驚異的な成長スピード!仮面ライダークローズチャージの戦闘力

戦闘力

出典:出典:ガンバレジェンズ公式様 ©︎石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映ビデオ・東映 ©︎BANDAI

総合戦闘力 

スペック


クローズチャージ
パンチの威力31.5t
キック威力34.1t
ジャンプの高さ54m
100m走のタイム2.5秒

引用:仮面ライダー図鑑

基本情報

仮面ライダークローズの強化形態です。素のクローズとは別ベルトで変身します。

初陣は第17話、グリス率いる北都との戦争が描かれた時期に活躍した姿です。次なる強化は第31話を待つことになるので、中々に長期間活躍した姿と言えます。

彼が扱う「スクラッシュドライバー」は変身者が好戦的な人格に変貌する副作用や、そもそも強い肉体が無いと変身すら出来ないシロモノです。

本来は主人公である戦兎が自ら使用するために製作したものですが、マトモに扱う事ができずピンチヒッター的に万丈が変身する展開です。

思えば素のクローズ変身も「ドラゴンボトルを扱えない主人公」を助ける形で達成しており、2号ライダーでありながら定期的に筆頭戦力として強さが強調されている印象を受けます。

戦兎としては「危険なベルトを万丈に使わせたくない」という一心で止めに入りますが、万丈としては「恋人に先立たれた自分は何も失うものがない」という考え方であり、少々自己犠牲的な思考が見え隠れします。

そんな万丈に戦兎は「お前の死で悲しむのは俺だ」という趣旨の情熱的な言葉をかけており、この辺りから百合の兆しが本格的になってきた印象です。

戦兎を守るために登場したリスク付きのクローズチャージ、万丈を守るために登場したハザードが交錯するシナリオは普通に純愛であり「北都との戦争」より見応えがあったと思います。

北都との決着回も「グリスとの決着」が山場だと見せかけて「暴走したハザードを止めるクローズチャージ」こそが真打であり、非常に美しいラストでした。

「主人公が他者の命を奪った」という事実を責めるのではなく、自分の罪として泣きながら謝罪する行動は本当に良いヤツ過ぎて尊いです。

それこそ万丈が本当に馬鹿だったら「お前なんで殺したんだよ⁉︎」とか言って激怒しそうなものですが「万丈を止めるために戦兎が暴走した」という事実は弁えており、その上で「自分にも責任がある」という結論に達するのは素直に頭が良いと思うんですよね。

そして戦兎の暴走に責任を感じているからこそ、第22話の「戦兎を助けられるのは俺しかいねぇ!」に繋がるのだと思いますが、これは単純な仲間意識を超えた何かであり、強いて言語化するなら「Be the one」でしょう。

結構良い見せ場をもらったクローズチャージですが、好き嫌いはハッキリ別れるイメージです。私も素直に好きとは言えないです。

この時期の万丈の活躍に関しては恐らく満場一致で「好き」という評価になるかと思いますが、如何せん「通常形態のクローズ」が殆ど活躍しないままクローズチャージに進化してしまったので…。

やっぱり外見的には通常形態の方がカッコ良いと思うんですよね。その上で変身アイテムが実質的に「恋人の形見」であり、万丈を導く存在としての「クローズドラゴン」まで含めると完成度が非常に高かったと感じます。

それこそボトルを2本要求するベルトを使用しながら「万丈は1本で2本分の扱いになる」という特別感もあり「恋人とのベストマッチ」という解釈もできて個人的には好きだったのですが…。

それが僅か6話後に登場したクローズチャージは彼女の形見は一才使用しない仕様であり「なんだかアッサリと乗り替えたな」という印象は否めなかったです。

まぁタンクボトルくんを蔑ろにして万丈を選んだ「ラビット戦兎」と結ばれて異世界駆け落ちを敢行する上では、万丈も彼女に未練タラタラという訳にはいきませんし当然の流れだったのかもしれません。

強さ解説

火力

中々にバランスの良い打撃実数値です。水準としても平成1期の一部最強フォーム群を超えます。

ただし「自身の強化幅」という意味では通常形態からそれほど大きく強化された訳でもないです。まぁ「元々が高レベルだった」という見方もできますが。

汎用性

グリスと同様、腕に「ツインブレイカー」を装備しています。剣や銃と違って「落としたり奪われるリスクが小さい」という点は評価できるでしょう。

ツインブレイカーは格闘と射撃の両方に対応するので、一応は「遠距離に対する攻撃手段を獲得した」と言えます。

またボトルを2本装填する事ができる点で、通常形態よりも戦略の幅は広がったでしょうか。

通常形態で装備していた剣である「ビートクローザー」も引き続き使用可能です。

ただしボトルの能力は「持ち合わせ次第」な側面が大きく、扱える能力が安定しない点には注意が必要です。

機動力

ジャンプ、スピード共に「グリス」と全く互角の数値です。そんなにスピードタイプな印象は無いですが、実数値としては非常に高水準です。

それこそ「100mを4~5秒で走る」が標準的なライダーの水準ですから、その倍近くのスピードを誇るクローズは優秀と言えます。

またボトル次第ではグリスと同様に飛行等も出来ると考えられます。

特殊能力

通常形態と同様に「成長スピード」は評価できます。ただでさえ優秀なスペック値ですが、この数値を確実に超えて来るであろう変身者自身のポテンシャルは凄まじいです。

実装当初はグリスにすら敵わない実力でしたが、その後は「暴走したハザード」と正面から殴り合って変身解除にまで追い込む程に進化しています。

ただし「ライダーシステムの機能」という観点では依然として「シンプル過ぎる」という印象は否めません。

結局は正面からの殴り合いが主たる活躍であり、それを補助するような特殊性を殆ど見出せないです。

「クローズドラゴン」をサポート要員として活用出来れば「毒耐性」を獲得できますが、あんまり共闘している印象はないです。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. ツインブレイカーで敵に射撃を浴びせつつ急接近
  2. 顔面をぶん殴る
  3. ツインブレイカーで鳩尾に刺しパンチ
  4. 足払いで敵の体勢を崩す
  5. 馬乗りになって撲殺する

