スペック
ストロンガー(通常形態) | |
パンチの威力 | 60t(※) |
キック威力 | 90t(※) |
ジャンプの高さ | 55m |
100m走のタイム | 2.1秒(※) |
引用:仮面ライダー図鑑(※サイト上記載なしの項目有り。昭和ライダーに関しては威力の記載がない者が多いですが、これは昔の書籍に記載されたスペックがデタラメ級に高過ぎたため、平成ライダーとの整合性を図るための措置だと個人的には推測しています。ただし武器の多いハイテクライダーと比較して昭和ライダーは格闘に特化している点も事実であり、全体的なパワーバランスを加味しても高い基礎スペックは特段否定する必要はないと考えています。)
基本情報
- 1975年放送の『仮面ライダーストロンガー』の主人公です。通算7人目の仮面ライダーであり、初代仮面ライダーから地続きで紡がれた物語に終止符を打った作品となります。
- その名の通りストロンガーとは”strong”の比較形であり、明確に「強さ」を意識したコンセプトがありそうです。またカブトムシがモチーフとなっておりますが、平成ライダーで同じく7人目の主人公「仮面ライダーカブト」も「最強の仮面ライダー」が作品コンセプトであり共通点が多いです。
- 破天荒な主人公が魅力的な本作品ですが、終盤の展開はあまりにも凄過ぎました。仮面ライダー1号~ストロンガーが集結、しかも全員がオリジナルキャスト。後にも先にもテレビ本編で歴代オリキャスが全員同時に出てくる事などまずありません。もちろん終盤のみ出演でありゲストであるという前提はありますが「世界各国で共通の敵とリアルタイムで戦う歴代主人公が続々と帰国してくる展開」は本作品と歴代作品の世界観を見事に共有し、最高の大円団を迎えました。
強さ解説
簡単に言うと電気属性ですが、バケモノ級の火力・スペックです。幾つか例を挙げてみましょう。
- 電キック
- いわゆる「ライダーキック」ですが命中した瞬間、相手に10万ボルトの電撃が走ります。ちなみに条件次第ではありますが、一般人の場合42ボルトの電圧で死ぬこともあります。また素のキック威力が90トンとされるストロンガーですが、昭和ライダーの例に漏れず中々の高火力であり、クウガのマイティキック3倍の威力に相当します。威力高めの打撃と鬼のような電撃で敵を外側と内側から破壊する殺意の権化のような必殺技と言えるでしょう。
- エレクトロファイヤー
- 地面に手を置き四方八方に電流を発生させる範囲攻撃。敵に触れることなく感電させることができるため便利。着地している敵には大体ダメージを与えられます。
- また水に手を突っ込んで電気を流すパターンもありますが、電熱が強過ぎて手を突っ込んだ川が蒸発し干涸びるという恐ろしい実績があります。
- 気象操作
- 電流を空に向かって飛ばすと雷雲が発生。意図的に落雷を起こします。飛行能力を持った敵も撃墜可能です。
- 磁力操作
- 鉄を引き寄せたり遠ざけたりできます。程度は明言されていませんが、迫り来るジェットコースターを磁力反発の一点張りで逆走させたり、ミサイルの弾道を逸らすといったトンデモスペックであることは確かです。
- 電気分解
- 反則技です。簡単に言うとバイオライダーです。自身の肉体を電気分解することで物体をすり抜けます。敵の攻撃もすり抜けます。閉じ込められても脱出できます。
以上の通り、結構なブッ壊れスペックです。昭和ライダーは映像技術の関係でどうしても演出がショボイですが実行している戦法は鬼畜です。また変身者である「城茂」も電気工学の研究生で高い技術力を有しており自作した洗脳回避アイテムを片手に敵組織に乗り込み改造手術を受け、怪人化を回避しつつも仮面ライダーへの変身能力を手にいれるといった優秀過ぎムーブをかましています。言うなれば「桐生戦兎のようなインテリ派がブッ壊れ電気能力を濫用している」ような強さであり、歴代シリーズを通しても結構な実力者であることは間違いなさそうです。
もしも変身した場合の戦闘マニュアル
