仮面ライダーヴラム(プリンカスタム)の戦闘力

戦闘力

総合戦闘力 

スペック


プリンカスタム
パンチの威力1.7t
キック威力2.4t
ジャンプの高さ5.1m
100m走のタイム7.4秒

引用:テレビ朝日公式

基本情報

 『仮面ライダーガヴ』に登場する3号ライダーです。変身者であるラキアは純然たる怪人ですが「人間に擬態する能力を得るための改造手術を受けた」という歴代ライダーとは逆行した経歴を持っています。その擬態した人間態が非常にイケメンであり、少々臭すぎる厨二病がサマになってしまう魅力があります。多分幼少期の私が『ガヴ』を視聴していたら、翌日の口癖は「ダルい・・・」だったでしょうから、それなりに厨二病量産機と言えそうです。

 今作における怪人は「一方的に人間を襲う存在」ではなく「異世界の住人」であり、元々は人間とは別の世界で平和に生活している存在です。逆に人間を襲っている組織は、怪人世界においても薬物蔓延の元凶とも言える存在で、ラキアを始めとする一般的な怪人もまた人間と同様に被害者と言える立ち位置です。

 初期のラキアは人間を襲い、主人公達と対立していましたが、実態は「弟を殺した組織への潜入調査」を真の目的としており純粋な悪意ではありませんでした。徐々に人間を知る中で「弟と同じ守るべき存在」と認識するようになり、その後は主人公勢の中でも特にメンタルが安定した頼れる存在として描写されています。「厨二病な兄貴分」という特徴が非常に魅力的で視聴者人気も非常に高いキャラクターと言えるでしょう。

強さ解説

 最大の強みは変身者の怪人態である「ラーゲ9」の毒攻撃です。これは自身の触手を相手に突き刺すことによって神経毒を与えるものであり、単独戦はもちろん、大勢の敵を同時に殲滅する場面でも使用可能です。神経毒は「敵の幸福感を極限まで上昇させて行動不能にする」という性質であり、一種の「洗脳」に近いものでしょう。敵の感情を操り、その上でヒトプレス化(封印みたいなもの)が出来る点では非常に優秀な能力です。

 ただし神経毒はあくまでも敵を行動不能にするもので、意のままに操る能力ではありません。また効果は永続ではなく、一定時間経過で自然回復します。

 また『ガヴ』に登場するライダー全般に言えることですが、基礎スペックが非常に低いです。パワーやジャンプ力は「龍騎ブランク体」にも劣るし、スピードに関してもオーズ(サゴーゾコンボ)以下である点は非常に厳しいです。

 弓を使った遠距離攻撃が可能な点や毒素攻撃はプラス要素であり、格上相手を倒し得る可能性がある点では強いですが、裏を返せば毒素に依存した性能です。毒素が通用しないロボットや死人、実態のないエネルギー体に対しては純粋にパワー負けする可能性が高く、手放しに強いとは言えないでしょう。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. とりあえず触手で毒素を注入してみる。
  2. 毒が効いた場合は一方的に攻撃して勝利。
  3. 毒が効かない場合は一旦変身を解除して怪人として戦う。
  4. 毒素は効かないが触手攻撃で敵を疲弊させて、上手く拘束する。
  5. 触手で拘束した敵に接近し、その隣で変身を開始する。
  6. 変身時の自身の周りがプリンの溶液で満たされる段階で中断。
  7. 敵が溺死するまで待機して勝利。

 毒素が効くか効かないかは試してみないと分かりません。仮に毒素が効かないにしても触手攻撃自体は便利なので積極的に活用しましょう。またヴラム自体はスペックが低いため、触手を使用する場合はライダーとして戦う意義が低いです。

 ただし変身時に自身の周囲が溶液で覆われる点は注目に値します。実際の変身時に隣にいた人間が溺れそうになる描写が確認されており、これを意図的に活用する目的で変身する戦略はアリです。

有利な敵

  • 仮面ライダーメテオ

 ヴラムのボディは「衝撃を受ける事で硬質化する」とされており、これは恐らく「ダイラタンシー」という科学的な現象によるものと推測されます。皆さんも「片栗粉を溶いた水を叩く実験」をした経験があるかと思いますが、これはプリンの材料であるコーンスターチも片栗粉と同様の性質を持っています。つまり受ける衝撃が早いほど、自身が硬くなり防御力が上がるということです。

