中世の拷問!?仮面ライダービルド(ファイヤーヘッジホッグフォーム)の戦闘力

戦闘力

総合戦闘力

スペック


ファイヤーヘッジホッグフォーム
パンチの威力13.7t
キック威力14.7t
ジャンプの高さ36.5m
100m走のタイム6.4秒

引用:仮面ライダー図鑑

基本情報

 仮面ライダービルドの派生フォームです。「ハリネズミ×消防車」という奇抜な組み合わせのモチーフとなります。

 初陣は「人体実験の被害に遭った母親を倒す」という中々に辛辣な内容となりますが、後述の鬼畜戦法で完封しております。

 『ビルド』の設定は少々複雑でして「殺された科学者が実は生存していて、それは主人公自身だった」というのが真相となりますが、主人公は記憶喪失である上に「特殊な整形で別人の顔にされている」状況です。

 そのため彼の母親は「息子は既に殺されている」と本気で信じており、対面している主人公自身も「自分が息子である」という自覚は全くありません。

 父親も自殺したものとして扱われており、母としては「天涯孤独の身」となります。荒廃した地域の中で「学校に通えない貧困家庭の子ども」に教育を施したり、わざわざ手作りした卵焼きを万丈に酷評される等、全体的に不憫な母親です。

 実際には終盤で父親も登場するのですが、母と再会する事はなく…。結局のところ「家族の生存を一人だけ知らされずに世界が書き替えられてしまった」ことになり、最後まで救われなかったなぁと感じます。

 後に仮面ライダーローグとして正義に目覚める「氷室幻徳」は彼女に対して「息子の遺書をやるから隠された秘密を教えろ」と要求し、情報入手後には白紙の遺書を渡す(そもそも遺書なんて無かった)という倫理観が破綻した鬼畜っぷりを見せています。

 白紙の遺書に絶望する彼女は人体実験の素体にされてしまい、怪人として息子であるビルドと対峙します。その際に登場したのが「ファイヤーヘッジホッグ」です。

 その必殺技はまるで「中世の拷問かよ…」と思うほど殺意が高いんですねぇ。『ビルド』においては「撃破された怪人が人間として生存する」世界観なので、死なずに済んだだけでも救いはあったでしょうか。

 間違いなく『仮面ライダービルド』という作品で「トップクラスに不憫な存在」であり、改めて第7~8話を見返すと、かなり同情してしまうものがあります。

 まぁ「下手な真実なら知らない方が良い」って三浦大知も言ってたし大丈夫か。

強さ解説

火力

ビルドの他フォームと比較して打撃の威力は控えめです。全ライダーとしては決して低過ぎる水準ではありませんが、基本フォーム帯の域は出ないでしょう。

ただし技の殺傷力は非常に高いです。「ハリネズミの針で敵の肉体を傷つけ、弱った敵に排水管を突き刺し、敵が膨張するまで無理矢理に水を流し込む」という芸当を披露しています。

中世には「水責め」という拷問が存在していますが、アレのもっと鬼畜な進化形という認識で良いと思います。

水責めで膨張した母ちゃんを針で破裂させるって中々っすよ。勝利の法則は決まった!(鬼畜)

汎用性

必殺技の殺傷力は非常に高いですが、逆にいうと「必殺技依存」な側面も大きく、必殺技が決まらないと厳しい印象があります。

先述の「水責め」が簡単に決まれば良いのですが、彼の排水管は尖っていないので敵の装甲を容易に突き破る貫通力は期待しにくいです。

そうなると「ハリネズミの針を活かした近接戦」で敵の装甲を一定程度は破壊し、排水管を突き刺せる状態を作り出す必要が生じます。

「序盤は針で攻撃し水責めでトドメ」という流れは理に適ってはいますが、どうしても戦法がワンパターン化しそうな雰囲気です。

一応は火炎放射による攻撃も可能ですが、まぁ決定打として期待できる水準ではないでしょう。水責めへの繋ぎとしてはアリか…?

また両手がそれぞれの固有装備で塞がっており、他の武器を装備することが難しそうです。どうしても固有装備前提だと中~近距離での戦闘を余儀なくされます。

ただし足裏から針が突き出る設定が存在し、この針で「敵の装甲に穴を開ける戦法」を推奨する記載もあります。

※追記

第10話にてハリネズミの針を飛ばす攻撃が確認されました。決定打となる程のダメージは与えておりませんが「敵を壁に打ち付ける」活躍をしており、中距離での牽制手段としても便利そうです。

機動力

決して低くはないです。平成以降の基本フォーム帯としては至って標準的であると言えます。

ただしビルドの場合は「ラビットタンク」の機動力が優秀なので、派生フォームは全体的に中途半端な印象が否めないでしょう。

特殊能力

戦闘に活かせそうな特殊能力は控えめです。一応は「地中に隠れた敵を特定できる」能力がありますが局所的過ぎねぇか?

