仮面ライダーオルトロスバルカンの戦闘力!自壊ダメージに苦しむ超短期決戦型!

戦闘力

総合戦闘力

 

スペック


オルトロスバルカン
パンチの威力38.2t
キック威力76.7t
ジャンプの高さ45.3m
100m走のタイム1.4秒

引用:テレビ朝日公式

基本情報

 仮面ライダーバルカンの最終フォームです。『ゼロワン』最終話の前話にて1度きりの変身が披露された「間に合わせ」の姿です。基礎スペックや扱える能力を考慮すると最強はどう考えても既出であった「ランペイジバルカン」で間違いないでしょう。

 このフォームが登場した経緯としては、バルカンへの変身に不可欠な変身者の脳内に埋め込まれたチップのデータが消去され「変身不可能」な状況に陥った中で、もう一人の自分とも言えるAiロボットの力を借りて強引に変身した、というものになります。

 もう一人の自分が授けてくれた日本狼の力は「Aiロボット向け」に制作されたモノであり、人間向けの調整はされていません。そのため、この姿への変身・戦闘は多大な負担がかかるもので、かつて吐血しながら使用した「アサルトウルフ」以上の大きな代償を余儀なくされます。

 実際に戦った相手は「ゼロツー」という超強敵であり全く歯が立たなかった訳ですが、それ以上に自壊ダメージがデカ過ぎて「まともに戦えてなかった」印象です。ゼロツー側はかなり手を抜いて戦っていたことに加えて「たった1度の戦闘シーンで敗北して変身アイテムも壊れてしまう」という展開を迎えており「強さ」だけに限れば不遇なキャラと言えるかもしれません。

 ただし「強さ」以外の観点では超重要な役割を果たした存在です。このバルカンが対峙したゼロツーは「敵への憎悪」に支配された闇堕ちと言える状況でした。その敵とはAiロボットの中でも特に影響力を持つ存在でしたが、人間であるゼロツーとAiロボットの象徴が争うことは「人類とAiが共存できない」ことを意味するものとなります。

 ゼロツーの変身者はAiロボット製造会社の社長として、Aiロボット達から信頼を得ていただけに「社長が自らの手でAiを壊すのか」とロボット達は失望してしまいます。人類とAiの全面戦争を避けるには、社長自身がもう一度「人間とAiの共存」を目指し再起する必要がありました。

 そこで「社長の心をこじ開ける」と立ち上がったのが人間であるバルカンと、かつて彼の脳内に埋め込まれていたAi人格の「亡」の2人でした。かつては「Aiを全て潰す」と語っていた者と、人類滅亡を目的に活動していた人格が、もう1度融合して「人類とAi共存の夢」を掲げて作中最強のゼロツーに挑みます。

 先述の通り「強さ」ではとても敵わぬ相手ではありましたが、それでも一度だけダメージを与える事に成功します。本編無敗の彼にとって肉体的ダメージこそ殆どありませんでしたが、「人類とAiが協力した強さ」はゼロツーの心を再起させるキッカケとなったと言えるでしょう。

 敗北率こそ100%ですが、物語における美味しさは最強フォーム以上に享受したフォームであり、何度も何度もしつこい絶滅エヴォリューションよりは1000%マシな「たった一度の勇姿にして美しい散り様だった」と個人的に感じています。

強さ解説

 ランペイジバルカンと比べたら中々に厳しいと言わざるを得ないでしょう。基礎スペックは劣りますし、攻撃手段も単純な格闘と爪による斬撃です。一応は基本の小型拳銃による遠距離攻撃も可能ですが、威力はあまり期待できない雰囲気です。

 最強フォームが「てんこ盛り」だったのに対して、こちらは基本フォームであるウルフの能力を強引に極限まで引き上げたイメージでしょうか。スペック上のスピードはランペイジバルカンに劣りますが、オルトロスバルカンも残像を作り出す程には俊敏な動きが可能です。

 ただし彼が見せる残像は「超スピード」によるものと考えられ「シャイニングホッパー」のような予測演算によるダミーといった特殊な性能では無いでしょう。相手が悪過ぎたのもありますが、やはり格上相手に通用するものではなさそうです。

 さらに「変身時の自壊ダメージ」が凄まじく、まともに立つ事すら辛そうに見えるのも厳しいです。そもそも変身者が自壊ダメージの形態を経験済みであるにも関わらず、この在り様ですから相当に負担が大きいと推測できます。

 実際に敵はそこまで本気で戦っていたようには感じられず、変身解除も自らの活動限界によるものに見えるため「実用性」という側面から考えても厳しい印象が拭えません。

 このように描写だけ見れば厳しい性能であると言わざるを得ませんが、一応は強敵に一撃だけでもダメージを与えた点では評価することはでき、決して低い水準ではないスペックと変身者の強い精神力を加味すると、総合的にはそれなりに強いライダーという立ち位置でしょう。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. 自壊ダメージでめっちゃ苦しんでる演技をする。
  2. 同情を誘った隙に、高速で接近し爪で敵の目を潰す。
  3. 敵の急所に全力で自身の爪を突き刺して勝利。

