
出典:ガンバライジング公式様
総合戦闘力

スペック
ラビットラビットフォーム | |
パンチの威力 | 39.9t |
キック威力 | 47.8t |
ジャンプの高さ | 88m |
100m走のタイム | 1.2秒 |
引用:仮面ライダー図鑑
基本情報
仮面ライダービルドの強化フォームです。2つのボトルを組み合わせた能力・外見を基本としてきたビルドですが、ここにきて単色での強化です。
一応は「ハザードフォーム」も黒一色ではありますが、あれは「2つのボトルを黒で塗り潰した」イメージであり、能力自体は単一ボトルに依るものではありません。
第27話における「ローグ」との対戦が初陣となりますが、ここでの扱いがこの形態の印象を決定付けたと言えます。
やっぱりこの形態はどうしても「タンクタンクの前座」という印象が強く…。
全く同じアイテムを用いた「タンクタンク」という形態が次話にて登場するのですが、色々と美味しいところを持っていかれたな、という印象です。
というのも敵陣営が人質をとった状態で「ビルドの強化フォームのデータをよこせ」と脅してきた際に「ラビットラビットを差し出してタンクタンクを隠す」という判断が下されています。
これによってラビットラビットは敵側に分析され、初陣の翌週には一気に逆転され追い込まれる展開に陥ります。
結局は仲間が人質を救出するまでラビットラビットで時間を稼ぎ、その後は隠しておいたタンクタンクで決着をつける事になります。
こうなるとラビットラビットは「タンクタンクを隠し通すための囮」という印象は否めず、その後も「ラビットラビット→タンクタンク」の流れでチェンジする展開が多いため、やはり「前座」という位置付けになりがちです。
基本フォームである「ラビットタンク」をベストマッチとしているだけに両者は対等の存在である筈ですが、そもそもこの組み合わせ自体が「地球の生物とそれらを殺せるモノ」なので「ラビット<タンク」の力関係は必然なのかもしれません。
ただし前座とは言っても、タンクタンクの活躍を大いに下支えしているのは間違いないと思います。
火力等を含めた決定力はタンクタンクが優れるのでしょうが、一旦の様子見として敵の実力を測る上では機動力に優れたラビットラビットが扱いやすいのでしょう。
逆に言えばタンクタンクは「ラビットラビットが敵の体力をある程度削った」「タンクタンクで押し切れる敵だと判断した」状態での出撃になりやすいと思うので、活躍が目立つのは当然と言えば当然です。
それこそ「タンクタンクで様子見」「ラビットラビットでトドメ」の順番は中々に扱い難いでしょうし、やはり適材適所なんだと思います。
強さ解説
火力
実数値は「ラビットタンクハザード」を越える水準ですが、大幅な強化ではありません。
そもそも登場した経緯が「ハザードの暴走克服」なので、更なる強化はそれほど大きな目的ではなかったのだと思われます。
また「ハザード」の持ち味であった「敵の防御無効化」ですが、ラビットラビットは「敵の装甲強度の関係なく一定のダメージ」とされており若干ナーフされた印象を受けます。
これは完全に私の勝手な推測ですが、ハザードの腕から敵の防御を無効化する成分が出ているが、ラビットラビットの装甲が上乗せされた事によって「成分が間接的にしか浸透しなくなった」のだと思います。
汎用性
打撃に加えて「フルボトルバスター」を装備した事によって剣と銃として運用する事が可能です。
これまでも「ドリルクラッシャー」や「海賊ハッシャー」のように斬撃も射撃も対応可能な武器は複数持っていましたが、流石に火力面はこちらが上回るでしょう。
やはり一つの武器に「ボトルが4本も入る」のが最大の強みであり、その4本の組み合わせ次第で単純な高火力から少々特殊な攻撃まで対応できそうです。
武器のサイズは大きめで可変式のため、取り回しやモード切り替えの手間という観点では必ずしも既出武器を上回るとは断言し難いですが、ボトルによる効果を反映できる点を踏まえれば最も高い汎用性を有すると言えるでしょう。
機動力
ジャンプの高さに関しては「ジーニアス」を超えます。兎跳びすげぇ。
スピード面では「100mのタイムがタンクタンクに劣る」点でネタにされがちですが、流石に総合的なスピードはこちらが優れているでしょう。
ラビットラビットは「必殺時は超音速で駆け回る」とされており、この際のスピードは「100mを約0.3秒で走る」レベルに達します。
また恐らく必殺時とは別に「運動速度と反応速度を1.5倍にする」もあり、加速手段は複数あるものと思われます。
ただしエボルの超スピードには対応出来ていなかった描写もあり、必殺時以外の機動力には隙がある点も否めません。
特殊能力
「ハザードの力を暴走する事なく、最初からフルパワーで扱える」という売り文句ですが、そもそも「暴走しないハザードは強いのか?」という疑問はあります。
やはりハザードの強さは実数値や性能より「暴走時の無慈悲さ」が視聴者の脳に焼き付いており、どうしてもそれを失うと微妙な印象は否めないです。
先にも述べたように「実数値は向上したけど、ナーフされたと思わしき箇所もある」という塩梅であり、一概に上位互換とまでは言えないと感じます。
それこそ防御無効化をナーフした結果が「ゴムゴムに実みたいに手足が伸びる」なのはちょっとね…。
ただし「聴覚」が優れており、敵の気配や動作から次の行動を予測する事が出来るようです。
AI や超能力に頼らない純粋な動物由来の予測性能は結構珍しいかも?ある意味「戦いの勘」を極めたような能力と言えるかもしれません。