 もちろん作中においても強すぎる一撃や斬撃にはダメージを負っており、無尽蔵に無敵というわけではありません。しかしメテオのような「軽い攻撃を素早く連打」する格闘タイプであれば、ダメージを無効化できる可能性が高く、ヴラムが有利に立ち回れそうです。

  • 仮面ライダークウガ(小野寺)

 ディケイドに登場した小野寺クウガは洗脳耐性が全く無い存在で、たった半年の放送期間で劇場版も含めれば3回も精神を操られた存在です。特に最終話におけるキバーラの噛みつきによる洗脳は明らかに神経毒であり、これはヴラムの触手による神経毒と非常に近いものでしょう。

不利な敵

 毒が効かない可能性の高い者たちです。スカルは死体に近い性質であるが故に「生きた肉体を前提としたダメージ」を無効化する性質があり、その性質から精神攻撃を得意とする「テラードーパント」への耐性も期待されていたことを踏まえると、ヴラムの毒素は効かないと推測されます。

 『ゼロワン劇場版』に登場した1型は完全なロボットであるため、こちらも「生物に対する神経毒」は通用しないでしょう。ロボットを無力化するにはハッキングか完全破壊の2択となりますが、ヴラムにハッキング手段はないし、完全破壊にしても基礎スペックは明らかに1型が上でしょうから、勝てる可能性は低そうです。

  • 仮面ライダー斬月・真(光実)

 「ダルい弟」というラキアにとって最悪な属性を持った存在でしょう。光実は騙し討ちや裏切り上等の陰湿な性格のライダーであり、ラキアからしたら「ダルい」の極みです。

 一方で弟を失っているラキアは種族が異なる他人であっても「弟属性」の人物には甘くなることがあり、光実もラキアの心に上手く付け入ることが出来るでしょう。戦闘前の関係性次第ではありますが、ラキアが躊躇した隙を狙って光実が容赦無く致命傷を負わせる展開になりそうです。

ベストパートナー

  • 仮面ライダーギャレン

 ヴラムの変身者であるラキアは怪人であるため、基本的に石を好んで食べます。人間の価値観では分かりませんが、石の中にも「旨くて高級な石」があるようで、河川敷等で石探しをしている描写もありました。

 ギャレンに変身する橘さんは動体視力が非常に高く、バッティングセンターで投げ込まれるボールに書かれた数字を読み上げつつ素手でキャッチするという、一流としか言えない離業を披露しています。ラキアの好みを伝えることで、石集めに多大な貢献をしてくれるでしょう。

 ただし橘さんはラキアの気怠げな態度に苛立って謎の修行を課したり、メンタルが安定せずに裏切るといった「ダルい」行動をする可能性もありますので、その際は毒素で鎮圧しましょう。

 「復讐のために自ら敵組織に乗り込み、自発的に改造手術を受けた」という共通点があります。常識的に考えて改造手術とは自分自身が死ぬ可能性があり、生存したとしても洗脳された醜い怪人にされるリスクもある訳です。

 そのリスクを冒しても行動に踏み切れるのは相当な強い意志と自信が必要であり、それを達成した二人は性格上の相性は良さそうです。そもそもライダーシリーズは大体が「偶然変身した者」や「望まない変身能力を獲得してしまった者」で占めており、やはり肉体改造というリスクを自発的に冒したキャラクターは相当に稀有な存在ではないでしょうか。

強い?弱い?

 基礎スペックの低さは気になるところではありますが、神経毒は非常に優秀であり「格上に対する対応力」は有するキャラクターでしょう。それこそ響鬼のような高スペックライダーに真っ向勝負を仕掛けても普通は勝てませんが、肉体に作用する毒で逆転できる可能性もある訳です。

 しかし毒依存であることは否めず、毒耐性を持った敵に対しては対抗手段を一切持たないことになってしまうため、この点では非常に厳しいです。

 雑魚キャラでは決してありませんが、「汎用的に安定した実力を発揮できるか」という観点で考えるとプリンカスタムの時点では弱い部類に入ってしまうのが現実でしょう。

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