
出典:ガンバライジング公式様
総合戦闘力

スペック
シューティングウルフ | |
パンチの威力 | 10.5t |
キック威力 | 27.0t |
ジャンプの高さ | 16.2m |
100m走のタイム | 2.9秒 |
引用:テレビ朝日公式
基本情報
『仮面ライダーゼロワン』に登場する2号ライダーである「バルカン」の基本フォームです。バルカンは『ゼロワン』における特務機関に所属するライダーであり、本来は許可制で変身が可能となる設定となっています。変身アイテムが鍵の形式となっており、許可されていない状況下では肝心の鍵が開かない仕様です。
が、変身者があまりにも脳筋過ぎたため第2話にして「施錠された鍵を腕力でこじ開ける」という設定ガン無視スタイルでの変身をお披露目しました。これがファンの間で想像以上にウケてしまったからか、以後登場する強化アイテムや「明らかに変身許可されとるやろ…」という状況でも漏れなく「こじ開けスタイル」での変身となっております。
そんなバルカンの印象を決定付けた最初の基本フォームであるシューティングウルフですが、こちらもライジングホッパー同様に中々に不遇なイメージです。2号ライダーでありながら多くの強化フォームが実装されており、物語中盤以降はそれらへの直接変身が大部分を占めるので殆ど登場してなかった印象です。
しかも強化フォームを使用しないシチュエーションですら派生フォームである「パンチングコング」に変身する場合が多く、先述した脳筋っぷりも相まって「銃撃よりパワー型でぶん殴る」スタイルの方がサマになっている印象で、むしろ「パンチングコングが基本フォームではないか」とか言われる始末です。
このシューティングウルフが登場すると開口一番に「久しぶりに見たな」と言ってしまうくらいには影の薄い形態ですが、逆に言えば「バルカン全体としては」多くのフォームに恵まれたライダーとも捉えられるため、必ずしも悪い事ではないのかもしれません。
強さ解説
基本フォームとしては割と恵まれたスペックでしょうか。例えばオーズ(サゴーゾコンボ)はパワー特化ライダーとして分かりやすい存在ですが、バルカンのパンチ・キックの威力は完全にサゴーゾを上回っています。特殊能力を抜きに考えても「パワー型」の基礎スペックを凌駕し、スピードもかなり速い部類ですから、これは優秀と言わざるを得ません。
その一方でバルカンの派生フォームである「パンチングコング」はシューティングウルフの4倍に相当する威力のパンチが可能なのにも関わらず、スピード面で殆ど差がないというバランスになっており、やはり基本フォームであるシューティングウルフに変身する意義が弱いことは否めないでしょう。
シューティングウルフならではの強みは追尾弾による敵の拘束技でしょうか。必殺技発動時ではありますが、自身が撃った銃弾が敵を追尾し着弾と同時に敵の四肢を拘束する仕様となります。その上で確実に技を決める事が出来るので中々に便利ではありそうです。
イメージとしては、仮面ライダーカイザの拘束技と仮面ライダーダブル(ルナトリガー)の追尾弾が混ざり合った感じでしょうか。
うっかり変身した場合の戦闘マニュアル
・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。
- 部下の隊員を沢山連れて来る。
- 部下にタンクローリーを配置させる。
- 部下と敵が交戦中に変身。
- 隙を見ていきなり必殺技を発動。
- 拘束した敵をタンクローリーに磔にし、トドメの一撃を発射。
- 必殺技のダメージと燃料による爆発の重ね掛けで爆殺し勝利。
特務機関に所属するライダーですので部隊単位での行動が可能です。また拘束を伴う必殺射撃は反動が大きく、腕力が強い変身者であっても多少はダメージを受けます。そのため1発の必殺技で確実に敵を仕留める必要性が出てきます。
そのため部隊員に予めタンクローリー等の燃料を搭載した乗り物を配備させ、必殺技に火力を上乗せすることを心掛けましょう。命中に関しては元々追尾弾ですので、そこまで心配しなくていいと思います。
