仮面ライダー版の「にゃんこ大戦争」!?
仮面ライダーの新作スマホゲームがリリースされるようです。その名も「仮面ライダーDefense Warriors」で、通称「ライD」。リリース時期は不明!ゲーム内容も不明!歴代仮面ライダーが参戦するという情報のみが開示されています。そりゃそうだろ。
ただ「defense」という言葉をヒントにタワーディフェンス系のゲームではないかと考えられています。有名な例としては「にゃんこ大戦争」や広告で見かける「ラストサバイバー」が挙げられます。「仮面ライダー版のにゃんこ大戦争・・・?」と想像すると少し不思議な感じもしますが、ある程度はゲーム性が確立されている安心感もありますので個人的には期待しています。
ライダーゲーはサービス終了しがち・・・
仮面ライダーのスマホゲームはこれまでに幾つかありましたが、あまり長期運営に成功しているイメージはなく、気が付いたらサービス終了していたというパターンが結構多い印象です。今後リリースが待たれる「ライD」に期待を寄せて、歴代のライダーアプリをいくつか振り返っておきます。
ライダバウト
2012年~2016年まで配信されていたアプリゲームです。iPhone5世代!古い!当然ゲームデザインも超絶シンプルでガラケー時代とスマホゲームの架け橋のような存在でした。ボイスも全く無かったはずです。絵柄もウエハースのオマケシールくらい可愛らしいもので、ただ単にカードのステータスに応じた実数値で機械的に勝負していた記憶です。必殺技の演出も無かったと思います。

(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映ビデオ・東映 (C) 2012 NBGI
しかしこれが妙に楽しかった記憶があるんですよね。後述の「シティウォーズ」のような迫力ある演出こそ無いですが、キャラクターの組み合わせに応じて固有のコンビ名や能力アップが付与されるシステムでオタク心を刺激してくるものでした。例えばV3とアクセルを組ませると「亡き妹のために」というスキルが発動したり、スカルと白い魔法使いのコンビでは「愛する娘のために」というスキルが発動します。ゲーム性自体は5年も継続できるクオリティじゃないやろ・・・と言いたくなるレベルではありますが、それ以上にファンのツボを抑える魅せ方がキャラゲーとして上手くハマっていた印象です。
仮面ライダーARカードダス
2011年~2015年のゲームです。ウエハースのオマケカードをスマホで読み取ると画面に仮面ライダーが出現!という2011年当時では非常にワクワクしたシステムでした。なんか微妙な対戦ゲーム機能があったような気がしますが、全然パッとしないです。実際のカードを読み込んでライダーバトルを楽しむというゲーム性は「ガンバライド」の存在が強すぎました。ガンバライドの方がカードも豊富で演出も作り込まれていたので、わざわざARカードダスをやる必要性があまりなかったのが敗因なのでしょうか。


(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映 (C)BANDAI 2011-2012
仮面ライダーシティウォーズ
2015~2021年。直近で多くの人が想像するライダーのスマホゲームではないでしょうか。3Dモデルの仮面ライダーを操作して戦うデザインです。横型画面でのプレイであり、必殺技や通常攻撃、奥行きのあるフィールドでの移動操作が可能でした。「超クライマックスヒーローズ」の超絶劣化版のようなイメージでしょうか。スマホなので操作性にも限界があるし、何よりテンポが非常に悪かったと記憶しています。もちろん必殺技は迫力があってカッコよかったけど、それなら普通に「クライマックスヒーローズやバトライドウォーをプレイすれば良いや」に帰結してしまい、私は途中で脱落してしまいました。ただしスマホゲームならではの良さとして、マニアックなキャラや必殺技が登場する魅力があったのも事実です。コンプリートフォーム21を操作できるゲームなんてこれしかないやろ・・・。
仮面ライダーブレイクジョーカー
2013~2016年。個人的にもっともハマり込んだゲームです。内容としてはトランプで「21」を目指すブラックジャックです。トランプの絵柄がそれぞれ仮面ライダーになっており、スキル発動で相手の手札を崩したり、自身の手札が21に近づくシステムでした。一見すると戦略性の高いゲーム・・・と思われますが難易度が上がると敵が理不尽にジャスト「21」を連発してくる鬼畜っぷりで戦略もクソも無かったと記憶しています。
カードデザインも歴代ライダーの画像を適当に引っ張ってきただけのデザインです。昭和ライダーの画質は滅茶苦茶に荒いけど平成は良いといったギャップが妙にクセになるものでした。そしてスキルを発動するとライダーの効果音が鳴る!この効果音が本当に良かった!6ジョーカーのお手軽ダメージやアメイジングマイティの回復を多用していた記憶があります。そしてこちらも例に漏れずキャラが相当にマニアックでしてアルビノジョーカーやツインマキシマム、サタンサーベル装備の創世王戦BLACKが平気で登場します。キャラの充実度という意味では有り得ないレベルであり、おそらくガンバライドシリーズも遥かに超えていたでしょう。シンプルなゲーム性ではありましたが「オタク心を掴むキャラゲーをスマホで作る」という命題においては100点に近かったのではないでしょうか。もちろん効果音以外の演出はサッパリでしたし、ゲームバランスが滅茶苦茶だったりという問題はありましたが「限られたスペックの中でお手軽に仮面ライダーを魅せる」という意味では現代でも通用するものがあると感じています。


