仮面ライダーヴァレン(フラッペカスタム)の戦闘力

戦闘力

出典:ガンバレジェンズ公式様 ©︎石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映ビデオ・東映 ©︎BANDAI

総合戦闘力 

スペック


フラッペカスタム
パンチの威力2.6t
キック威力6.5t
ジャンプの高さ5.5m
100m走のタイム7秒

引用:テレビ朝日公式

基本情報

 仮面ライダーヴァレンの強化フォームです。「チョコレートフラッペ」の能力を宿したアイテムで変身します。『ガヴ』に登場するアイテムは「主人公がお菓子やスイーツを食べること」によって誕生しますが、こちらも例に漏れずフラペチーノです。

 しかも撮影協力としてGODIVAが携わっており、実在する「ショコリキサー」がモデルとなっています。これが美味いんですよ。何種類かあるのですが「カカオ99%」のショコリキサーは本当にクオリティが高いです。決して苦い訳でなく「甘さに頼らない芳醇なチョコの風味」を味わう事ができ、私は非常に好きです。

 かつてヴァレン変身者の母親は怪人によって誘拐され、その後は母親を捜し続けてきた訳ですが、主人公の口から「既に殺された」ことを知らされます。幼かった頃の主人公を庇って亡くなった背景もあり、ヴァレンは主人公を避けるようになります。

 ここで「避ける」という選択をするのが令和らしいですよね。平成だったらライダーバトル勃発に違いない。ヴァレンも「主人公が悪い訳じゃない」と理解した上で「自分の気持ちを整理できない」故の行動であり、良い意味で人間らしさが強く演出されていました。

 それでも自身に寄り添ってくれた主人公と飲んだフラッペが後の戦闘時にアイテムとなって排出され変身に至りますが、この飲むシーンの距離感が完全にカップルなんですよね。付き合って1ヶ月くらいの「あざとい彼女ムーブ」してましたよ、ショウマは。

 戦闘後に描かれた「例のおんぶシーン」はちょっと濃度が高くてですねぇ。該当の第28話放送後のライダー界隈はBL組とGODIVA組、酸賀さん考察ガチ勢組で混沌を極めておりました。

強さ解説

強み

  1. 氷属性の攻撃
  2. 変身者が地の利を活かしたクレバーな戦闘が可能
  3. 精神力が非常に強い
  4. アイシングによる疲労回復

が挙げられます。

①については範囲攻撃も可能で「周囲ごと敵を凍らせる」戦法が披露されています。イメージとしては「プトティラコンボ」に近いでしょうか。敵の身動きを封じた上で攻撃可能な点は優秀です。

②は「チョコドンフォーム」の考察で言及済みですが「周囲の資材や場所の特性」を上手く活かして有利に立ち回ることを得意とします。

特筆すべきは③の精神力です。これは「復讐を乗り越えた」や「トラウマを克服した」といった王道な強さも含みますが、ヴァレンの場合は「圧倒的な気合いと思考力の両立」が最大の強みです。

特に目立ったのは第42話における「自力での洗脳解除」です。これは単純に気合の強さもありますが、同時に「なぜ自分は戦うのか」という根源的な自問自答をする思考力によるところも大きいと考えられます。フリーライターとして培った知能が強みとして作用しているのでしょう。

その一方で

  1. 変身時間に限りがある
  2. 変身アイテムが消耗型である
  3. 変身アイテムは自身で生産できない
  4. チョコレートフラッペは高価である
  5. 基礎スペックは低い

といった弱点も多数存在します。総じてコスパの悪さが目立ちます。

フラッペが溶けてしまうと変身解除ですが、これは必殺技の発動や時間経過で溶けます。短期決戦を前提とするにも関わらず、必殺技で倒し切れなければ変身解除という性能であり「ギリギリまで弱らせてから必殺技で確実にトドメ」という戦法がとりにくいです。

さらに変身アイテムは「主人公にフラッペを飲ませる」ことで入手できるものであり、そう何個も飲ませまくる訳にもいきません。値段も高いし…。基本的には複数回にわたる連続変身は難しく、やはり「倒し切れなかった場合」に詰んでしまうのが苦しいです。

