
出典:ガンバライジング公式様
総合戦闘力

スペック
| 海賊レッシャーフォーム | |
| パンチの威力 | 12.7t |
| キック威力 | 15.0t |
| ジャンプの高さ | 39.4m |
| 100m走のタイム | 2.5秒 |
引用:仮面ライダー図鑑
基本情報
仮面ライダービルドの派生フォームです。「海賊×電車」の能力ですが、船じゃないんかーい!変身音も「定刻の反逆者」という電車にあるまじき内容となっており、もうめちゃくちゃです。
派生フォームが多数存在するビルドですが、中には「トラユーフォー」のように本編では数十秒しか使用されない不遇フォームもあります。
その中で「海賊レッシャー」は数少ない超優遇フォームであり、専用武器まで用意された存在となります。
派生フォームで専用武器持ちは「ホークガトリング」と「ニンニンコミック」だけですし、その後に登場した武器も「フルボトルバスター」くらいですから破格の優遇っぷりです。
初陣は第12話。「満面の笑みで生身の仲間たちに武器を振り回す桐生戦兎」を拝めるのはこの回です。ガンギマリの笑顔で準ヒロインに弓を向ける主人公は一見の価値アリだと思います。
その後の高所で宙吊りになりながら必死に逃げる準ヒロインを「下から棒立ちで眺めてる」シーンも含めて、ファンの間で囁かれる「桐生戦兎=モテない」を印象付けた回ではないでしょうか。
第12話以降も随所で使用されており「ハザードフォームの実装」や「父親Verビルドも使用」という要素も加味すると、やっぱり終盤まで美味しい役回りだったなぁという印象です。
ただし専用武器である弓に関しては「ハザード暴走時に投げ捨てられる」という扱いを受けており「素手でぶん殴った方が手っ取り早い」側面もあるのかもしれません。
それこそ「ホークガトリング」に関してはハザード暴走時であっても、最後まで銃を手放しませんでしたから、「武器の優秀さ」という意味では同じ遠距離攻撃であっても差がありそうです。
個人的には第13話における「クローズとの同時変身シーン」が地味に好きでして、生身の状態から同色系の青ライダーが並び立つ姿が美しいです。
やっぱり「全く別の色コンビ」とか「完全な同色コンビ」が並びとしては王道な気がしますが「同色系だけど微妙に色味が異なる」は結構珍しくないですか?それこそ「桜島1号&旧2号」くらいしか思い浮かばないです。
強さ解説
火力
打撃力は「ラビットタンク」に劣りますが、基本的には専用武器を使用した斬撃・射撃がメインになるので大きな問題にはならないでしょう。
同じく射撃を得意とする「ホークガトリング」は「連射でダメージを稼ぐタイプ」であるのに対し、こちらは「高火力なチャージ攻撃で1撃必殺を狙うタイプ」で差別化はされているでしょう。
汎用性
遠近両用の弓を装備しているため汎用性は高いです。「ラビットタンク」に関しても「変形によって」剣と銃両方の運用が可能な武器を持っていますが、こちらは「変形の必要がない」ため戦局の変化に素早く対応する場面では便利です。
それこそ「剣の要領で敵の攻撃を防いだ状態で、そのまま弓矢を放つ」という「カウンターゼロ距離射撃」戦法も狙って行けますから優秀でしょう。
ただし「連射」に関しては流石に「ホークガトリング」とは雲泥の差があり、遠距離戦における特化性は敵わないと思います。
良く言えば「遠近両用オールラウンダー」、悪く言えば「器用貧乏」でしょうか。とはいえ海賊レッシャーに関しても「矢が敵をホーミング」するかのような描写があったため、それなりに優秀であることは間違いないです。
機動力
「ラビットタンク」と比べて跳躍力は劣りますが、スピード面では勝ります!これは本当に凄い!恐らく派生フォームの中では最速じゃないですかね?