有利な敵
仮面ライダーギャレン
「格上相手に強い」「メンタルが不安定」といった特徴を持つライダーです。バルカンもまた運命を翻弄された存在であり、ある意味では心が折れて病んでもおかしくない仕打ちを受けていますがメンタル面はかなり安定しています。
途中で若干落ち込む場面がありましたが、手のひらサイズの友達型Ai「アイちゃん」が話し相手になるだけで解決した漢なので非常に優秀です。ギャレンは特性上、「メンタルが安定した格上過ぎない相手」に苦戦すると推測されるため、バルカンの基本フォームは丁度良い塩梅でしょう。
仮面ライダーギルス
『ゼロワン』という作品においては防御力を硬度で表現する設定が存在しており、主人公の基本形態に関しては「ダイヤモンド」と同水準の硬さとされています。バルカンの硬度に関しては見つけることが出来ませんでしたが、およそゼロワンに近しい水準と考えて良いと思います。
同じく硬度の概念が存在する作品が『アギト』ですが、この硬度が最弱であるのが「ギルス」です。彼の硬度は「ガラス」と同程度とされており、実際に防御に関しては手薄な描写が目立つ印象です。確かG3相手でも劣勢になっていた気がします。
まぁ単純にダイヤモンド並みの硬度が標準の世界で戦うライダーが、ガラス並みの硬さであるライダーと戦ったら流石に有利だよね、という程度の話です。
不利な敵
仮面ライダーデューク(レモンエナジーアームズ)
実はバルカンに変身するには「脳内に特殊なチップを入れる」必要があり、そもそも一般人は変身できない仕様です。劇中では「チップを埋め込んだ張本人」がチップを悪用し変身者を苦しめたり人格を操作する描写がありました。
デュークもまたマットサイエンティストの類であり、非人道的な実験や策謀を平気で実行するライダーです。変身ベルトに小細工を仕掛けて変身不能にする等の活躍が確認されています。高い技術力を有する存在ですので、バルカンの脳チップにアプローチする戦法をとって来そうです。
仮面ライダーダブル(ルナトリガー)
バルカンは必殺技発動時に追尾弾を発射出来ますが、ルナトリガーは常に追尾弾です。基礎スペックは基本的にバルカンが上ですが、ルナトリガーは専用マシンによる飛行手段があり、跳躍力が控えめなバルカンにとっては戦いにくい存在です。
跳躍苦手で通常射撃は追尾無しのバルカンに対して、飛行可能で常に追尾弾のルナトリガーでは流石に有利不利が明確でしょう。
ベストパートナー
仮面ライダーファイズ
ファイズもまた必殺技発動時に敵を拘束する手段を持ったキャラです。更に彼の正体はウルフオルフェノクですから、狼同士で相性も悪くないでしょう。もっとも二人は「一匹狼」と言うより「野良犬」のイメージに近い人間性であり、その点でも絶妙に似ています。
仮面ライダーヴァレン(チョコドンフォーム)
種族の異なる敵を強く憎んでいた者同士です。ただしお互い令和作品における登場人物であるためか、平成における似たような奴と違って、敵の事情をしっかりと考え悩み抜いた結果、最終的に軟化しています。
悪に対する明確な敵意を持ちつつも、話の通じるコミュ力が「令和の2号ライダー」に求められる人柄なのかもしれません。
強い?弱い?
基礎スペックはそれなりに優秀であり、必殺技発動時には追尾弾で着弾時に敵を拘束可能となれば、まず弱いとは言えないでしょう。しかしその上でシューティングウルフ独自の強みがあるかというと微妙です。
良くも悪くも無難な性能であり、必殺技を除いた基本攻撃はかなりシンプルで捻りが無いです。変身者もパワー型であることを踏まえると決して相性が良いとは思えず、影の薄いまま上位互換である強化フォームに立場を奪われていった印象です。
決して弱いとは言えないですが、特段の決定力も見出し難い「標準的な水準」のライダーでしょう。
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