
出典:ガンバライジング公式様
総合戦闘力

スペック
| 内海 | |
| パンチの威力 | 43.5t |
| キック威力 | 50.8t |
| ジャンプの高さ | 73.3m |
| 100m走のタイム | 1.3秒 |
引用:仮面ライダー図鑑
強さ解説
火力
実数値としては飛び抜けた水準ではありませんが、優秀である事は間違いないです。
同作品で比較すると「ラビットラビット<内海さん<タンクタンク」となっており、インフレの進んだ環境にも適応可能な実力ではあるでしょう。
加えて「相手への憎しみで火力アップ」「エボルに準じる進化」といったバフ要素もあります。
特に後者に関しては「フェーズ4への進化」を披露しており、肉体が耐えられなかったものの単純な火力自体は非常に高かったものと考えられます。
ただしエボル同様に「戦闘力50倍」が適用されるかは怪しく、素の実数値自体も決して最高峰とは言えないことを踏まえ、21点とします。
汎用性
剣と銃は標準装備、場合によっては弓を使用する事もありました。武器種に関しては非常に恵まれていると言えそうです。
肉体には毒ガス噴射機能が搭載されていたり、周囲が暗くなるほどに切れ味を増す腕の刃など、それなりに見所はあると感じます。
ただし、いずれの攻撃手段も決定力には欠ける印象であり、特に武器に関しては初期フォームの物も含まれている点を踏まえると手放しに最高評価とはしにくいです。ここでは20点とします。
機動力
単純に基礎ステータス上の速さが優秀です。確かに100mを1秒未満で走るジーニアスやエボルと比べると見劣りしますが、歴代作品全体で考えれば素晴らしいスピードです。
これに「フェーズ上昇による加速」や「飛行能力」が加わるため、ほぼ完璧な機動力を有すると捉えて良いと思います。
フェーズ4への進化は肉体が伴いませんが、逆に言えば「フェーズ2くらいなら耐えられそう」な印象でもあり、エボルがフェーズ1時点で超加速を披露していた点を踏まえると内海さんも安定して加速できる可能性はあります。
一応は「フェーズ2や3であっても僅かな時間しか耐えられない」可能性も考慮し、24点とします。
特殊能力
やっぱり「フェーズ4への進化」をどう捉えるかに左右されると思います。
まず戦闘力の「最大値」という観点では非常に高く評価できるでしょう。一方で「安定性」という観点では厳しいものがあります。
フェーズ4段階では「攻撃を1回も命中させる事なく限界を迎える」でしたから、実用性は皆無でしょう。
ではなぜ「フェーズ1のエボルを相手に内海がフェーズ4になったのか」という疑問が生じます。
描写を見る限りではフェーズ3の内海で勝てそうだったのに、何故か無理をしてフェーズ4のパワーを使用した結果、敗因を作りました。
そもそも変身者である内海は研究者であり、ある程度は能力のデメリット面も理解してそうに見受けられます。
にも関わらず、わざわざフェーズ4になったのは「同フェーズにおけるエボル=内海が成立しないから」だと解釈する余地があり、流石に一定の合理性はあったのかなと感じます。
良くも悪くも、内海のフェーズ4は「フェーズ1のエボルを倒し切れる」程度の実力と考えられ、優秀ではありますが「わずか一瞬しか使用不可」という制約を踏まえると微妙です。21点とします。
総合評価
結構強いと思います。
立ち振る舞いこそ「小物感」がありましたが、そもそも彼の目的は「打倒エボルト」であり、主人公達を本気で殺す意思は無かったのではないかと思います。
エボルトの進化を近くで観察・分析することで自身の強化を図っており、その強化が完了するまでの期間は「エボルトの部下」を演じるに徹した判断は決して間違ってないと思います。
自身の強化は失敗に終わったものの、欲張らずにフェーズ2~3で戦う前提であれば非常に強いのではないでしょうか。やはり「フェーズ1のエボルを圧倒した」という実績は高く評価できます。
ただし、たとえフェーズ2~3で運用するにしても「どの程度耐えられるか」はシビアな問題です。
これが「フェーズ3なら安定して使用可能」であれば90点以上の評価になるのですが、内海がわざわざフェーズ4を発動した理由が「フェーズ3であっても長時間運用は厳しく、勝負を急ぐ必要があったから」という可能性も否定し切れません。
総じて「フェーズ3の安定度」次第で実力が大きくブレる性能であり、中々に評価が難しい存在ですが「内海のキャライメージよりは遥かに強い」と言えます。
うっかり変身した場合の戦闘マニュアル
・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。
- 怪人部隊を引き連れて突撃させる
- 自身は毒ガスを撒いて一時撤退
- 遠くから敵の動きを観察し分析
- 頃合いを見てフェーズ3を発動
- 超スピードで全力の攻撃
- 肉体の限界を感じたらフェーズ3を解除
- 飛行しながらライフルでトドメを刺す。
都合よく扱える部下は連れて行きたいですね。マッドローグは第42話にて「お前たちの動きはインプット済み」と発言しており、ある程度は相手を観察する時間を確保したいです。
フェーズ4は発動しません。ひとまず超スピードで動けるフェーズ3で良いでしょう。場合によってはフェーズ1でも十分だと思います。
基本的には⑤の段階でゲームセットでしょうが、倒し切れない場合は飛行攻撃に切り替えましょう。