とにかく自壊ダメージが酷いので最短で勝ちに行きたいです。ただし安全策も講じるべきなので確実に目を潰しましょう。初手のアプローチとしては演技以外ありません。実際のダメージも凄まじいでしょうが、それを上回るほどにオーバーな演技で敵の同情を誘えるかで勝負は決まります。

有利な敵

仮面ライダータイガ

 同じく自身の爪で戦うライダーですが、スピードはあまりない印象のライダーです。契約モンスターに敵を自身のもとまで引きずり込ませ、自身は溜めたパワーで一撃必殺を与える戦闘スタイルですが、バルカンの機動力があれば契約モンスターに捕まらないでしょう。

 自壊ダメージに苦しむバルカンに容赦しない性格と思われるタイガですが、彼の「英雄になる」ために周囲を犠牲にする思想は、熱血漢たるバルカンの逆鱗に触れそうです。そもそもスペック差が歴然ですし、仮に戦況が厳しくなろうとも執念で勝つでしょう。

仮面ライダーローグ

 ローグのボディは打撃に対して強い耐性を誇りますが、斬撃に関してはその限りでは無いでしょう。全体的な火力スペックもバルカンが上回り、超スピードを活かせば倒し切れる可能性があります。

 またスペック差に関しては、ローグも「特殊なガス」によるドーピングで互角以上に強化してくる可能性がありますが、あちらも強烈な副作用に苦しむ事になるため必然的に短期決戦となり寧ろ好都合でしょう。

不利な敵

仮面ライダーオーズ(ブラカワニコンボ)

 ブラカワニは長期戦適性が非常に高いキャラです。亀の甲羅のような盾による防御に加えて強力な回復力を有し、体力消耗が著しい「ガタキリバコンボ」の弱点帳消し要因として名を挙げるほどには有能な存在です。

 火力スペック自体はバルカンが遥かに上ですが、上述のガード+回復が合わさると倒しきれない可能性があり、超短期決戦を強いられるバルカンにとっては苦戦する可能性の高い相手です。

仮面ライダーアギト(フレイムフォーム)

 スピード面でも非常に優秀なバルカンですが、予測演算のような特殊能力に由来するものではありません。ライダー界における超スピードは「超感覚で対処可能」であると某破壊者が証明済みですが、アギトも超感覚による見切りによって一撃必殺のカウンター攻撃を決める戦士です。

 一見すると氷属性であるオルトロスバルカンに対して炎属性のアギトは不利に感じられますが、アギトの炎は7000度にも達する超高温であるため、むしろ大ダメージを与える可能性があります。攻撃の隙を与えずに自滅を待つにしても、カウンター攻撃をするにしてもアギトが有利に立ち回りやすいと考えます。

ベストパートナー

仮面ライダーダブル(ファングジョーカー)

 「機動力に優れた獣の力」という共通点があります。性能面でもお互いに身体から生えた鋭利な刃物で近接戦を仕掛ける内容であり、ファングに関してもメンタル次第では短期戦を求められるため、必然的に戦術は似通ってきそうです。

 またダブルは理性を失って暴走するリスクを孕んでおり、これは「風都探偵」でも完全には解消されてはいませんが、仮に暴走したとしても「闇堕ちに待ったをかけた」オルトロスバルカンがいれば心強いでしょう。

 バルカン側は中々に脳筋ですが、精神面が安定したダブルは知性を武器にしたライダーですのでお互いの弱点を補うことで得られるものが丁度良い塩梅に合致したコンビと言えるでしょう。

仮面ライダーグレートクローズ

 まぁ真っ先に思い浮かぶのはコイツでしょう。物語終盤で変身能力を喪失した2号ライダーが突発的な展開で強引に変身した姿であり、もうあらゆる面で共通した存在です。変身者の性格も脳筋な熱血漢で非常に似ており、なんかもう「不破さんにもエボルト遺伝子入ってるんじゃねぇか?」と疑いたくなる程にはソックリさんです。

 完全に個人的な所感ですが、こんなに似通ったキャラなのに各々が別のキャラとしてアイデンティティを確立しているのが「仮面ライダーシリーズ」の凄いところですよね。2号ライダーでありながら公式の人気投票ではそれぞれ11位と42位という並の主役ライダーを超える順位であり、その人気が伺えます。

 もちろん細かい設定は違うのもありますが、作劇や演者のキャラ作りによって差別化がなされ没個性化を防いでいる点は素直に凄い事だと、常々感じております。

強い?弱い?

 瞬間最大風速自体は凄いけど実用性が厳しい、といった具合でしょうか。別に存在する最強フォームと比べると、後出しでありながらも大きく劣っており、やはり「強さ」という側面から魅力を語り難い存在ではあるでしょう。

 ただしスペック水準自体は全ライダーで見ると上位圏内に位置することは間違いなく、素直な性能ではありますが「弱い」とも到底言えないレベルにはあります。

 非常に大きい自壊ダメージに苦しむ点では厳しい性能と言わざるを得ませんが、逆にその苦痛の中で変身アイテムが壊れるほどの、文字通り「限界まで」戦い続けた変身者の精神力を加味すると総合的に「強い部類」という評価に落ち着くでしょう。

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