うっかり変身した場合の戦闘マニュアル
・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。
- フルボトルバスターを銃モードで装備
- 「ライト」「ロボット」+適当なボトル2本を装填
- 高火力な閃光弾を発射
- 自身の腕を伸ばして敵を攻撃
- フルボトルバスターを剣モードに変形
- 「ゴリラ」「ロケット」等の火力が高そうなボトルを4本装填
- 必殺発動状態に移行し音速で接近、斬撃の猛攻を浴びせて勝利
基本的にはボトル4本をフルに活用して戦いたいです。
ボトルは持ち合わせ次第ですが「ライト」は閃光弾として使えそうなので譲れないです。
「ロボット」も命中率向上で役立ちそうなので次点で優先度が高いと思います。
その後は素手で「敵の内部に直接ダメージ」を蓄積させ、瀕死状態になったら斬撃に移行する作戦です。
閃光弾によって敵は視界を失っていますし、こちらは聴覚で敵の位置把握くらい可能でしょうから割と安心して戦えそうではあります。
有利な敵
仮面ライダーファイズ(ブラスターフォーム)
同じく真紅の強化形態です。火力寄りな可変武器を所持している点でも似ているでしょうか。
ビルドは強化に際して超スピードを獲得しましたが、ファイズは超スピードとの両立が実現しませんでした。
その代わりにファイズは「飛行能力」を獲得しましたが、ビルドの跳躍力も相当に高水準なので一定程度は対応出来そうではあります。
ファイズは「敵による予測能力」を乗り越えた「戦闘センス」がある点で油断ならない存在ですが、あれはAiによる機械依存の予測能力であり、ビルドの能力とは大きく性質が異なりそうです。
むしろ「聴覚」を活かした予測は「戦闘センス」を具体化した類だと考えており、ファイズ自身の強みに近いのではないかと思います。
以上のように恐らく殆どの特殊性は相殺されると考えられ、そうなると実数値で大幅に上回るビルドが有利になるのではないでしょうか。
仮面ライダー電王(ロッドフォーム)
『ウサギと亀』は有名ですが、亀が勝つ展開なんて寓話の中だけでしょう。
現実はキビシイネ…(゚∀゚)
不利な敵
仮面ライダーサソード
ビルドは実戦で「超スピード×毒」のエボルに敗北しています。まぁ彼が強過ぎるのもありますが、相性が悪いのは確かでしょう。
それこそサソードは毒属性のスピードタイプです。ビルドも音速で移動できますが必殺時に限られるし、クロックアップのような音速以上のスピードに対応できるとは考えにくいです。
仮面ライダーヴラム(アラモードモード)
敵の装甲に関係なく一定のダメージを与えられるビルドですが、ヴラムのように「盾」を装備するライダーとは相性が悪いと思います。
ダメージを貫通させようにも、貫通した先に肉体が存在しない事にはダメージを与えられない筈なので…。
ヴラムもまた毒を有しており、おまけに異世界の毒ですから対策しづらいです。
仮面ライダーゾルダ
戦車のライダーです。先述したように「ウサギ」と「それを殺す戦車」でベストマッチなので、解釈によっては弱点を指定しているという見方もできそうです。
まぁ「スピードキャラを範囲攻撃で潰す」は定番な気がしますが、奇しくもゾルダは盛大に範囲攻撃をブッ放すライダーです。
ベストパートナー
仮面ライダージョーカー
本来は能力・外見ともに2色のライダーですが、例外的に単一能力となった存在です。
「ジョーカーメモリ」はまさに「左翔太郎そのもの」と言えるほどに象徴的なアイテムですが「ラビットボトル」もまた「桐生戦兎」を象徴するアイテムと言えます。
そんな事を言うと「タンクボトル」の怒声が聞こえてきますが、実際に「エボルのフェーズ3」や「万丈との融合」に際して「戦兎の要素」として扱われるのはラビットの方です。
また戦兎は歴代屈指の頭脳派でもありますから、フィリップの代理としても一定の役割は果たせそうです。
仮面ライダーキバ(キバフォーム)
強大な力を「抑え込む」という発想が近しい相手です。
もっともキバは完全に拘束具であり本来の姿よりスペックが低下していますが、ビルドの場合は追加武装としての側面もあるため実数値は向上しています。
とはいえキバは基本形態でありながらビルドと殆ど互角の跳躍力です。キバすげぇ。
キバの変身者は科学者ではありませんが、楽器制作において「材料として虫を煮込む」といった探究心を発揮しており、分野は違えど気質は似ていそうではあります。
強い?弱い?
実数値上は明確に強化されましたが、やはり「本当にハザードより強いのか?」という疑問は残ります。
もちろん暴走時のパワーを自らの理性で自由に扱える点は利便性の向上ですし、機動力や聴覚、武器性能を鑑みれば総合的にハザードを上回っているのは間違いないでしょう。
ただ完全上位互換かと言うと必ずしもそうではない印象であり、とりわけ「殺傷力」という観点ではハザードの方が優れていそうではあります。
また、あくまで「ラビット」特化なので自身の能力自体はシンプルです。汎用性は「フルボトルバスター」ありきだと思います。
実際に戦術の幅を持たせる目的で「海賊レッシャーハザード」を使用する場面もありましたし、一概に「ハザードの代替」や「完全上位互換」とは言えないと個人的に感じます。
とはいえ総合的にはこちらの方が優秀だと思うし、タンクタンクの活躍を下支えした点を踏まえると「ちゃんと強さは裏打ちされているフォーム」と言えるのではないでしょうか。
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