
出典:ガンバライジング公式様
総合戦闘力

スペック
ガタキリバ | |
パンチの威力 | 4t |
キック威力 | 12t |
ジャンプの高さ | 200m |
100m走のタイム | 5.2秒 |
引用:仮面ライダー図鑑
基本情報
仮面ライダーオーズが変身する派生形態です。オーズには「コンボ」と呼ばれる形態が複数存在しますが、基本的に「派生形態」としての扱いであり、明確な「中間フォーム」や「最強フォーム」が存在しません。
そのため「オーズ最強はどの形態か」という議論が定期的にされており、その度にファンによるライダーバトルが勃発する現実があります。そして「プトティラ」「タジャドル」と並んで候補に挙がるのが「ガタキリバ」という訳です。
ガタキリバコンボの初登場は第6話と序盤であり、「まぁすぐに型落ちするやろ」と思いきや劇中無敗の戦績であり、「ライダー史に名を残すチート」として語り継がれる事になります。
というのも彼の最大の特徴は「50人に増殖する分身能力」ですが、登場するには莫大な予算が要求されます。大量のガタキリバコンボは各々が独立して行動するため、その分量の撮影・合成にかかるコストがあまりにもデカすぎる背景から「予算ガタガタ」と揶揄されます。一説によるとガタキリバが1回登場する=4ヶ月分の撮影予算という試算もあるようです。
そのためテレビ本編で登場したのは2回のみで全て勝利、その他の登場は劇場版といった晴れ舞台であり、潤沢な予算が確保された環境で暴れ回っている印象です。また夏映画の『将軍と21のコアメダル』では「分身が他フォームにチェンジすることで、全形態が集結する」というトンデモ技を披露しており、そのインパクトも相まって「ガタキリバ最強説」は現代でも根強く残っています。
強さ解説
やはり最大の強みは「分身」です。これは四身の拳のような「弱体化した分身を量産」ではなく、「本体と同じ強さの分身」が50人まで増殖し、その上で各々の意思で独立した行動が可能となるものです。これは凄まじい強さであり「分身で構成した軍隊で国を滅ぼす」であったり「巨大な敵をマンパワーで倒す」といった運用が出来てしまいます。
他のライダーを見渡しても50人という規模まで分身可能なものは中々見当たらないし、そもそも歴代作品主人公が全員揃っても40人程度ですから「50」という数字がイカれているのは明白です。
また分身だけでなく、広範囲に有効な電気攻撃も可能です。更にバッタの能力故にジャンプの高さが200mという驚愕の数値を叩き出しており、機動力の面でも申し分ないです。繰り返しにはなりますが、「分身しても弱体化しない」ですから非常に恐ろしいです。
ただし明確な弱点も存在します。それは分身した50人全員が本物であるが故に感覚を共有している点です。つまり1人でも致命傷を受ければ全員が苦痛を味わうことになるし、50人全員が一斉にダメージを受けると、感覚としては50倍の苦痛となってしまいます。そのため肉体と精神面に過度な負担をかけることになり、長時間の戦闘には向きません。
一方で「ガタキリバコンボ最強説」の論者としては「分身が変身したブラカワニコンボの回復能力が他の分身体に共有される事によって弱点を相殺できる」という主張がされており、確かにその場合は50人で暴れ回る戦法が半永久的に可能となるため「最強」の称号に相応しいかもしれません。
ガタキリバの分身能力は間違いなく強いですが、デメリットも非常に大きい諸刃の剣といった側面があり「最強」と言うには「ブラカワニ」のメダル所持が前提となることを踏まえると、ガタキリバ単体では最強クラスとは言えないでしょう。
うっかり変身した場合の戦闘マニュアル
・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。
・ガタキリバ単独で戦う場合
- バッタの跳躍力で高い場所に退避。
- 高所から一方的に電撃を浴びせる。
- 50人に分身する。
- 25人はそのまま電気攻撃を続行し、残りの25人は必殺キックを発動。
- 電撃で敵を怯ませつつ、確実にキックを命中させて撃破。
分身能力は強力ですがリスクも大きいため初手では使いません。200mの跳躍力を活かして先ずは安全な場所に逃げましょう。範囲攻撃も可能ですから電撃である程度ダメージを蓄積させ、敵が弱った時に初めて分身をすることでリスクの最小化を実現できます。
また50人全員で蹴るのは明らかにオーバーキルですから、敢えて部隊を2つに分けて電気による制圧攻撃を続行させることで、敵の逃亡を抑制しキックの命中率を底上げした結果、確実に勝利する戦法です。
・各種メダルを持っている場合
- バッタの跳躍力で高い場所に退避。
- 4人に分身し、タトバ・ガタキリバ・ブラカワニ・プトティラに変化。
- プトティラが敵地に降下し、敵の足場を凍結して拘束。
- タトバの剣とプトティラの銃で敵を消滅させる。
