仮面ライダービルド(ホークガトリングフォーム)の戦闘力

戦闘力

総合戦闘力 

スペック


ホークガトリングフォーム
パンチの威力10t
キック威力14.2t
ジャンプの高さ41.7m
100m走のタイム5.8秒

引用:仮面ライダー図鑑

基本情報

 仮面ライダービルドの派生フォームです。鷹とガトリングを掛け合わせた能力であり「兎×戦車」や「スマホ×狼」等の奇抜な組み合わせと比べると非常に王道でヒーローらしい組み合わせです。

 初登場の第3話は最序盤でありながら「見返りを求めたら正義じゃない」という名言が誕生した回でもあります。

 この時点での「仮面ライダー」は指名手配犯として扱われており、その無実を証明し得る人物を捜索していました。しかしその人物は「家族を人質に取られており真実を話せない」と言い、家族の救出を条件に真実の告発を約束します。

 ここで後の2号ライダーになる万丈は「条件を満たす」という理念を第一に行動する一方で、主人公である戦兎は「無実を晴らすより目の前の人助け」を優先するといった対比が描かれており、その際の発言が「見返りを求めたら正義じゃない」という名言となります。

 「人体実験」や「妻子を人質に取られた怪人」という重苦しいテーマの中で、ビルドとしての在り方を明確にしたことは歴代屈指の早熟タイプな主人公だと感じさせます。

 桐生戦兎曰く「人助けをすると俺の顔は笑顔でクシャッとする。仮面で見えないけど。」との事ですが「仮面に隠れた素顔」というシリーズの原点に触れつつも「悲しみではなく笑顔が隠れている」というビルド独自の解釈に昇華させた点で個人的にとても好きな回です。

 『ビルド』の世界観は決して生優しいラブ&ピースではなく、むしろ内部紛争で軍事が犇めく厳しい状態です。

 その中で「人助けをしても指名手犯扱い」という泣きたくなる状況下にも関わらず「仮面の下は笑顔」と言える戦兎は序盤の主人公としては非常に完成された存在と言えるでしょう。

強さ解説

火力

格闘戦におけるパンチやキックの火力は基本フォームと比して劣ります。

一応は弾丸によるダメージを稼ぐ手法がありますが、第5話における「ブラッドスターク」との戦いでホークガトリングが優勢だったにも関わらず「ラビットタンク」にチェンジした事を踏まえると、決定打としての火力は微妙なのかもしれません。

汎用性

遠距離から弾丸を浴びせられる点で優秀でしょう。

炎や電気といった特段の属性はありませんが「弾丸が鷹のように飛ぶ」演出があり、敵が撃った弾丸を打ち破る活躍を見せたことを踏まえると、決して没個性な銃撃ではないと思います。

また複数の怪人と襲われる人々が入り乱れる状況下で撃った弾丸が「怪人にだけ命中」した事を踏まえると「ホーミング機能」が搭載されていそうな雰囲気もあります。

公式設定においては「自動追尾」という記載は見当たりませんが「100の敵を同時にロックオン可能」と記載されており、意図した対象に命中させるという意味では極めて高い精度を誇ると解釈して良いでしょう。

機動力

飛べます。それだけで機動力としては非常に優秀です。

スピード面でもそれなりであり、敵が放つ触手攻撃も見事に回避している描写があります。

ただし飛行しながら敵に急接近する戦法を採用すると「敵に捕らえられる」リスクがあり、主人公の父親が変身したビルドはこれで万丈にボコられています。

敵に近寄らずに離れて銃撃する分には申し分ないレベルの機動力と言えそうです。

特殊能力

「高い命中率の銃」「飛行可能」という時点で非常に恵まれた固有能力ですが、これに加えて「音響兵器で敵の聴覚を破壊」「敵の弱点に有効な特殊弾を生成可能」という優秀な設定が存在しています。

 また必殺時には一定範囲に特殊なフィールドを展開し、敵を逃がさないように機能します。敵の拘束機能や爆発をフィールド内に収めて周囲への被害を低減するといった効能も確認されています。

 変身者が「天才物理学者」であるという全フォーム共通の強みも活かされることも踏まえると、総じて有能と言えるでしょう。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. まずは飛行しつつ敵を観察
  2. 敵の能力を分析し、有効な特殊弾を生成
  3. 一旦撤退
  4. 敵が油断した隙に円形のフィールド形成、一方的に敵を拘束
  5. 有効な特殊弾を100発連射で完全勝利

