
出典:ガンバライジング公式様
総合戦闘力

スペック
| エボル(フェーズ1) | |
| パンチの威力 | 58t |
| キック威力 | 63t |
| ジャンプの高さ | 76.7m |
| 100m走のタイム | 1.1秒 |
引用:仮面ライダー図鑑
基本情報
『仮面ライダービルド』におけるラスボスです。変身者自体は第1話から登場しており、当初は主人公を支える存在でした。
立場としても「ヒロイン(女)の父親」であり、歴代作品のように「毎回登場はするけど物語に深く介入して来ないキャラになるやろなぁ」と思いきや…。
まさかの「全ての元凶」であり、そのままラスボスになっちゃうなんて初見では驚いたものです。
ビルドの存在すらコイツに仕組まれたものであり、大体の問題は原因を辿ると「エボルトが悪い」に行き着きます。
桐生戦兎を主人公とする『ビルド』の物語ですが、その進行役を担ったのはコイツであり、ある意味で「影の主人公」とも言えるでしょうか。
また科学や政治、前日譚が重要となるシナリオは子供向けとしては若干小難しい側面がありましたが、その解説役も担っており「作品のナビゲーター」的な印象もあります。
マジで作品通して
- 不可解な問題が生じる
- エボルトが登場してネタバラシ(解説)
- 戦闘突入
の流れが定番となっている印象を受けます。
ただ毎度のネタバラシは着実に伏線として物語を進行させており、これ故に「年間通して中弛みが目立たなかった」のだと個人的には感じます。
それこそエボルトの立場から作品を見直すと「自分が失った力を復活させる物語」として成立する程に、随所で段取りを進めています。
擬似ライダーの姿で「主人公達を鍛えるかのように」何度も戦闘したり、裏で暗躍する立ち回りは終盤まで不可解なものでした。
しかしエボルトの目的はザックリ表現すると「より強い存在からパワーを吸収する」事であり、吸収したエネルギーで失った力を取り戻そうと画策します。
その過程の中で遂に自身のベルトを取り戻し、覚醒したのがフェーズ1です。
強さ自体は後の「フェーズ2~4」が上だと思われますが、やっぱりフェーズ1が一番好きですよ。これに関しては同志も多いのではないでしょうか。
まずデザインが完成されすぎです。中世の騎士や貴族のような印象を受ける造形と配色が、華美でありつつも上品なんですよね。個人的には「プラハの時計」を想起します。
またフェーズ4と顔面の造形が殆ど同じなのに、配色の違いによって全く別の印象を受けます。
個人的にフェーズ1は左右の赤い部分を目として捉えるため「カッコ良さ」を感じますが、フェーズ4に関しては中心部の黒丸を目として認識してしまい「異星人のような不気味さ」を抱きます。
もちろんフェーズ4にも左右に目と思われる箇所は同様に存在しますが「ツノ」のような印象を受けます。
フェーズ4も好きなんですけど、ひと目で「カッコイイ!強そう!上品!」が同時に押し寄せてくるフェーズ1が好き過ぎます。

プラハ時計台
完全に余談ですが、ガンバレジェンズで最初に入手したLRがエボルなんですよね~。
何気なくプレイしてたら急に筐体が止まってお祝いされるの(笑)。
近くのご家族から視線を浴びつつ、店員さんを呼び出した末にお迎えしたのがエボルでした。
そんな経緯もあって非常に思い入れのあるライダーです。
強さ解説
火力
既にジーニアスやクローズマグマの打撃実数値を超えています。
加えて「敵の防御無視」まで付与されるので「殺傷力」という観点では非常に優れていると思います。
防御無視のヤバさは「ハザードフォーム」が猛威を振るった背景により明らかですが、その倍近くの実数値で防御無視を実現したのがエボルです。
打撃耐性を持っている「ローグ」を変身解除に追い込んだのが何よりの証拠と言えるでしょう。
一応ビルド達も変身者の実力次第で実数値以上の実力を発揮するため、明確な優劣をつけるのは難しいですが、そもそも1段階目の強さで最強フォームに対抗し得る時点で頭おかしいです。
3桁火力ではありませんが、防御無視が搭載されている事を考慮し22点とします。
汎用性
銃と剣の両方を所持しており、遠近両方に対応可能です。
加えて「波動攻撃」「毒攻撃」があり、毒に至っては「地球上には存在しない毒だから解毒できない」という極悪な仕様となります。
そもそも打撃の時点で「超スピードと防御無視」を掛け合わせているため、正直言って「武器とか必要無くね?」と感じるほどには優秀です。
