を奪って確実に落下ダメージを与えるためです。④で更に高所に飛ぶことで必殺キックの破壊力を底上げし、足を負傷し回避出来ない敵に確実に命中させる段取りです。

やはりゼロツーと比較してシンプルな性能ですので、己の身体能力を活かした戦法に頼らざるを得ないでしょう。

有利な敵

仮面ライダーSHADOW MOON

 リアライジングホッパーは単純な性能だけでなく「精神面での強さ」を象徴する姿です。一度は闇堕ちしてしまった主人公が、同じく闇堕ちしたラスボスを光に導いたのが最大の活躍となります。

 信彦も元々は悪人ではなく、むしろ「心を持っている」からこそ人類と怪人の対立構造に後戻り出来なくなってしまった存在であり、復讐に燃えてアークワンに堕ちた或人社長に似ています。

 『BLACK SUN』に登場する政府はロクな組織じゃありませんが、巨大企業である「飛電インテリジェンス」が差別のない世界作りに協力してくれるなら信彦も更生できたかもしれません。

仮面ライダーG4

 人間くさい敵を苦手とするであろう存在です。G4は生贄とする超能力者の能力で未来予知に近い芸当が可能であり、劇中ではG3-Xを追い詰めました。しかし性能面で劣るG3-Xが「人間として」ライダーの機能に依存しない純然たる肉弾戦を仕掛けて来た事でG4は敗北します。(自壊ダメージもデカいけど)

 リアライジングホッパーも「ライダーシステムとして」ではなく「飛電或人として」の完成形であり、小沢さんが言う「人間として戦いなさい」を満たす可能性が高いです。

 まぁアークスコーピオンが放つ毒針を超スピードで回避できる時点で「ギガント」を被弾するとは考え難いですが…。

不利な敵

仮面ライダーガヴ(ケーキングフォーム)

 超スピードで高火力なゼロワンを真っ向勝負で倒すのは難しいですが、彼の高い戦闘力は「全て脚力に依存している」と言っても過言じゃありません。

 例えばケーキングが広範囲にホイップクリームを撒き散らし足場を滑りやすくする事で、ゼロワンの脚力は活用し難い環境となり一気に弱体化を狙えます。

 当然あれだけの超スピードで動くゼロワンが滑って転んだら大ダメージになるでしょうし、ケーキングは必殺ビームで遠距離攻撃も出来ます。スペック差は大きいですが色々な意味でゼロワンが足元を掬われるかもしれません。ハイ、アルトじゃ~ないと~!!

仮面ライダーオーズ(サゴーゾコンボ)

 ゼロワンが速すぎるなら重力をかけて弱体化させる発想です。ゼロワンはあくまでも超スピードであって「時間を止める」類の能力ではありませんから重力の影響は確実に受けます。

 それこそ重力を重くするだけでなく、敢えて軽くすることでゼロワンのバランスを崩す戦略も可能です。自身が想定したスピードが意図せず急に10倍になったら誰でもビビりますし事故ります。

 いずれにしても重力を活用してゼロワンのダメージを蓄積させつつ、最期はツノで突き刺せば勝てそうです。

ベストパートナー

仮面ライダーファイズ

 人間らしい泥臭い戦い方でAiの予測を得意とする次世代ライダーを撃破した存在です。理屈はよく分かりませんけど「変身者のセンスで性能差を補った」側面が少なからずありそうです。

 ゼロワンも身体能力こそアークスコーピオンを上回りましたが、特殊能力では明らかに劣っており、この差を埋めるほどの戦闘力を発揮したのは「変身者のセンス」と言わざるを得ません。

 お互いに複数のベルトを経験した上で「最後に辿り着いた基本フォーム」であり、実数値では説明できないフィット感があるのかもしれません。

仮面ライダーウォズ

 既に破壊された秘書を諦めて後継機と新たな日々を送り始めた或人社長ですが、ここに新たな秘書を送り込んでみるのも良いかもしれません。ある程度は敵の分析もしてくれるでしょうし、何よりも盛大に祝ってくれます。

ウォズ「祝え!令和幕開けの姿にして、人類とヒューマギアを新たな歴史に導く戦士!仮面ライダーゼロワン、リアライジングホッパー!…まさに再起の瞬間である!」

或人「今度の秘書は強そうだな!ウォー!ズッと俺をサポートしていてくれよな!ハイ、アルトじゃ~ないと~!」

ウォズ「何を言っているんだい?我が社長…。」

強い?弱い?

 基礎スペック自体は非常に高水準であり、特殊能力こそ乏しいものの純粋な身体能力と戦闘センスで補い余りある非常に強いキャラクターです。

 歴代ライダー全体比べた時に上位圏に位置することは間違いないですが、一方で「ゼロワン」としては「ゼロツー」という上位互換が存在するため起用する必要性は弱いです。

 仮にゼロツーで敵わない敵なら全く別の攻撃アプローチが求められるのであって、それなら「メタルクラスタ」の方が採用価値が高くなるため、性能面で見たリアライジングホッパーは中々に厳しい立場です。

 とは言え本編でのラストバトルや劇場版の神展開を描くためには必須の存在だったのも事実であり、それら重大局面で活躍するに足る強さを持ち合わせているのは間違いありません。

 総じて「最強クラス」と言えるほどではありませんが、彼に与えられた格の高さに見合った非常に優秀な性能を誇ると評価できるでしょう。

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