シンプルに殴ることを想定した性能だと思います。

剣も装備できますが、「ツインブレイカー」との併用はイマイチ扱いにくそうな印象を受けます。

ボトルの所持状況によってはガンガン使用しましょう。ゴリラボトルは火力の底上げや「低確率での即死パンチ」が期待されるので積極的に採用したいです。

有利な敵

仮面ライダーバルカン(アサルトウルフ)

脳筋系2号ライダーという事で非常に似た立ち位置です。アサルトウルフもまた強化形態ですが、打撃実数値自体はクローズより優れています。

ただし万丈の成長速度を踏まえるとギリギリ埋め得る範囲の差である印象は受けます。

何より「人外だった万丈」に対して「普通すぎる程に一般人だった不破さん」ではポテンシャルの差で逆転が起こるのではないでしょうか。

特に不破さんのように「何度でも相手してやる!」というスタンスだと万丈に成長の余地を与えてしまうので最終的に苦しい局面に立たされそうです。

仮面ライダーZO 

クローズチャージはシンプルな性能ですが、一応はボトルによる特殊技や強化が可能です。そこに優秀な実数値が加わるので優秀と言えます。

例えばZO のようなシンプルの極みと言える性能に対しては、基本的に実数値で劣らなければ有利に立ち回れると思います。

特に万丈は「元格闘家」という経歴もあり、格闘技術の観点でも一定の強さは担保されています。

不利な敵

シャドームーン

正々堂々とした純然たる殴り合いでは高い戦闘力を発揮する万丈ですが、敵の奇策や搦め手には弱い印象です。

実際に西都との代表戦では「敵の生い立ちや置かれた状況に同情して本気を出せず敗北」「しかもそれは同情を誘うための演技」という残念な負け筋を作っています。

シャドームーンもまた「ある日突然に誘拐されて人体改造を受けた」という悲惨な経歴であり、その上で「BLACKの心理を揺さぶる演技」をしている事も踏まえると、万丈としては戦いにくい相手なのかなと感じます。

仮面ライダーゼッツ(フィジカムトランスフォーム)

自身の大胸筋に自信がある万丈は「プロテインラーメン」なるものを好んで食べていますが、割と細いです。

それこそゼッツの変身者は非常にイイ肉体をしており、物理学者に対して筋肉自慢をしている万丈ではゼッツ相手に萎縮してしまうかもしれません。

ベストパートナー

仮面ライダーヴラム(ゼリーカスタム)

お互いにゼリー型のアイテムで変身します。クローズがシンプルな格闘特化なのに対して、ヴラムは透明化や神経毒による特殊性が目立つ性能であり、割と補完し合える組み合わせだと感じます。

変身者も「人間界にありながら人外である」という点では若干似た境遇であり、既に肉親や恋人を亡くした事もあって自己犠牲的な価値観も近いかもしれません。

万丈は脳筋であっても「空気をちゃんと読める」という点では絆斗に近い性格でもあり、最終的なラキアとの親和性は高いと思います。

仮面ライダークウガ(小野寺)

徐々に正義のヒーローとして「ラブ&ピース」の実現を目標に据える万丈ですが、やはり当初の想いであった「自身に尽くしてくれた仲間を助けたい」は色濃く感じさせます。

それこそ中盤以降における万丈の行動は一見すると「世界のため」のようなスケールの大きさを感じさせますが、根底には「戦兎を支えるため」が強く存在している印象を受けます。

やはり「指名手配犯である自身を信じてくれた」という経緯で堕ちたんですかね。

同じく無償の愛で親身になってくれる存在としては小野寺クウガが連想されます。彼も「世界の破壊者」たるディケイドを信じる献身的なサポーターとして活躍しました。

当のディケイドが「人は信じられないけどユウスケは信じる」という海東発狂の純愛発言をする程には心を掴んでおり、万丈にとっての戦兎ポジションを勝ち取れる可能性があります。

小野寺クウガは黒目アルティメットが実装されていますが、これは「仲間を止めるためなら自分の闇堕ちも厭わない」という姿勢であり、お互いが暴走のリスクを抱えて支え合う万丈と戦兎の関係性と共通点を見出せるでしょう。

強い?弱い?

「変身者は強いけどライダーシステムが微妙」といった評価になると思います。

万丈に関しては非常に高いポテンシャルを有しており、その成長速度は高く評価できます。一度敗北した場合でもリベンジに成功している印象が強いです。

その一方で「スクラッシュドライバー」はどうしても拡張性の無さが目立ちます。

能力の多様性という観点では明らかに「ベストマッチフォーム」のビルドの方が優れていると言わざるを得ません。

同様のベルトを用いる存在としては「ローグ」がいますが、彼の「成果挙げるキック」のような特筆すべき要素も無いです。

本編での強さとしては「スパークリング」を越える扱いでしたが、多様なシチュエーションへの対応力を考慮すると、総合的にはスパークリングの方が優秀ではないかと思います。

ただ裏を返せば「特殊性に欠けてもステゴロでカバーできる」という側面はあるし、そもそも没個性とは言ってもスペック値は充分に優秀な水準です。

作品内におけるインフレには流石に置いてかれた印象ですが、歴代全体の括りで考えると「強い部類」であると言えるでしょう。

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