長所④の疲労回復も「そもそも変身時間に限りがある」ことによって長期戦適性として機能しないのが惜しいです。

そして肝心のスペックが低いため「倒し切れなかった場合」が頻発する恐れがあり、やはりコスパが悪い印象です。それこそ炎属性の攻撃で変身解除が早まるリスクもありますから…。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. ショウマにキャンディを舐めさせる。
  2. ガトリングガンを入手。
  3. 敵の足場を凍結し、身動きを封じる。
  4. ガトリング集中砲火。
  5. 瀕死の敵の全身を完全に凍結。
  6. 時間制限ギリギリまで凍結したまま待機。
  7. 変身解除前に全力のライダーキックでトドメを刺す。

やっぱり飛び道具は欲しいです。とりあえずキャンディを舐めてもらいましょう。重要なのは⑥です。敵を凍結させたまま時間を稼ぐことで「窒息」「低体温症」といったアプローチでダメージを与えます。むやみに殴ると氷が割れてしまうので何もせず待機です。

有利な敵

仮面ライダーダブル(ファングジョーカー)

 獣のような素速さが強みのファングジョーカーですが、基礎スペック自体は低めでヴァレンでもなんとかなりそうな水準ではあります。

 特にファングのような「炎を纏わない純粋な格闘キャラ」はヴァレンの範囲凍結で対処し易い相手であり、比較的有利に勝負を運べるでしょう。

仮面ライダーレンゲル

 こちらもヴァレンと同格の基礎スペックであり「氷属性」という点でも一致していますのでお互いの能力を相殺した「純粋な変身者の強さ」が勝敗の別れ目となるでしょう。

 そうなると「自力で洗脳を解くほどに強メンタルな絆斗」「厨二病の操られムッキー」では流石に有利不利が明確です。

不利な敵

仮面ライダーオーズ(プトティラコンボ)

 ヴァレン同様に範囲凍結を可能とするライダーです。破壊力200tの必殺技を放つ殺意マシマシ暴走形態の時点でプトティラが格上なのは間違いないですが、加えてコスパの良さにも大きな差があります。

 ヴァレンが「自身でアイテム生成できない」のに対してオーズは「自身の体内からアイテムをいつでも出せる」です。加えてオーズは小銭程度のアイテムを数枚使うだけで破壊力200tクラスの必殺技を軽々しく発動しますから、コイツを倒すのは中々に厳しいでしょう。

仮面ライダー響鬼紅

 修行と気合のみで灼熱を纏った響鬼の強化形態です。アイテム使ってません!単純なアイテムによる表面的な炎であればピンポイントで凍結できる可能性もありますが、身体の内側から溢れる炎だと凍結出来ないんじゃないかな…。

 一時的に凍結出来てもすぐに破ってきそうだし、むしろ響鬼の熱でフラッペが先に溶けてしまいそうです。ヴァレンの精神力も相当なモノですが、修行だけでここまで強化できる響鬼の精神力は流石に一級品です。

ベストパートナー

仮面ライダーG3-X

 「人間として戦う」コンビです。G3もヴァレンも周囲に「人外ライダー」が多数存在し、どうしても戦闘力面で劣る場面が多いです。ヴァレンに関しては一応「改造人間」ではありますが、決して昭和ライダーのような強さではなく「あくまで人間として」の強さに留まります。

 変身能力も他者に依存する部分が多く、他ライダーと比べて不便な点も目立ちます。G3に至っては出撃前に装着する形式での変身ですから中々に不便です。

 それでも強大な敵に屈せず、かといって変身能力に驕る事もせず、自身の絶対性能が劣っていようとも不屈の闘志で強引に勝利する「人間としての強さ」を遺憾なく発揮しています。

 あえて言うなら「弱さを受け入れる強さ」でしょう。

仮面ライダー鎧武(オレンジアームズ)

 モデルとなったGODIVAのショコリキサーですが、季節ごとに様々な限定フレーバーが発売されます。2025年には「復活総選挙」なるものが開催され、歴代屈指の人気商品として「ダークチョコレート オランジェ」が復活します。

 私はまだ飲んだことがありませんが総選挙1位との事ですので試してみようと思います。2025年8月29日より発売のようです。

強い?弱い?

 氷属性の付与や最低限の基礎スペック獲得によって「平成一期の基本フォーム」クラスとは渡り合える水準にはあるでしょうか。決して強いとは言えませんが、最弱クラスだった「チョコドンフォーム」からは大躍進を遂げた強化と言えるでしょう。

 個人的にこの形態のデザインに一点だけ惜しいと感じる箇所があって、それは「背中のストロー」です。これ凄いカッコいいデザインだから武器として使用して欲しかった…。如意棒みたいに背中から抜く動作を見たいものです。

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