仮面ライダーバルカン(パンチングコング)の戦闘力

戦闘力

総合戦闘力 

スペック


パンチングコング
パンチの威力47.3t
キック威力22.9t
ジャンプの高さ8.5m
100m走のタイム3.1秒

引用:仮面ライダー図鑑

基本情報

 『仮面ライダーゼロワン』に登場する2号ライダーである「バルカン」の派生形態です。バルカンの各種フォームは基本的に「強化フォーム」という扱いであり、基本フォームと横並びで扱われる派生形態としては、このパンチングコングただ一つです。

 変身者が令和ライダー屈指の「脳筋」であり、ロックされた使用不可の変身アイテムを抉じ開けてしまうことから、射撃を得意とする基本形態より巨大な腕でぶん殴る派生形態の方が馴染んでしまっており「むしろこっちが基本形態だろ」と言われがちな印象です。

 実際にシューティングウルフは出番が少なめであるのに対して、パンチングコングは結構な頻度で使用されており「アサルトウルフ」登場後も使用している描写があることを踏まえると、変身者的には本当に基本フォームとして位置付けていたのかもしれません。

強さ解説

 体重が461.8kgもあり腕が巨大化している見た目から「典型的な動きの鈍いパワータイプ」という先入観を抱きがちですが、100mを3.1秒で走り抜けるという驚愕のスペックを誇り、「動けるタイプのパワー型」という性能です。

 実際にゴツくなっているのは上半身だけであり、スペック上もキックの威力よりパンチの威力の方が高い設定です。素早い走力を活かして50t近い威力のパンチを勢いよくぶつけてくる事を考えると中々に恐ろしくはあります。

 また反動の大きいショットガンを扱ったり、巨大な腕を飛ばす「ロケットパンチ」、ホログラムを発動してのエネルギーパンチ等の中距離攻撃を可能とする手段を複数有する点でも優秀です。更に地面をぶん殴って地震を発生させることもでき、ちょっとした足止めも可能です。

 基本的にバランスの取れた優秀な性能ではありますが、少々素直すぎる部分は否めないでしょうか。やはり殴る・撃つといった物理攻撃を得意とするライダーであり、特殊攻撃の手段や耐性は皆無です。

 そういう意味では自身と敵のスペックによって勝敗が明確に左右されやすい側面があり、格上に対する勝ち筋を見出し難いことが弱点でしょうか。同時に格下相手であっても物理攻撃以外の手段に翻弄されて苦戦する展開も想定しやすいです。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. 地面を殴って足場を揺らす。
  2. 敵がふらついた隙をついてハンドガンで足を撃ち抜く。
  3. 瞬時に接近してショットガンをゼロ距離射撃。

敵が飛行能力を有する場合でなければロケットパンチは不要かと思います。パワー抜群のパンチは地震を発生させる方向で活用し、初手の牽制に役立てましょう。あとはショットガンを確実に命中させればOKです。威力は高いが反動も大きい銃なのでゼロ距離で撃ちたいです。

有利な敵

  • 仮面ライダークウガ(ライジングタイタン)

 同じくパワー型の相手ですが、あちらは機動力が低いです。基本的に走り回ることはせず敵が接近した際のカウンターで一撃必殺を狙う性能です。強靭な装甲を破るには相応の火力が求められるため、並の攻撃にはびくともしないクウガですが、反動が大き過ぎてパワー型でしか扱えない程の威力を誇るショットガンあれば、完全にダメージを無効化される事はないでしょう。

 クウガに接近することなく高ダメージを与えることが可能で、クウガ側から接近してきても素速い機動力で逃げられる事を踏まえると、一方的な攻撃でバルカンが有利になりそうです。

  • 仮面ライダーG3-X

 銃火器を扱うライダーで、主にガトリングガンとグレネードランチャーを使用します。一見すると強そうではありますが、素速い行動が可能であればある程度は銃弾を回避することが出来ます。基本的にはG3-Xの平行線上に逃げ続け、彼がリロードをする隙に一気呵成で撃ち倒しましょう。何度も言うようですがパンチングコングは「素速いパワー型」です。

不利な敵

 パンチ・キックの威力はパンチングコングの方が上であり、スピードも互角ですが、ジャンプ力が圧倒的にシンが上です。10倍以上の高所まで飛べてしまいます。加えてシンは回復力が高く、これを破るには炎による持続ダメージor一撃で消し飛ばせるほどの圧倒的火力が必要ですが、バルカンの攻撃手段ではいずれも達成が難しいです。

 パンチングコングはパワー型ですが、決して飛び抜けた火力がある訳ではなく、むしろ「パワーとスピードのバランス感」こそが持ち味ですので、火力特化でないと撃破し難いシンとの相性は悪いです。

 基礎スペック上は完全にパンチングコングが上回りますが、ヴラムは触手による神経毒を注入することが出来ます。触手は多数伸ばす事が可能で機敏に動きますから、素速い動きをする敵であっても命中するでしょう。

 パンチングコングはあくまでも特殊能力を持たない生身の人間が変身した素直な性能なので、この神経毒が入ってしまうと対応できない可能性が高いです。スペック上は圧倒できる格下に敗北する可能性としては典型的な例ではないでしょうか。

ベストパートナー

  • 仮面ライダー旧2号

 同じく「動けるタイプのパワー型」です。基礎スペックもある程度は近しい水準であり、必殺技の「ライダーパンチ」が目立つことを踏まえても相性は良いでしょう。新2号だとスペックが高過ぎてバルカンとの釣り合いが取れないです。

 加えて完全な主観ですが、初代作品の2号と令和1作目の2号であることや、お互いに黒っぽいカラーリングであることから、並んだ時に「映えるだろうな」という期待があります。

  • 仮面ライダードライブ(タイプワイルド)

 こちらは違った意味で「動けるタイプのパワー型」です。通常の条件下では圧倒的にバルカンのスピードが上ですが、これは単純な足の速さであり、動きが鈍くなる特殊な条件下では真っ先にメタられる脆弱さがあります。

 一方でドライブの場合は、そういった特殊条件のもとで安定して活動できるため、パワー型であってもスピード面に安定感があります。タイプワイルドも「ゴツくて黒い」デザインで映えるし、お互いに違った側面からスピードという弱点を補完し合えるため、相性は良さそうです。

強い?弱い?

 基礎ステータスは高いけど、スキルが没個性的なキャラと表現すればイメージしやすいでしょうか。もちろん安定した実力を発揮できる点では優等生ではありますが、個性がないという意味ではインフレに飲み込まれやすいという見方も出来てしまいます。

 実際に「派生フォーム」という扱いであり、そもそも「インフレに飲まれる」前提の位置付けですから当然ではあります。まぁ「派生フォームにどこまで期待するか」という話にはなりますが、やはりゴリラモンドガタキリバといったヤベェ奴と比べると物足りないでしょう。

 決して弱い訳ではないですが強いとも言えない、至って「普通」といった立ち位置でしょう。

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