戦闘に参加するのはタトバとプトティラの2人です。ガタキリバは安全な場所で静観、ブラカワニも戦闘には参加せずに体力回復に専念します。そもそもタトバの剣が「空間ごと切り裂く」バケモノスペックであり、これにプトティラの光線銃が加われば跡形も無く敵を消し飛ばせるでしょう。
有利な敵
- 仮面ライダービルド(ニンニンコミック)
分身能力を有するライダーですが最大で9人程度の規模です。まず数の暴力でガタキリバが有利です。一応ビルドは透明化によって敵を翻弄する強みがありますが、ガタキリバも電撃による範囲攻撃が可能であるため、無差別に電気を乱射されてはビルドも回避できないです。
- 仮面ライダーガタック(ライダーフォーム)
ガタキリバは必ずしも分身する必要はなく、電撃による範囲攻撃やバッタの跳躍力を活かした単騎での戦術も可能です。ガタックはクロックアップによる高速移動が非常に強力ですが、この手のキャラは範囲攻撃に弱いと相場は決まっており、ガタキリバは対抗手段を持っています。
高速移動中のガタックは遠距離攻撃の手段を持たないため、ガタキリバが上空に飛んでしまえば攻撃を当てられません。電気を撒き散らしながら降下していれば、ガタック側の高速移動が時間制限を迎えます。リスクを最小限に抑えたら分身を実行し、あとは蜂の巣にするだけです。
不利な敵
ガタキリバコンボが分身をするためには莫大な予算が必要ですが、響鬼もまた金食い虫です。『響鬼』という作品は作劇のこだわりが強すぎるあまり、序盤の度重なる山中ロケによって予算を大量に消費し、その他の要素もあって製作陣の交代という異例の事態がありました。交代後は作風の路線も変更され、ロケ地も都会になったことから「低予算化」であると界隈では言われております。
つまり響鬼と戦う際は「予算が残ってない可能性」を考慮する必要があり、大人の都合で分身が却下されてしまうと流石にガタキリバが不利です。
- 仮面ライダークウガ(ライジングマイティ)
ガタキリバ最大の弱点は分身体との感覚共有ですが、その弱点にクリティカルな特性を持つのがライジングマイティです。彼の必殺キックは非常に高火力であると同時に、それを受けた怪人の爆発が「半径数キロメートル」を焦土にする規模となります。
つまりクウガのキックを実際に受けた個体が致命傷を負うのは当然として、更に爆発による2次ダメージも想定すると、ガタキリバが味わう苦痛はあまりにも大きいです。
もっとも、クウガの必殺技による爆発の規模は「怪人が持つエネルギー」に依存する側面もあります。ただクウガが周囲の爆発を考えて悩んだのは「どの形態の技を使って倒すか」であり「敵を倒すか否か」ではないことから、クウガ側のパワーも爆発の規模に大きく関係すると推測されます。
そもそもオーズもグロンギも出自は「古代の力」という点では似ていますから、「オーズだから爆発しない」とは言い切れないでしょう。
ベストパートナー
- 仮面ライダービースト
ビーストはドルフィンリングによる味方の治癒が可能です。作中で描写されたのは解毒作用ですが、治癒魔法であることを考えると多少の体力・スタミナ回復程度であれば出来そうです。自前のブラカワニで回復するのが理想ですが、メダルを持ち合わせていない場合はマヨネーズで代替です。
- 仮面ライダーゼロワン(シャイニングホッパー)
ガタキリバと同様に体力消耗が激しいライダーです。性能的にはG4に近いもので「ベルトの能力が強制的に最適な行動を促す」性質があり、「変身者の力を前借り」すると言われるほどには無理のある能力です。非常に強力ではあるのですが短期戦に持ち込む必要があり、ガタキリバとある程度は似た戦略が求められるでしょう。
お互いにバッタ能力による高い跳躍力のシナジーがありますし、分身と予測AIを駆使して短時間での勝利を狙いたいです。
なお、ガタキリバの予算問題は飛電インテリジェンスに出資してもらいましょう。オーズも政治家の末裔ですから上手く政治と癒着させれば資金繰りも困らないです。国民が納める消費税がガタキリバに垂れ流される未来もあるかもしれませんが、ある意味で最強の防衛費なので許します。
強い?弱い?
ネットのあちこちで繰り広げられる仮面ライダー最強議論ですが、ガタキリバコンボはその度に候補として挙げられるキャラクターです。実際に50人規模での分身が可能で地力も高いとなれば相当な戦闘力となるわけで、実力としては申し分無いです。
ただしその強さは明確な重いリスクを背負うことで成立する諸刃の剣という側面も大きく、安易に良い面を切り取って「最強」とするのは難しいです。少なくともガタキリバが最強格として君臨するには「ブラカワニコンボ」の能力が不可欠であり、決してお手軽に達成できる条件ではありません。
もちろん弱いわけでは全く無いのですが、あくまで「ガタキリバコンボ単体の実力」として考えると最強格とまでは言えず、非常に強いといった評価に落ち着きそうです。
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