仮面ライダー黒影(マツボックリアームズ)の戦闘力

戦闘力

総合戦闘力 

スペック


黒影(マツボックリアームズ)
パンチの威力6t
キック威力10.2t
ジャンプの高さ26m
100m走のタイム6秒

引用:仮面ライダー図鑑にて実数値の確認が出来ませんでしたのでアットウィキ様に記載されている数値を参考に考察します。

基本情報

 『仮面ライダー鎧武』に登場するサブライダーの一人です。革ジャンでオタ芸を披露する集団のリーダーが変身します。

 男らしいワイルドな風貌をした変身者ですが、実際の活躍は「弱めの頭脳派ライダーとセットで登場し、他ライダーを不意打ちで裏切る」という初陣であり、まぁ率直に言って「モブキャラ」です。

 2人がかりで襲いかかった不意打ち以外での勝利は皆無であり、その後はベルト破壊によって変身能力を失います。

 物語序盤でのベルト破壊でしたので「まぁどこかのタイミングで再変身するだろ…」と思っていたら「精神的に追い込まれた変身者が怪しげな果実を貪って怪人になってしまう」という衝撃の展開がお出しされます。

 主人公の鎧武は必死に彼を人間の姿に戻そうとしますが、その努力は虚しく「黒影が死亡する」という結果を突き付けられます。

 作品冒頭の「若者のダンス文化」という明るいテーマから「世界人口を選別して救済せねばならない状況で人外化しつつも戦う」ハードな終盤と変遷しており温度差が激しい作品ですが、その最初の転換点となったのが「黒影の死」でしょう。

 仮面ライダーシリーズの登場人物には何かしらの性格的な魅力があるものですが、黒影に関しては「序盤で死んだヤツ」「怪人化するシーンがトラウマ」という印象が大半を占めており「死亡シーンが最大の見せ場」と言えます。

 フルーツがテーマの仮面ライダーということで油断していた視聴者を一気にシリアス展開に引き摺り込む起爆剤として機能していたでしょう。

 そして彼の死後に登場する「量産型の黒影」の存在がまた無情なんですね…。変身者は死んでもライダースーツだけは登場する点、雑魚敵として雑に倒されるだけという点が何とも無慈悲です。

 劇中の(良い意味で)悲惨な黒影の境遇が世界観の構築に大きく貢献していたと思っており、彼の死は強烈な記憶として残っていますが、欲を言えば「彼の家族を登場させて欲しかった」という個人的な願望があります。

 本当に1シーンの短時間でも良いんですよ。モブキャラであっても「帰りを待つ誰かがいる」という描写があるだけで「死」の重みが一段と増したと思うんですよね。

 やはり黒影は「死んだキャラ」という印象が強くて「人物的な解像度が低い」ので、もう少し補強してくれたら更に楽しめたのにな、という気持ちはあります。

強さ解説

火力

概ね平均的な基本フォームの水準と言えるでしょう。全体として見れば低い部類ではありますが、決して最弱クラスではないです。

汎用性

槍を用いた攻撃が描写されています。威力は低そうでしたが…。

リーチを確保して攻撃できる点は評価できますが、一度でも躱されて間合いを詰められてしまうと対処出来ないし、遠距離攻撃には手も足も出ません。

機動力

可もなく不可もなくでしょう。雑魚ライダーとしてイメージするほどの低いスペックではありませんが、他ライダーに対するアドバンテージとして期待できる水準でもありません。

特殊能力

皆無です。強いて言うなら「怪人の召喚」くらい?やはり黒影として固有の特殊な能力はありません。

むしろ他者に見捨てられる恐怖心から「迂闊に危険なシロモノを食べる」といった精神的な弱さ・判断力の欠如といったマイナス要素が目立ちます。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. 複数体の怪人を召喚して囮にする
  2. 不意打ちで必殺の突き攻撃
  3. それでも倒し切れなかったら素直に諦めて逃げる

変身音の「一撃、インザシャドウ!」は恐らく不意打ちを推奨していると思われるので、素直に従いましょう。実力不足を宣言するような音声で清々しいです。

不意打ちでダメなら逃げましょう。幸運にも「戦極ドライバー」があれば最低限の戦闘能力や空腹への対処力が備わるので、ある程度は過酷な環境下でも生存可能です。

『鎧武』世界観ではベルトが行き渡らずに救済されない人間が大勢いる事が想定されていましたから、弱くても生存できれば御の字です。

有利な敵

特に思いつきませんでした。タイマン勝負なら「グローイングフォーム」にすら負けそうな雰囲気ですがどうなんでしょう。スペックは低くないけど、とにかく勝利しているイメージが全く湧かない…。

不利な敵

仮面ライダーメイジ(真由)

 絶望寸前まで精神的に追い詰められますが、自力で克服しライダーの力を手に入れた女子高生です。魔法を扱える時点で優秀ですが、高校生の精神力として逞しすぎます。

 一方の黒影はライダーの力を喪失した絶望感に耐え切れず、「力」という誘惑に負けて禁断の果実を食べてしまいます。確かに味方に見限られた境遇は可哀想ではありますが、自暴自棄になって周囲の静止も聞かず誘惑に溺れた黒影は「情けない」と言わざるを得ません。

仮面ライダーアギト(フレイムフォーム)

 7000度の炎を操るライダーです。マツボックリは燃えやすい材料として焚き火に使用されますが、これをモチーフにした黒影も簡単に燃えそうです。

仮面ライダービルド(ラビットタンクハザードフォーム)

 大抵のライダーは多少弱かったとしても「ご都合展開」によって生存する場合が多いですが、黒影に関しては「脚本による救いの手」が全く期待できません。

 むしろ脚本的にも「死ぬために用意されたキャラ」であり、色々な意味で生存を望まれない存在です。ハザードビルドのような殺人キャラに襲われたら呆気なく死ぬでしょう。

ベストパートナー

仮面ライダーディエンド

 黒影はいわゆる単細胞キャラで「頭脳派キャラ」とタッグを組んでいます。ディエンドも相当に頭脳派であり、良くも悪くも黒影を駒として上手く活用しそうな雰囲気はあります。

 個人的には「黒影トルーパー」を召喚して黒影をサポートさせる尊厳破壊プレイを見てみたいものです。

強い?弱い?

 結果的には「弱いライダー」という評価になりますが、それ以上に「強い要素がない」という印象です。先に述べたように決して身体能力が低すぎるわけではないのですが、固有能力が皆無な点が痛すぎます。

 デザインは結構イケてるんですけどねぇ。「戦国武将×フルーツ」というデザインのライダーが登場する中で「マツボックリ」という地味な題材でありながら、武士らしさを最も実直に表現したデザインは素直にカッコいいです。

 没個性といえばその通りですが「呆気なく死亡するモブキャラ」というイメージを崩さずに実現できるカッコよさとしては天井に近い秀逸さだと個人的には思います。

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