
出典:ガンバライジング公式様
総合戦闘力

スペック
ライトニングホーネット | |
パンチの威力 | 9.7t |
キック威力 | 20.0t |
ジャンプの高さ | 28.1m |
100m走のタイム | 4秒 |
引用:テレビ朝日公式
基本情報
仮面ライダーバルキリーの派生フォームです。同じく初期から活躍していたゼロワンとバルカンには順当に強化フォームが追加されていくのに対して、バルキリーは怪人としての活躍が用意されており、正義の戦士として再起した後の強化は特にありませんでした。
したがってバルキリーの場合は、このライトニングホーネットを強化扱いとして描写することが多かったように思います。ゴツくなっていくバルカンに対して若干寂しい印象はありましたが、基本フォームと派生フォームの使い分けで終盤のインフレに喰らい付いていっただけに、初期の彼女が言った「モノは使いよう」を体現しているのかもしれません。
スズメバチをモチーフにしたライダーですが、どうもライダー界では「蜂=女」のイメージが強いです。ライダーの蜂キャラにおける元祖は「蜂女」という怪人ですし、令和においても「アギレラ」が蜂モチーフです。決してまだまだ数の多くない女性キャラの中で蜂への偏りが感じられるのは私だけでしょうか。
やはり「女王蜂」を意識して「蜂=女戦士」になりがちなんですかね。それこそ蜂女は部下を従える様が「女王」としての印象を与えますが、バルキリーに関してはむしろ真逆で働き蜂の如く扱き使われており、少々皮肉が効いてるかもしれません。
強さ解説
飛行可能な電気属性です。初陣では電気を活かして「水中に逃げた敵を電撃で強制的に引き揚げて宙に舞わせる」といった能力を魅せており、具体的な出力までは不明にしても、それなりの火力ではありそうです。
また蜂ならではの性質として「ライダーキック発動時に足の針で敵を刺す」ことができ、敵を押し切る前に離脱回避される、といったリスクは低いです。
加えて遠距離攻撃の手段もあり、自身の体から発射される追尾機能付きの小型ミサイルを一気に浴びせる戦法が可能です。飛行能力と遠距離攻撃の組み合わせは非常に相性が良いと個人的には考えており、やはり空から一方的に攻撃できるのは便利です。
その一方で「やや決定力に欠ける」印象も否めないでしょうか。結局のところ派生フォームに過ぎず、基礎スペックは跳躍力以外で基本フォームに劣ります。火力も極端に低い訳ではないですが没個性ではあり、飛行能力も鳥をモチーフにしたライダー達と比較すると大幅に劣ると思われます。全体的に色々と能力はあるけど、どれも中途半端で器用貧乏と言わざるを得ないです。
うっかり変身した場合の戦闘マニュアル
・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。
- まずは上空に飛んで距離をとる。
- 安全な高さまで飛んだら電撃を放出。
- 電撃に怯んだ敵にありったけのミサイルを撃ち込む。
- 瀕死の敵に必殺キックをお見舞いし、足の針で敵を地面に突き刺す。
- 足元の敵が絶命するまで銃を撃ち続けて勝利。
飛べる、電撃、爆撃、銃撃といった便利な要素が沢山あるので、正直どうにでもなるでしょう。強いて言うなら④の突き刺しキックに移行するタイミングでしょうか。万が一ミサイルでのダメージが不十分な場合は②の電撃をお代わりしても良さそうです。
基本的には④でゲームセットでしょうが、しぶとい敵に対しては粘り強く銃撃するまでです。
有利な敵
仮面ライダーアクア
水のライダーとして非常に分かりやすい存在です。当然ですが水は電気をよく通すので、水中で活動するアクアに対して電撃のアプローチを仕掛けるのは理にかなっています。
特にアクアは遠距離攻撃も出来ないので、基本的にはバルキリーが上空から一方的に攻撃する展開になるだろうし、アクアが得意とする水に潜ったとしても電撃で対処出来ることを踏まえると流石にバルキリーが有利になるでしょう。
仮面ライダールパン