- 敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。
- 初手で雷雨を発生させる。
- 雨宿りを兼ねて屋内での戦闘を提案、廃工場に移動。
- 廃工場にて磁力操作。建物の骨組みを破壊して倒壊させる。
- 自身は電気分解を使用し、すり抜けで回避。
- 敵を圧迫する建物にエレクトロファイヤーで電流を浴びせる。
- 倒壊した建物と降り注ぐ雨水を伝って着実に感電死させる。
- 低リスクかつ確実に感電させる戦法が望ましいです。格闘を避けつつ電気を流せるエレクトロファイヤーを主軸にしましょう。電流を伝わすには敵の肉体と導体が接していると好都合です。屋内に誘い込み倒壊させることで押し潰せば、敵の身動きを封じつつ鉄と雨水を伝って一方的な攻撃が可能となるでしょう。敵が沈黙するまで電流を注ぎ込み続けるのみです。
有利な敵
- 仮面ライダーカブト
- 言わずと知れた「クロックアップ」による高速移動キャラクターです。シリーズ屈指の強キャラですが、高速移動自体はエレクトロファイヤーによる範囲攻撃で対処可能です。とりあえずエレクトロファイヤーで様子見、対処しきれずに被弾した場合は電気分解でやり過ごしましょう。
- 仮面ライダーファイズ
- 磁力操作が有効な敵です。ファイズは携帯電話という精密機器に依存した能力ですが、携帯電話は強い磁石を近付けると壊れます。ストロンガーの磁力はジェットコースターを逆走させる程度には強いため、速攻で変身解除に追い込めそうです。ウルフオルフェノクに関しては高速移動可能ですがカブトと同様の戦法で処理できるでしょう。
- 仮面ライダーフォーゼ(エレキステイツ)
- フォーゼの必殺技「ライダー100億ボルトブレイク」は文字通りに解釈すると、ストロンガーの10万ボルトを遥かに上回ります。しかしストロンガー自体が電気属性であり、むしろ電気を吸収してパワーアップ可能です。もちろんフォーゼ側も電気無効であるため、結局はお互いの電気を相殺した上で純然たる近接戦に発展する可能性が高いです。基礎的な身体能力は圧倒的にストロンガーが有利です。
不利な敵
- 仮面ライダーヴラム(ゼリーカスタム)
- 防御手段が豊富なストロンガーですが、本編で毒ガス室からの脱出を急ぐ描写があり、毒耐性は無いものと思われます。ヴラム(ラーゲ9)の毒素注入は物理攻撃なのでストロンガーに回避される可能性もありますが、ゼリーカスタムで透明化した上で即座に不意打ち毒攻撃がキマればワンチャンありそうです。
- 仮面ライダー王蛇
- 同じく毒属性です。毒攻撃に加えて王蛇はガラスの鏡からミラーワールドに退避可能です。そしてガラスは不導体ですので電気を通しません。ストロンガーはミラーワールドへの介入・攻撃手段が無いと思われます。王蛇は鏡の中から一方的に契約モンスターに毒攻撃をさせていれば負ける可能性は低そうです。
ベストパートナー
- 仮面ライダーバロン(レモンエナジーアームズ)
- レモン果汁は電気をよく通します。ポッカレモンは製造過程でレモンの特性を利用し電気を通すことで殺菌しているそうです。
- 仮面ライダーオーズ(シャウタコンボ)
- 水を操るうえに電気ウナギの能力持ちです。シャウタが相手をビショビショに濡らした後にウナギの触手で拘束し、二人で仲良く放電しましょう。
強い?弱い?
昭和ライダー特有の高い基礎スペック、高火力な電気能力、能力の応用性、優秀な変身者等、強い要素が非常に多いキャラクターです。仮面ライダーシリーズには他にも電気ライダーが多数存在していますが、電気攻撃特化であるケースが散見されます。ストロンガー自身も電気特化ですが、気象操作や磁力操作は明らかに並の電気ライダーが真似できる芸当ではなく、間違いなく頭一つ抜けた存在というほかありません。
私の知る限りでは「電気属性の最強フォーム」は存在しないはずですので、下手したら電気ライダーの範囲では最強の存在かもしれません。これに「チャージアップ」という強化形態まであるとかホンマにさあ・・・。
コメント