ただし「スマホウルフ」のように「必殺時だけ加速するタイプ」も存在するので、あくまで安定して出力できるスピードが最速である点に注意が必要です。
その他にも「水上を走れる」「空中を滑空できる」という設定もあり、やはりオールラウンダーです。
ただ流石に自由自在に泳いだり飛ぶ事までは出来ないだろうし、ホークガトリングやオクトパスライトの役割を剥奪するレベルでは流石にないでしょう。
特殊能力
戦闘に役立ちそうなのは「長距離走が得意」「装甲列車と同じくらい堅い」「電気を吸収すると左手の攻撃速度が4倍になる」あたりでしょうか。
端的にまとめると「電気耐性と高い防御力を併せ持つスピードタイプ」です。特に防御とスピードが両立するパターンは結構珍しい気がします。
それこそスピードタイプ代表格の「カブト」は「キャストオフ」でアーマーを捨て去る事によって身軽さを手に入れていますから、うっかり反撃が命中した際に大ダメージを受ける印象があります。
ビルドの場合は「超スピード」とまでは言えませんが「それなりのスピードを長時間扱えて反撃耐性もある」という非常に便利な性能となります。
あとは恒例の生活お役立ち能力です。「通勤ラッシュのような密着状態から脱出する能力」「船酔いを防ぐ」「海中のお宝探し機能」「変身者のスケジュール管理機能」など。
繰り返しになりますが、変身音は「定刻の反逆者」です。
うっかり変身した場合の戦闘マニュアル
・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。
- 初手で必殺技のチャージ射撃
- あえて矢を外す
- 正面から斬撃を仕掛ける
- 先ほど外した矢が敵の背後を襲う
弓による必殺のチャージ射撃は「電車の矢」を放つものであり、一定のホーミング性が確認されています。
流石に「ルナトリガー」ほどの追尾性能が期待できるかは微妙ですが、敵の横をすり抜けた矢を反復させるくらいなら出来そうな雰囲気ではあります。
③で敵を斬撃戦に集中させている隙に背後から着弾すれば大きなダメージを期待できるでしょう。
有利な敵
仮面ライダーゾルダ
ビルドは装甲列車と同程度の防御力を備えており「砲弾が飛び交う危険エリアも安全に走り抜ける」と公式に記載されています。
流石に派生フォームなので「ライダーロケットドリルキック」のような一点集中の殺人技に耐えられるかは微妙ですが、ゾルダのように「命中率は微妙だけど弾数と爆風で殲滅する」タイプの攻撃には耐えられそうです。
「通勤ラッシュのような密着状態から抜けられる」という記載を加味すると、ビルドの守備性能は「劣悪・危険な環境から脱出する能力」に重きを置いている印象を受けます。
仮面ライダーネガ電王
ビルドに限った話ではありませんが「弓ライダー」は射撃と斬撃をシームレスに切り替えて戦える強みがあります。
例えば剣を交える「鍔迫り合い」の状況になった際も、弓であれば即座に「ゼロ距離射撃」をお見舞いすることが出来るわけです。
本来の電王が各フォーム毎に扱う4種の武器を、ネガ電王は一つの形態で全て扱う事が可能ですが、これには「武器の変形・組み替え」という作業が要求されます。
つまり「鍔迫り合い」の状況下で「剣から銃に変形」を隙なく実行するのは中々に難しいです。弓を扱う海賊レッシャーは「武器変形を前提としない」ため、隙なく斬撃と射撃を切り替えられる点で有利でしょう。
不利な敵
仮面ライダーカイザ
カイザとの「鍔迫り合い」を想定すると、両者とも細かな武器変形を伴わずに射撃が可能です。
一応カイザの方が若干多くの手数が要求されますが、あちらは「拘束弾」を放ってくるのが非常に厄介です。
拘束弾は必殺時限定であり、そのためには「ミッションメモリー」等の操作が必要ですが、操作自体はシンプルです。
カイザに撃たれる前に倒すためには、ビルドも必殺を撃つ必要があり、彼もまた「各駅・急行・快速・海賊電車」のチャージを待たねばなりません。
流石にビルドのチャージ時間とカイザの武器操作時間を比べれば、後者の方が短い印象であり、拘束からの必殺コンボで勝負がつくと思われます。
仮面ライダー響鬼
斬撃と射撃を隙なく切り替えるビルドは優秀ですが、響鬼に関しては斬撃と射撃に加えて、最大の持ち味である「打撃」がついてきます。
近接~遠距離まで全ての攻撃手段を有している上に、響鬼は「炎属性」まで付与されているため、汎用性という意味では概ね上位互換と言えるでしょう。
こちらも音撃鼓による拘束が可能であり、ここまで来ると流石に有利不利は明確です。まぁ響鬼が基本フォームとして便利すぎるんだけどね。
ベストパートナー
仮面ライダーディエンド
ビルドにはソナー機能が搭載されており「海中の宝を見つけ出す」能力があるようです。まぁこの能力を歓迎する存在として、最も分かりやすいのはディエンドになるでしょう。
泥棒ライダーとして名高いディエンドですが、ビルドも意外と用心深い性格で「予め偽物にすり替えておく」といった工夫で対策している描写があります。
お互いに「渡すものは渡す」「渡さないものは渡さない」といった良い塩梅での線引きが成立しそうであり、一時的な協力関係であれば上手くいくイメージがあります。
仮面ライダー斬月(真)
変身音は「定刻の反逆者」ではありますが、実際の能力としては「スケジュール管理機能」が搭載されています。
斬月に変身する主任のように「そもそも仕事が忙しい」タイプのライダーは戦闘ばかりに注力する訳にもいかず、ある程度のスケジュール管理が必要ですので丁度良いでしょう。
戦闘スタイルも「遠近対応の弓」を武器にしたものであり似ています。
またビルドは政府機関の研究職として働く中で「組織の黒い部分」もバッチリ見ており、同じく真っ黒な「ユグドラシル」には多少の耐性はあるでしょうか。
それこそ主任のように「根が真っ直ぐだけど組織に振り回された存在」であればビルドも理解してくれそうだし、お互いに「やや現実主義寄りの正義」という目標設定で協力できそうです。
強い?弱い?
玉石混交なビルド派生フォーム群ですが、かなりマトモな部類であると言えるでしょう。やはり評価すべきは「遠近に隙なく対応できる弓」「ビルド派生フォーム中で最速のスピード」「高い防御性能」でしょうか。
特に弓に関しては「ホークガトリング」「ニンニンコミック」に並ぶ数少ない専用装備であり、優遇された扱いなりの活躍はしていた印象です。
ただし「万能型」であると同時に「特化した要素が少ない」というのも事実であり、特に「より安全な射撃」という意味では「ホークガトリング」の方が優れている印象です。
とはいえ能力自体はそれなりに優秀であり、そもそも地力の高い「ラビットタンク」のステータス値を若干リバランスし、不足した火力も武器で補えていることを踏まえると「便利なフォーム」である事は間違いないと思います。




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