「範囲攻撃」に関してはフェーズ4を待つ事になりますが、およそ万能と考えて良い汎用性だと思います。24点としておきましょう。
機動力
当たり前のように超スピードでヌルヌル動きます。
実数値としては「ジーニアス」に劣りますが、コイツはワープが出来ちゃうからなぁ。
同じ超スピードであってもフェーズ4の方が優秀な可能性はありますが、見かけ上は殆ど同じですし大差は無いと解釈しています。
凡そ25点で良さそうですが、フェーズ4に精度で劣る可能性を考慮して24点とします。
特殊能力
出来ない事を挙げた方が早いかもしれません。とりあえず「時間移動」「分身」「並行世界への移動」は難しそうです。
また桐生戦兎や葛城忍といった科学者を重宝している事から「技術力・開発力」も微妙なのだと思われます。ついでに「感情」もありません。
攻撃に関しても炎や電気等の属性は付与されていないように見受けられますが「防御無視」がある時点で問題にならないでしょう。
細かい粗や手の届かない痒い箇所はあるでしょうが、大体は「超スピード・防御無視・毒」で補い余る程度だと思います。
そして万が一倒されるような場合があっても「敵に憑依する」事によって難を逃れてしまいます。
自身の一部分だけを憑依させる応用も可能であり、これによって他人を支配下に置いて操ったり、自身の消滅リスクを分散する事ができます。
性能自体も優秀ですが、変身者が狡猾である点もタチが悪いです。そもそも物語が「ライダーや政府がエボルトの手の上で転がされる」内容で大半を占める程に利害関係の掌握が上手いです。
戦闘面でも、複数の敵を相手にして苦境に立たされた際は「冷静に弱いヤツから一人ずつ倒す」を実行することで攻略しています。
そして何よりコイツは「マジで死なねぇ」です。進化前のブラッドスターク時点から「常に余裕が残っている」印象であり、倒す事はできても簡単に逃げられてしまうし、翌週には飄々と登場して来ます。
フェーズ4や怪人態といった更なる進化はありますが、フェーズ1の段階でも「強さに底が見えない」印象です。
一応は「タンクタンク」によって「攻略された」と自己申告してはいましたが、明確に変身解除に追い込まれた訳でも無いのが何とも言えないところです。
先述のワープや憑依能力も含め、総じて「死に難い」と言えるほどにはタフなキャラだと思います。
基本的に何でも出来ますが、時間超越等のチート能力までは流石に有しないことを踏まえて23点としておきます。
うっかり変身した場合の戦闘マニュアル
・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。
- スチームガンで姿を消す
- 隙をついて毒攻撃
- 毒で苦しむ敵に必殺キック(防御無効)をお見舞いする。
- ⭐︎チャオ⭐︎
本気で勝ちに行くなら初手から毒でしょうね。「超スピードで移動しながら毒を仕掛ける」か「スチームガンで一旦姿を消して奇襲を狙う」かは好みで良いと思います。
毒を注入したら素直に必殺キックで良いと思います。
エボルの防御無視効果はグローブやシューズの能力であるため、格闘攻撃時に限って発動する可能性が高いです。
下手に武器を使うよりサッサと必殺キックで片付けた方が早いでしょう。
有利な敵
仮面ライダー装甲響鬼
戦闘経験の豊富な響鬼ですが、彼が戦って来た相手は「魔化魍」という猛獣に近い性質の怪人であり、知略を張り巡らせた駆け引きを要するタイプの怪人ではありません。
エボルトは優秀な戦闘能力に加え、政治を牛耳るような高い知性を有する存在であり、響鬼にとってはあまり経験を積めていないタイプの敵になると思います。
「野生の熊を専門に狩る猟師が軍人を相手にして勝てるのか」という疑問に近いものがあり、要は相手によって求められるスキルや経験は違うよねっていう意味です。
性能面でも「装甲」によって頑強なボディを手に入れた響鬼に対して、エボルの「防御無効」は非常に有効であると考えられます。
仮面ライダーサウザー
サウザーも非常に強力なライダーですが、絶妙に「小物感」があるんですよね。
「社長」という立場に固執し際限無い欲深さを発揮する姿は、エボルトに利用された挙句に消されていった「財団・政治家」に近いものがあります。
出会い頭こそは仲間として協力できそうですが「肝心な時にエボルの策略にハマって負ける」展開になりそうです。