仮面ライダー ブレイクジョーカーゴージャスなカードバトルゲーム「仮面ライダー ブレイクジョーカー」にようこそ。「21」を目指してカードを引いていくカードバトル歴代の仮面ライダーと怪人が100キャラ以上登場!【ゲーム紹介】◆◇「21」
どんなゲームなら長続きしやすいか
スマホゲームなので折角なら長く続いて欲しいと思っています。仮面ライダーは長い歴史の中で膨大な数の戦士や怪人が登場しており、キャラゲーのテーマとしては逸材そのものです。同じキャラゲーで長期運営に成功しているゲームとして真っ先に思いつくのが「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」です。
ドラゴンボール自体のコンテンツ力が強すぎるのもありますが10周年を迎えた今でもIOSセールスランキングでTOPを取る実力を持っています。同じくドラゴンボールを題材にした「レジェンズ」も相当な人気ですが、より存在感があるのはドッカンバトルの印象です。
両者を比較すると「レジェンズ」がプレイヤー同士のオンライン対戦を主軸にしたアクション路線、「ドッカンバトル」がシングルプレイの演出重視路線といった違いがあります。
やはりスマホゲームである以上、片手で気軽にプレイできるゲーム性が強いと個人的に考えています。容量の問題もありますし、高度なアクションゲームはそもそもPS5やSwitchの方が性能面で上ですからスマホ独自の強みを見出し難いです。なるべくシンプルなゲーム性でより多くのキャラを魅力的な形で登場させ続けていくことで課金が促され長期運営に繋がるのではないでしょうか。シティウォーズのような操作性は個人的には求めておらず、その代わりに必殺演出だけは多彩でマニアックなものを織り交ぜて提供して欲しいです。それこそ昔のガンバライドオリジナル必殺技である「ディケイドヴァニッシュ」や超ド派手な「チャージアップストロンガー」のようなモノを期待しています。映像再現重視がガンバレジェンズ、オリジナル路線がライDといった棲み分けも有効でしょう。てか「ガンバライド」か「ガンバライジング」をそのままアプリにしてよ。
まとめ
スマホゲームはどうしても課金を促進できなければ長期運営できないという現実があります。そういった意味では、そうしても子供向けだけではなく大人に向けたセールスも重視する必要が出てきます。裏を返せば大人も魅了されるほどに凝ったゲームになる可能性も秘めています。ただし凝る方向性はあくまでも演出面であって欲しいと個人的には願っており、ユーザー数や売上確保、開発コストを考慮しても無理をしたアクションゲームにはなって欲しくないです。ただいずれにしてもキャラゲーの題材として「仮面ライダー」というコンテンツは頂点クラスの可能性を秘めているわけですし、場合によっては海外ファンを獲得するチャンスにもなり得ます。現時点ではゲーム性等も一切明かされておりませんが、7月には情報開示があるようなので楽しみに待ちましょう。
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