仮面ライダービルド(ラビットタンクスパークリングフォーム)の戦闘力

戦闘力

出典:ガンバレジェンズ公式様 ©︎石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映ビデオ・東映 ©︎BANDAI

総合戦闘力 

スペック


ラビットタンクスパークリング
パンチの威力25.5t
キック威力35.6t
ジャンプの高さ66m
100m走のタイム2秒

引用:仮面ライダー図鑑

基本情報

仮面ライダービルドの中間フォームです。「ウサギ×戦車」の基本フォームに「炭酸を足す」と表現すると奇抜な印象を受けますが、ビルドは元来「様々な能力を”ボトル”に詰める」事で強くなるライダーです。

ボトルと言ったら「ペットボトル」や「ワインボトル」といった飲料を想起する訳であり、なんとなく強そうなイメージとして「炭酸」が選ばれたのでしょうか。

初陣は第14話。テーマとしては「味方だと思って信頼していた存在が実は敵だった」という内容です。

自身が戦うべき相手は、敵でありながらも「仮面ライダーとしての自分を創ってくれた恩人」でもあり、果てには「(当時の認識では)ヒロインの父親」でもある訳です。

そんな相手を敵として割り切れないでいる主人公に対して、敵は「仮面ライダービルド誕生秘話」を語り出します。

ざっとまとめると

  1. 地球を壊すためにはボトルの活性化が必要
  2. ボトルの活性化にはヒロインの特殊能力が必要
  3. でもヒロインは悪事に加担する自覚があると能力を発揮できない
  4. じゃあヒーローのアイテムとしてなら乗り気になるよね!
  5. よし!ビルドくん、ボトルが揃うまで”仮面ライダーごっこ”をよろしくね!チャオ♪٩( ᐛ )و

という流れであり、本編開始前から続いてきたビルドの戦いは全て仕組まれていた事が明らかになります。

そもそも変身者の「桐生戦兎」という名前も仮名であり「実に都合の良い操り人形でしかない」真実を知った戦兎は遂に戦う意思を固めます。

そこで登場したのが「ラビットタンクスパークリング」です。仕組まれた”仮面ライダーごっこ”ではなく、真のヒーローとして再起する姿が印象に残っています。

基本形態の正統進化であり、ノーリスクで変身可能なお手軽さも相まって「ビルドの新たな基本フォーム」というイメージを個人的には持っています。

初陣こそ派手な必殺キックを披露してくれましたが、その後の活躍は地味です。次に登場する強化フォームが「暴走リスク」の伴う危険な力だった事もあり、わりと頻繁に起用されていましたが苦戦する場面も多く…。

初登場から3話後には「万丈の強化」「グリスの登場」によって、ビルドは環境第3位まで転落。それも戦闘力が明確に数値化されるという屈辱…。

一応はビルドも一定の強さを誇っていましたが、ビルドの強みは「色々な引き出し(派生フォーム含め)を持っていること」と評されており「ラビットタンクスパークリング」自体の戦力は褒められていません。

やはり当時の最高戦力でありながら「派生フォームありき」という評価をされてしまうと中々に不遇な印象が拭えず、その後も「暴走フォームを避けるための妥協枠」という印象でした。

とはいっても「劇場版でハイパームテキと共闘する」という強者ムーブを魅せており、テレビ本編においても「ナルシストで自意識過剰な正義のヒーロー」たる桐生戦兎を象徴した姿でもあり、恵まれた側面も多くあります。

総じて「登場期間が長い」という前提によって「激しいインフレに巻き込まれた」負の側面「物語を彩った存在」というプラスの側面が混在している印象があります。

強さ解説

火力

元々バランスの良い「ラビットタンク」の正統進化ですので、こちらも実数値としては悪くないです。

ただし「基本フォームからの上がり幅」という意味では微妙ではあります。決して最強フォームクラスの3ケタ火力を要求する訳では無いのですがフェニックスロボにパンチで劣る」は若干しょっぱいです。

汎用性

各種派生フォームで使用した武器を一通り使用できます。ここも評価が難しいところで、問題は「4コマ忍法刀で分身できるか」です。

全てのボトルを扱えるジーニアスフォームであれば「分身可能」と思われますが、武器だけ使用できる本形態は判断が難しい…。

ニンニンコミックの分身能力自体が「忍者ボトル由来」なのか「4コマ忍法刀由来」なのかで変わってくるのですが、ちょっと調べても分からないです。

ひとまずは2丁拳銃に2刀流も実現できるという点で遠近両用である事は間違いないです。

また周囲に出現する泡が破裂することで衝撃波が発生します。上手く扱えば「範囲攻撃」のような運用も出来そうではあります。

機動力

こちらも「ラビットタンクがそもそも優秀」であり、その正統進化となれば言うまでもないでしょう。

また周囲に発生するは衝撃波だけでなく「自身のスピード強化効果」もあるので、一時的な超高速戦闘も可能です。

特殊能力

これに関しては良くも悪くも「”ラビットタンクの”正統進化」という内容に尽きます。もちろん新たに生えてきた炭酸要素もありますが、やはり個性派揃いな派生フォームの能力を扱えない点は痛いです。