不利な敵
仮面ライダーメテオ
流石にスペック上は圧倒的にエボルが上ですが、メテオは「右手に火星の力を宿す」事が可能です。
エボルトは完全体の時ですら「火星の王妃」に苦戦しており、フェーズ1の段階では王妃の残りカスにも勝てるか怪しい力関係でした。
単純に王妃がクソ強かっただけの可能性はありますが「エボルトが火星由来の力と相性が悪い」可能性も否定し切れないかと思います。
もしそうであればメテオの火星パンチがワンチャン特効になり得るか…。
中々ムチャな考察ではありますが、エボルを攻略する上で「火星」という要素はヒントになるかもしれません。
仮面ライダーギャレン
基本的に安定して実力を発揮できるエボルですが「敵が想定外の力を突然発揮して来た場合」に動揺しているケースは結構あります。
序盤のブラッドスターク時代では「サプライズ蛸光」に対処出来ずに敗北しており、クローズマグマやタンクタンクとの戦いでも「敵の急激な戦闘力向上」には多少の焦りを見せています。
恐らくエボルは戦闘前にある程度は敵の能力や実力を下調べしている可能性が高く、その事前情報と乖離が大きいと隙を作る印象があります。
その意味でギャレンは「変身者のテンション次第」で戦闘力が乱高下するライダーであり、しかも相手が格上であればある程に「上ブレ」する可能性が高まります。
流石にフェーズ4を倒すのは難しそうですが、純粋な格闘戦に持ち込みやすいフェーズ1であれば謎に強いインファイトで撃破できるかもしれません。
ベストパートナー
仮面ライダーエターナル
「人間って良いな」コンビでしょうか。
エボルは宇宙人であり、当初は人間の感情がありませんでした。作品内では戦争が繰り広げられていましたが、その状況を「せっかく豊かな感情を持つ人間に生まれたのに愚かだ」と評しています。
エターナルは死人であり「普通の人間より死人の自分が懸命に明日を求めてるのはどういうことだ」という趣旨の格言を残しています。
両者ともにライダー史に残る大悪党として描かれましたが、その発言や思想には的を得ている部分があると言えます。
個人的には「普通の人間への羨望」が根底にあると推察しており、それとは異なる自身の存在を憂いている節があるのではないかと考えています。
実際、感情を手に入れたエボルトはウッキウキだったし。
仮面ライダー王蛇
フェーズ1の段階では、圧倒的なブラックホールの力を発動する事はできません。
フェーズ4以降の段階では「星を丸ごと破壊する」ブラックホールを形成しており、ハチャメチャな規模での破壊活動に勤しんでおりました。
ライダー界におけるブラックホールと言えば「ユナイトベント」を扱う王蛇が挙げられます。
彼の能力の場合は「ブラックホールに敵を送り込む」なのでエボルの範囲攻撃と性質は異なりますが、完全体になれないフェーズ1における代替手段として悪くなさそうです。
強い?弱い?
4段階強化の1段階目とは思えないほどに強いです。
一応はクローズマグマ等に押される展開もありましたが「憑依能力」で乗り切っているし、本当に仕留めづらい印象です。
確かにエボルトにも敗北描写はありますが、大体が「計算通り・意図的に負けた」と解釈できる余地を残しているんですよね。
クローズマグマとの戦闘も「万丈に憑依する事が目的」であるように見受けられ、そもそも万丈を倒すつもりすら無かった可能性が高いです。
流石に1段階目の強さなので「世界を丸ごと滅ぼす」ような圧倒的パワーまでは無いと思われますが、単純なバトルにおける戦闘力や殺傷力は超上位層と言えるでしょう。
仮に力負けする展開があった場合でも「命までは中々奪われない」性能をしており、その上で敵の能力を分析し対策した上で対峙してくる狡猾さまで備えています。
「気合い・友情で強くなる」は特撮の王道ではありますが、その対極の姿勢で徹底的に強さを追い求める姿は「大人気ない」という印象を抱くほどに圧巻でした。
正直コイツがフェーズ4や更なる進化を残しているのは単なる過剰戦力でしか無いと思うんですよね。
フェーズ1の時点で能力的には「他作品のラスボス以上に強い」と言えるほどであり、第33話における復活時に「震えるほど歓喜」したのも納得できる強さでしょう。
当サイトにおける点数は「作品内で描写された強さ・序列」と必ずしも一致しませんが、個人的にはフェーズ1の時点で「ジーニアスには勝てないけど大差無い総合力」であると思っています。



コメント