仮面ライダービルド(キードラゴンフォーム)の戦闘力

戦闘力

総合戦闘力 

スペック


キードラゴンフォーム
パンチの威力19.7t
キック威力24.1t
ジャンプの高さ47.4m
100m走のタイム5.1秒

引用:仮面ライダー図鑑

基本情報

 仮面ライダービルドの派生フォームです。「ドラゴン×鍵」という組み合わせで、ビルドとしては「ヒーローらしさ」を感じさせるモチーフでしょうか。

 コンセプトとしては「強すぎるドラゴンの力を鍵で制御する」という男の子が好きなやつで、ドラゴンに関しては後に登場する2号ライダーの変身アイテムとなりますから、数ある派生フォームの中でも特別感がある印象です。

 ただしドラゴンのアイテムは1つだけであり「2号ライダーの登場=ビルドはキードラゴンに変身できない」となるため、登場頻度は非常に低いです。私の記憶では第10~11話にしか登場していないはずですが、再登場の機会ってありましたっけ?

 初陣となる第10話では当時の敵幹部にあたる存在を圧倒しましたが「強すぎるパワーを制御できずに変身解除される」描写があり、どちらかと言うと翌週に描かれる「万丈の変身」の前座な印象が強いです。

 第10話ですら「ラビットタンクのバイクアクション」が後に控えており、キードラゴンとしては総じて描写上の扱いが不遇だったと言えるでしょう。

 まぁ「ドラゴンボトル」に関しては「パワーが強すぎる」「2号ライダーの専用アイテム」「恋人の形見」というスペシャリティがあるのに対して「キーボトル」は「ドラゴンを制御しきれなかった」という印象が強く、真の被害者は「キーボトル」なのかもしれません。

強さ解説

火力

数値で明示されているスペックは「ラビットタンク」を若干上回る程度であり「強すぎて変身解除」という設定の割には微妙です。

ただし打撃時にはドラゴンの炎と思わしき青いエフェクトが発生しており、熱の高さという方向性でダメージを上乗せしている可能性は考えられます。

汎用性

基本的には打撃を主体とした近接攻撃になります。ただし必殺時にはエネルギー弾を放っているため、遠距離への攻撃手段も一応は持っています。

加えて近接戦においては右腕の刃で斬撃も可能であり「ファングジョーカー」に近い攻撃スタイルも実現できそうです。

また鍵の能力として「敵の拘束」が可能であり、必殺技の命中精度を底上げできそうです。ただし鍵の能力に関しては「自身の力すら制御できていない」ため、格上相手には普通に破られそうな拘束能力ではあります。

機動力

やはり「ラビットタンク」には劣ります。他の派生フォーム解説で何度も述べている内容ですが「ラビットタンクが優秀なだけで他フォームが鈍重すぎる訳ではない」です。

むしろキードラゴンくらいの水準が標準的であり、ラビットタンクに関しては「機動力特化」を名乗っても通用するレベルですから、少々特殊な位置付けです。

特殊能力

胸部と頭部は「2度までなら絶対に致命傷に耐える」設定が存在しています。律儀にも「3度目はない」という記載まであり結構面白いです。

他に戦闘で役立ちそうなのは「敵を右足で蹴ると特殊機能を無効化できる」設定でしょうか。これは右足に「妨害装置」が組み込まれているためであり、メカニカルな敵には有効でしょう。

あとは「鍵の閉め忘れ防止機能」「機密書類の保管機能」といった、ビルド特有の「生活お役立ち機能」が搭載されている感じです。

色々と能力はありますが「わずかな戦闘時間で変身解除」というデメリットを加味すると総合的には微妙です。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. 鍵の能力で敵を拘束
  2. 頭から突っ込んで敵の体勢を崩す
  3. 倒れた敵を馬乗りで殴りまくる
  4. 鍵のチェーンで敵の首をシメる
  5. 窒息と打撃の猛攻で勝利

第11話での活躍を見るに「活動可能な時間」は非常に短いと考えるべきです。変身の強制解除は肉体的にも大きな負担であるため、なるべく短期決戦を狙う方針で行きましょう。

肝は②です。鍵の能力によって「2度までは致命傷を防ぐ」頭部を持っているため、リスキーではありますが全力で突っ込みましょう。躊躇する方が時間制限・被弾回数の両面で危険です。