ルパンは頭部に「ジャミングシステム」が搭載されており、追尾ミサイル等に使用されるレーダー機能を妨害することで自身に命中しないように仕向ける事が可能と思われます。
バルキリーの小型ミサイルはまさに追尾機能付きで「ルパンに対策されそう…」と思ってしまいますが、バルキリーには「アンチジャミングシステム」が搭載されており、敵側の対策を更に対策するといった展開に持っていけます。
またルパンは結果的に「大義名分こそ間違ってはいないけど手段が汚い」キャラであり、これが微妙に1000%社長に近しいモノを感じるため、バルキリーの逆鱗に触れそうです。
不利な敵
仮面ライダーグレイブ(DCD)
バルキリー同様に「主人に仕える忠実な部下」であったのが『ディケイド』に登場したグレイブです。組織の洗脳による薄気味悪さが、ニーサン(^^)として親しまれるグレイブですが、彼は「自分の意思で戦略的に支えていた」のであり、道具として都合よく酷使されたバルキリーとは立場こそ似ていても随分と性質は異なります。
「ニッコニコで内心は虎視眈々と野望を狙うグレイブ」と「嫌々ながらも抗えず軸がブレまくるバルキリー」では流石にグレイブが数段も上手でしょう。
仮面ライダーファイズ
バルキリーが得意とする「上空からの遠距離攻撃」ですが、これはファイズの「オートバジン」である程度は迎撃できそうです。こちらも飛行可能な銃撃キャラであり、ガトリングの弾速はミサイルより速いでしょうから、先手を勝ち取ってバルキリーの撃墜に成功する可能性があります。
ファイズはオートバジンを肉壁としつつ、落ちて来たバルキリーに必殺技を重ね掛けすれば良いので勝ち筋は見出しやすいでしょう。
ベストパートナー
仮面ライダーBLACK
バルキリーは脳内に埋め込まれたチップが悪さをする事で、正常な価値判断が出来なくなってしまう訳ですが、この脳内チップは変身に際して不可欠な存在でもありますのでチップを取り除く事は出来ません。
チップの摘出を避けつつ「洗脳だけを回避する」といった都合の良い手法を考えた時に「とりあえずキングストーンフラッシュを浴びてみれば良いんじゃね?」という発想です。技術的に困難な状況なら主人公補正マシマシのBLACKに匙を投げてみるのも妙案でしょう。
仮面ライダーザビー
蜂のライダーです。空中はバルキリー、地上はザビーといった役割分担も出来そうです。基本的には高速移動するザビーを上空からアシストする感じでしょうか。性能面での噛み合いも悪くなさそうです。
ところでザビーと言ったら「やたら変身者をコロコロ変える尻軽アイテム」ですが、これは変身アイテムが自我を持っていて変身者を選んでいる為です。基本的に『カブト』に登場するアイテムは一途ですが、ザビーだけは取っ替え引っ替えです。最終的には変身者がいなくなりました。
バルキリーもやたらと所属を変えている印象で、結構色々な相手と手を組んでいます。また物語途中では怪人への変身が主となり、バルキリー自体が登場しなくなりました。
意味合いやタイミングは異なるにせよ「尻軽な振る舞い」と「変身能力が全く使用されなくなった蜂ライダー」という点で絶妙に似ている存在です。
強い?弱い?
性能自体は非常に便利であり、火力も極端に低い事もないでしょうから優等生ではあります。出来る事は結構多いし、やっぱり空から電気・爆撃という遠距離攻撃を扱えるのは大きな強みです。
ただしスペックの数値自体は基本フォームに劣っており、これは飛行能力を獲得した事とトレードオフなのでしょう。火力とスピードを失ったのは痛いです。それで得た飛行能力も、少なくとも劇中では低空飛行しか披露されておらず、同作品における「迅」と比較すれば中途半端と言わざるを得ません。
決して弱くはないですが、基本フォームからの大幅な強化とは到底言えず「派生フォームの域は出ない」至って標準的な水準の強さに落ち着くでしょう。
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