やはり飛行可能×弱点特効の銃弾は能力として優秀すぎるので雑に扱っても強いです。

フィールドの用途はいくつか披露されてますが第4話に近いイメージで使用しましょう。

有利な敵

仮面ライダーダブル(ルナトリガー)

 同じく銃ライダーで「自動追尾する銃弾」が非常に強力な存在です。ビルドの専用銃も高い命中率を誇りますが「軌道の不規則さ」という意味ではルナトリガーの方が優れており、より回避されにくい印象はあります。

 しかしビルドはそもそも「飛べる」というデカすぎるアドバンテージがあり、加えて敵の拘束手段まであるとなれば流石に「ルナトリガーの弾丸が着弾する前にビルドが倒し切る」という展開に持って行けそうです。

 ルナトリガーも専用バイクを変形させる事で飛行可能ですが、呼び出すまでのタイムラグも加味すると、自力で自由自在に飛べてしまうビルドに対しては不利だと思われます。

スカイライダー

 空を飛ぶライダーの代表格です。最高時速800kmで飛行するスピードもあり中々に手強い存在ですが、遠距離戦への適性が殆どありません。

 流石に飛行スピードはビルドが劣るでしょうが、銃弾で牽制しつつ弱点を特定し一気にケリをつける戦法が比較的成立しやすい相手ではあるでしょう。

不利な敵

仮面ライダー迅

 こちらも近接攻撃主体の飛行ライダーですが、飛行スピードがマッハ1.7となります。スカイライダーの倍です。ここまで来ると「近づかれる前に撃ち落とす」が成立しない可能性が出てきます。

 迅に関しては「ショットガン」を装備するケースもあり、一撃の火力は流石にこちらが勝るでしょう。

 ビルドの銃も決して弱くはありませんが、同じく派生フォームの「海賊レッシャー」が地上での銃撃戦で活躍する機会に恵まれている事を踏まえると「ホークガトリング」が火力型で無いことは確かでしょう。

仮面ライダーウィザード(ランドスタイル)

 こちらは地面に潜れるライダーです。ビルドとしては上空から銃弾を撃ち続ければ、ほぼ負け筋が生じませんが、ウィザード側が防空壕の如く地中に潜伏してしまうと泥試合になります。

 ビルド側から倒すには地上に接近する必要がありますが、その際にウィザードの「バインド」を始めとする搦手の餌食にされるリスクも生じます。

 ホークガトリングのパワーは決して高くないので、鎖を即座に破れる保証はなく、大きな隙を晒す可能性が高いでしょう。

ベストパートナー

仮面ライダークウガ(ライジングペガサス)

 ビルドが展開するフィールドは「敵の拘束」だけでなく「爆発被害の最小化」という側面での運用も可能です。

 クウガのように「1撃の威力は凄まじいけど爆発も大きい」タイプの必殺技を心置きなく使用できる環境を整えることが出来そうです。

 またビルドは上空での戦闘を前提としており、一方のクウガは単体での飛行は不可能ですが「優れた五感」によって離れていても精密な射撃が可能です。ビルドが敵の注意を引きつけつつ、クウガが一撃必殺を決めるという流れはイメージし易くはあります。

仮面ライダー斬月(ウォーターメロンアームズ)

 逆にビルド側が時間を稼いでもらう展開を想定すると、頼りになるのは主任でしょう。ウォーターメロンアームズは中々にマイナーな形態ですが「盾で守りつつガトリングで撃つ」で攻守万能です。

 ビルドは「敵の機能的な能力を分析して弱点を特定する」事で有効打を見つけるタイプですが、主任は「敵の動きを自身のセンスで予測する」であり、ビルドとは趣の異なる分析力を有しているため、お互いの分析力を無駄にせず活かしきる事が出来そうです。

強い?弱い?

 序盤に登場する派生フォームとしては非常に強いです。「敵を絶対に倒す」という意味での決定力は後に登場した強化フォームに劣るでしょうが「負け筋を生まない」「便利さ」という意味では目を見張るものがあるでしょう。

 ただし作劇上はどうしても「上空から延々と撃ちまくる」戦法は描き難く、わざわざ接近したり、別フォームにチェンジして定番のライダーキックを放つ選択をした結果「勝利を逃す」パターンも存在します。

 後に主人公の父親が変身するビルドが「ニンニンコミック」「海賊レッシャー」と併せて「ホークガトリング」を使用する場面があるのですが、前者2つの形態は敵を撃破したのに「ホークガトリングだけボコられる」という不遇気味な描写がされました。

 とはいえ能力面で考えれば間違いなく有能であるし、実力者である父親が「16種類ある派生フォームの中から選択している」時点で実力の高さは担保されていると考えて良いでしょう。

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