有利な敵

仮面ライダー冠

 自らがサッカーボールに変身して突撃するライダーです。サッカーのシュートの如く一撃必殺であり、手数で攻めるタイプではないです。

 ビルドに関しては「2度まで致命傷に耐える頭部」を持っているので、ヘディングで対抗可能と思われます。

仮面ライダーミューズ

 Ai予測によって「相手の動きを先読みする機能」が強力なミューズですが、これはメカニカルな変身アイテム由来の能力です。

 ビルドの右足には「妨害装置」が搭載されており、敵に触れることで特殊能力を封じることが可能です。たった1度のキックでAi無効化が出来るとなれば、かなり有利に立ち回れるはずです。

不利な敵

仮面ライダーV3

 改造人間であるV3は肉体に占める機械の割合が高いため、一見すると、ビルドによる特殊能力の無効化が効いてしまうと思われます。

 しかしV3の場合は「26の秘密」という特性があり、全身のあちこちに特殊機能が搭載されています。つまりビルドは「V3の能力を部分的には封じられる可能性はあるが、26個全て封じ切るのは困難」だと考えます。

 それこそ26の秘密には「触角から100万Vの放電」というトンデモない能力まで含まれており、26個を完全に無効化できない事には中々に苦戦を強いられると思われます。

仮面ライダーガヴ(ケーキングフォーム)

 時間制限の都合上、短期決戦を強いられるビルドにとっては「ホイップクリーム」で足場を悪くしてくるケーキングは相性が悪いです。

 ビルドには「チェーンを巻きつけて拘束」という戦法が披露されていますが、ケーキングが召喚する兵士に解かれてしまいそうです。

 妨害装置による特殊能力の無効化についても、ガヴのような「身体から排出されるアイテム」にまで効果を発揮できるかは非常に怪しいです。

仮面ライダーダブル(ファングジョーカー)

 両者ともに「片方の能力を、もう片方の力でコントロールしてバランスを取る」ライダーです。ダブルの場合は「暴走の恐れがあるファング」を「基本形態でも用いるジョーカー」と組み合わせる事で上手くバランスを取っています。

 もちろんファングの暴走は「変身者の問題」という側面もあるでしょうが、漫画版で登場した「ファングトリガー」が短時間しか運用できないことを踏まえると「メモリの相性」も大きな要素であると言えます。

 2人で1人のライダーの名に相応しく、お互いを象徴するメモリ同士が掛け合わさる事で、高い戦闘力と安定性を両立させた存在と言えるでしょう。

 一方のビルドも「相方の変身アイテムを使用する」という意味では融合フォームのような側面も否定できませんが、やはりその役回りは最終回や劇場版の限定フォームが担っており、キードラゴンは「ただお互いの能力を押さえ付けてるだけ」の印象です。

ベストパートナー

仮面ライダー龍玄

 ブドウの印象が強烈すぎて忘れがちですが、彼も一応は「鍵で変身するドラゴンのライダー」であり、モチーフ上の共通点は見出せるでしょうか。

 先述の通りビルドは「相方の能力を鍵で抑える」であり、まだ当時の2人の関係性が成熟してなかった事を感じさせます。

 龍玄に関しても仲間の能力を信頼せず、自らの権力でコントロールしようと暗躍しており、程度や悪質性は異なりますが「仲間と向き合う姿勢」という意味では絶妙に近しい部分があるかもしれません。

お互いにヒロインを持っていかれたって意味でも似てるか。

強い?弱い?

 ビルドの派生フォーム群としては非常に厳しい立ち位置にいると思います。やはり飛べる」「水中戦&目眩し」「宇宙対応といった局所的だけど明確な強みがある他フォームとは異なり、キードラゴンはシンプルな戦闘特化タイプです。

 もちろん鍵による能力封じ等の特殊性はありますが、インパクトとしては弱めでしょう。そして「制御不能のパワー」という割には火力も控えめだし…。

 恐らく瞬間的な爆発力自体はあるのだと思いますが、それ以上に「短時間での変身解除」という致命的なデメリットが目立ちます。

 やはり「純粋に強い」は最強フォーム群に許される個性であり、「相棒のアイテムを使う」という要素も含めて「派生フォームには荷が重すぎた」印象が否めません。

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