それこそ「UFOを呼べる」「音速で飛べる」「一時的に無敵化」といった具合で「明らかに調整をミスった」と思わしき猛者も存在する訳で、それらと比べると本形態は「単調な能力」という印象は否めません。

とはいえ「変身者の頭脳」「ハザードレベルによる強化余地」などの要素も加味すれば総合的に優秀であるのも事実であり、これに必殺時の「異空間に敵を拘束」まで考慮すると十分な水準にあると言えます。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. 超スピードで後退し距離を取る
  2. 泡を放出し敵を囲む
  3. 2丁拳銃で撃ちまくる
  4. 瀕死の敵に超スピードで接近しドリルクラッシャーで刺殺

最大の特徴である「泡」をどのように扱うかが重要でしょう。

②~③のように「直接受ける銃弾+流れ弾で破裂する泡の衝撃波」でダメージを重ね掛けするのが最も効率的だと思います。

第14話で披露したキックは派手ですが、それ以降は簡易版のキックだし、グリスに押し負けている事も踏まえると心許ないです。やっぱり「ドリルで刺す」に越した事はないでしょう。

有利な敵

仮面ライダー王蛇

真っ先に思い浮かぶのはコイツでしょう。ビルドの初陣は「巨大な蛇モンスターを2匹まとめて倒す」という内容でしたが、その蛇が王蛇の「ベノスネーカー」に似ていましたので。

王蛇が召喚するモンスターは1体ですから尚更対処できるでしょう。

一応は王蛇にも「ユナイトベント」によって「敵をブラックホールに送り込む」という大技がありますが、ビルドの必殺キックも「空間を自在に歪める」なので対抗できそうです。

仮面ライダーサイガ

「速い・飛べる・射撃」という強い要素を併せ持ち劇場版で暴れ回ったサイガですが、ビルドの「泡」である程度は対抗できそうです。

「ビルド自身を囲むように泡を発生させて徐々に拡散する」事によってサイガは迂闊に接近できませんし、銃撃をするにしても拡散された泡が破裂してダメージを受けてしまいます。

サイガの場合は「飛行アイテムと銃が一体化」しているため、ダメージを受けた際に行動手段と攻撃手段を同時に失い得る脆さがありますし、「超スピード」に関してもビルドは対抗してきますから勝ち筋を見出すのは難しいと思います。

不利な敵

仮面ライダー3号

初陣こそド派手な必殺キックを披露したビルドですが、その後のキックは「グリスに押し負ける」結果であり少々心許ないです。

初陣のド派手演出も「敵を閉じ込める」という説明がなされており、威力の底上げと言うよりかは「命中率の向上」が近いのではないかと個人的に考えています。

やはり「必殺キックの破壊力」という観点だと3号は非常に強力であり、ビルドに押し負ける展開は想像し難いです。

仮面ライダーザビー

「クロックアップ」の効果は作品によってブレるので断言はできませんが、超スピードで速すぎる事によって「雨が止って見える」という演出がなされています。

同じく超スピードを披露したビルドですが、彼は泡が破裂しないと実力を発揮できません。つまり「泡の破裂すらスローに見える」クロックアップを先出しされてしまうと、ビルドは反撃の機会を掴みにくいです。

特にザビーの場合は超近接攻撃キャラで「敵を直接刺す」戦法であるが故に「余計な泡を破裂させない」ため、泡による反撃リスクを最小限にして戦えそうです。

ベストパートナー

仮面ライダーオーズ(スーパータトバコンボ)

冬映画で「上空における戦闘」を繰り広げた「ビルド&エグゼイド」ですが、その先駆けとして「フォーゼ&オーズ」でも上空~大気圏突破まで移動しながら戦っています。

どちらも機体の上で気流に晒されながら戦っており、並大抵の能力では立っている事すら出来ない環境に順応しています。

ビルドもオーズも順応のアプローチとしては「振り落とされない程の超スピードで戦う」であり、これを本当に実現した以上は非常に高い実力が認められます。

基本フォームからの正統進化である点でも共通しているし「平ジェネfinal」に登場したオーズもボス戦に参加してくれたら感慨深かったのになぁ~と個人的には思います。

強い?弱い?

「他ライダーとの比較」という観点では強い部類に入るとは思います。一方で「ビルドとしての強さ」という観点では物足りないです。

流石に後続の「ハザード」に劣るのは仕方ないにせよ「既出の派生に必ずしも勝てない」というのは中間フォームの立場として厳しい印象です。

せめて第14話で披露した「ド派手な必殺キック」を多用してくれれば印象も違ったんでしょうけどね…。

ただしビルドの場合は、中間フォームが無能なのではなく「派生フォームに逸材が紛れ込んでいる」が実態に近く、結果的に固有の強みを見出し難いのだと思います。

戦闘力自体は地味でしたが、物語上では「過去の自分が作った暴走兵器」と向き合う時期の筆頭戦力であり、赤と青のラビットタンクたる「現在の桐生戦兎らしさ」を最も強く感じる姿でしょうか。

後続は「暴走」「偏食」「全部乗せ」「万丈との百合」であり、「ウサギと戦車で戦兎だろ!?」というタンクボトル君の強い意志を感じます。

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