やはり消防車による人命救助を強く意識している印象で「災害現場における救助対象者の特定」「現場のマップ取得」といった機能を搭載しています。

ただしビルド全フォーム共通事項として「天才物理学者である変身者が優秀」という加点要素が存在する点では恵まれています。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. 火炎放射で敵を炙る
  2. ハリネズミパンチで敵の腹を一点集中で数発殴る
  3. すぐに排水管を敵に突き刺し、水責め
  4. 膨張した敵を針で破裂させて勝利

初手の火炙りは敵の装甲を高熱で柔らかくする為に行います。これによってハリネズミパンチの手数を最小限にし、近接戦でのリスクを低減します。

敵の装甲が傷んできたら急いで水責めに移行しましょう。装甲の熱が冷めて硬くなる前に排水管を刺したいです。その後は本編同様の鬼畜戦法を踏襲すればOKでしょう。

有利な敵

仮面ライダーシン

 炎に滅法弱い仮面ライダーシンですが、ギリギリまで手の内を明かさなければ勝てるかもしれません。

 例えば戦闘序盤はトゲと高圧の水放射による攻撃を行い、シンに「ビルドは水属性だ」と誤認させます。

 安心したシンがトドメの爪攻撃を仕掛けてきた際に「突然の火炎放射で焼き払う」という戦法が成功すれば勝ち筋を見出せます。

仮面ライダーウィザード(ランドスタイル)

 ビルドは「ハリネズミ」由来の能力なのか「地中の敵を探知できる」設定が存在しており、地中に潜るウィザードに対して有利に立ち回れそうです。

 足裏のスパイクや腕の針を用いた「モグラ叩き戦法」でフルボッコにするも良し、ウィザードの「バインド」等で身動きが取れない場合は排水管を伸ばし「地中に水を流し込んで窒息させる」対応も出来そうです。

不利な敵

仮面ライダーフォーゼ(ファイヤーステイツ)

 同じく「消防」をテーマにした仮面ライダーであり、こちらも「炎属性と水属性を両立」させた存在となります。

 全体的な身体能力はビルドが優れていますが、攻撃手段や特殊能力の豊富さは圧倒的にフォーゼが優れます。

 近~中距離での戦闘が前提であるビルドに対して、ガトリングやランチャーを連射されてしまうと中々にシンドイ展開になるでしょう。

仮面ライダーナイト

 先述したビルドの「水責め膨張破裂戦法」は非常に高い殺傷力が期待されますが、トドメに至るまでの工程はそれなりに要求されるでしょう。

 敵の装甲を徐々に削った上で一気に殺す性質上、どうしても単体に対する優位性が目立ち、複数相手のシチュエーションには向かない印象です。

 トリックベントを使用するナイトは、分かりやすい分身キャラであり、貫通を狙うビルドが逆に貫通攻撃で倒される展開が予想されます。

ベストパートナー

仮面ライダーゼロワン

 消防車の能力を有するビルドは、戦闘より人命救助に向いている性能とも言えます。ゼロワンに変身する或人社長は、自身こそ火災現場で活躍するスキルを有しませんが「119之助」という人型AIロボットを製造しています。

 119之助は消防士として活躍しており、救助対象者を見るだけで「重傷か軽傷か判定できる」というトンデモ能力を有します。

 戦兎が「科学は使い方次第」と述べたように「戦う兵器としてのビルド」ではなく「人命救助でラブ&ピースを創る」という理念には素直に或人社長も乗っかるでしょうし、何なら100体くらい供与してくれるかもしれません。

ライダーマン

 「トドメに向けた戦略性」という意味で非常に分かりやすい存在です。漫画版での描写になりますが、火力不足であるライダーマンは強力な敵を倒すために「敵の身体の一部分だけを一点狙いで攻撃し続けて装甲を破る」という戦略性を活かした粘り勝ちをしています。

 自身の有するパワーの範囲で「如何に敵を倒すか」という知略を巡らすのは科学者ゆえの頭脳プレイとも言えます。

 お互いに(事情はあれど)悪の科学者だった過去があり、それでも「仮面ライダーとして」戦い抜いた存在で共通点も見出せると思われます。

強い?弱い?

 「必殺技が決まれば強いけど…」という微妙な存在です。他に決定的な強みが見つからないので、どうしても戦法がワンパターン化しやすいと思われます。

 両腕の固有装備も決して弱くはないでしょうが、他の攻撃手段を犠牲にするほど優秀かと言われると怪しいです。

 ただ逆に言えば「殺傷力の高い技を一つでも有している」ことを意味しており、これは序盤に登場する派生フォームとしては非常に恵まれている部類だという解釈もできます。

 「汎用的な強さ」としては平凡な水準に落ち着いてしまいますが、見所はある派生フォームと言えるでしょう。

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