なるべく相手との距離を保ちながらライフルを連射する戦法であれば、負け筋は生じにくいと思います。
有利な敵
仮面ライダーキバ
キバは必殺時に「周囲を夜にする」演出が入るので、マッドローグは「周囲が暗くなるほど腕の刃が切れ味を増す」という特性を活かせます。
それこそ必殺キック発動のタメ時間に斬りかかれば良いし、最悪キックを発動されてしまった場合でもフェーズ3を一時的に使用すれば倒される可能性は低いと思います。
仮面ライダーネクストカイザ
「サイボーグになっても忠誠心を失わない内海」と「アンドロイドになったことで想い人を抹殺しようとする草加」という視点での比較です。
もちろん内海は自身の肉体を修復したのに対し、草加は「アンドロイドとしてゼロから生まれた別人」なので仕方ない部分もあります。
ただやはり「せっかく復活したのに自身の信念を消失した」は何とも残酷であり、その点では徹頭徹尾「難波LOVE」を貫いた内海の信念は評価できます。
仮面ライダーカリス(DCD)
基本的に従順な部下として、従属先を転々としている印象の内海ですが、全て難波会長のために行動しています。
本人的には「難波会長>圧倒的な力を有するエボルト」の優先順位であり、どんなにカリスマ性のある上司であっても難波会長から内海をNTRする事はできません。
ディケイドに登場したカリスは「恐怖と安心のバランスは私が決める」という、ビルド世界の政治家が言いそうなセリフを発していますが、内海は上手くカリスの懐に入れそうです。
不死身のジョーカーたるカリスを撃破するには「封印」に頼るのが正攻法ですが、内海には隙を見てカリスを封印する計算高さがある印象です。
不利な敵
仮面ライダー滅
サイボーグに対するハッキングって可能なんですかね?
『ゼロワン』に登場する「滅」はアンドロイドに対するハッキングが可能ですが、これが内海にも有効なら明確に有利であると言えます。
なんとなく内海の場合は「脳は生物、身体は機械」というイメージがあるのですが、例えば「身体だけハッキングして本人の意思とは関係なく動かす」が出来れば面白いですよね。
それこそ「内海の意識は正気だけど身体が勝手に難波会長を殺しちゃう」なんていう尊厳破壊プレイも出来るかもしれません。
ベストパートナー
仮面ライダーデューク(ドラゴンフルーツエナジーアームズ)
「科学者」「機械化して復活」「ボスの傀儡」といった要素が非常に似通っている存在です。
デュークに関しては、心からメガへクスに忠誠を誓っていたのか否かがイマイチ読み取れないので難しいところですが、元々の性格を考えると「裏切りのタイミング」を狙っていそうな雰囲気は感じます。
「現時点では勝てない相手に従うことで様子を窺う」という事であれば内海と殆ど同様のスタンスと言えます。
2人とも一応は命の恩人(産みの親)に従っているのであり、普通なら「感謝して忠誠を誓う」も有り得る展開ですが「元々の思想が強すぎて恩を仇でかえす」を平然とやりかねないユニークな性格と言えます。
仮面ライダーケタロス
ケタロス「我が魂はZECTと共にありぃぃぃぃぃぃ!!!」
内海「難波会長の仇ぃぃぃぃぃぃ!!!」
内海の本音って何だろう?
終盤こそ「難波会長LOVE」の印象が強烈でしたが、個人的には第12話における「俺はただ普通に生きたかっただけなのに…」というセリフが気になります。
内海は元々「難波重工の施設で洗脳された孤児」であり、基本的な行動指針は「難波重工への貢献」となります。
では「難波重工による洗脳は絶対的な支配力を有するか」というと必ずしも絶対的ではないと思うんですよね。
紗羽さんが洗脳を脱したのもそうだし、内海の様子を見てても「洗脳による一方的な支配」で従っているような印象は個人的に受けません。
第12話における先述の発言から察するに「自身が難波に洗脳教育を受けていた」事に関しては自覚しているのではないかと考えます。少なくとも自身が利用されている事自体は気付いていそうです。
では「なぜ内海は終盤で難波へのマッドな愛情を見せたのか」ですが、同時に難波会長への愛情もあったのではないかと思うんですね。
つまり内海の理想は「難波会長から実子のように愛されること」であり、一方的に利用される現状を悲しみつつも難波会長自体は好きだった、という理解です。
- 難波会長を更なる権力者として擁立することで自身を認めてもらいたい
- でもエボルトが会長を殺しちゃった
- 忠ゥゥゥ誠を誓おう!!(絶対に許さねぇ)
という心理構造であれば理解しやすい気がします。
もちろん難波会長自身は内海を駒としてしか捉えてない印象ですが、内海としては孤児である自身に愛情を注いでくれた存在です。
産業スパイとして育成するための偽りの愛情であったとしても、それが本物であると信じ込みたかったのが内海の本音になるのではないでしょうか。
同じく難波チルドレンであった紗羽さんが仲間達との愛情をキッカケに組織から離反した訳ですが、彼女は「他愛のないことで笑って人の想いに泣く」という内海が第12話で切望していた幸福を手にしています。
だからこそ第47話において幻徳と紗羽さんを守るために身代わりになったのだと感じます。
第47話はグリスが話題の中心になりますが、最後の最後に自身が切望した幸福を目の当たりにして散っていったであろう内海さんも見応えがありました。




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