
出典:ガンバライジング公式様
総合戦闘力

スペック
クローズ | |
パンチの威力 | 27.6t |
キック威力 | 33.7t |
ジャンプの高さ | 57.7m |
100m走のタイム | 3.2秒 |
引用:仮面ライダー図鑑
基本情報
『仮面ライダービルド』の2号ライダーです。
言わずと知れた「万丈」が変身するライダーで、2021年に実施された人気投票でも歴代主人公を抑えて第11位に躍り出るほどの超人気キャラクターとなります。
登場初期こそ「戦兎に頼りきりのクセして威張り散らしてる脱獄犯」という状況で印象も微妙でしたが、その素直でド直球な性格ゆえに速攻で愛されキャラに昇格していった印象です。
この作品は主人公である桐生戦兎が「ある程度は既に完成されたヒーロー」として存在しているので、物語序盤における「主要キャラの成長」を描く上では「万丈が主役級の扱いを受ける」という珍しいパターンでした。
特に顕著だったのはエグゼイドとの冬映画ですが、これはもう「現行作品の初々しさ」という意味では完全に万丈が主役を張っていたと言える程の大活躍でした。
戦兎に関してはもうエグゼイド以上に前作主人公のような貫禄を放ってましたから、その中で「先輩ライダーの背中を見て学ぶ」ポジションとして万丈は適任だったのでしょう。
テレビ本編では「天才物理学者の戦兎」とは対照的に「脳筋な万丈」としての扱いであり、劇中及びファン界隈でも「馬鹿」という超直球な愛称で親しまれます。
ただ万丈が愛されキャラとして成立したのは「単なる馬鹿ではなく、ちゃんと空気を読めるから」だと思うんですよね。
確かに「知識量」という観点では戦兎や幻徳に劣るのでしょうが、一般常識の側面では明らかに万丈の方がマトモだと感じます。
序盤の自分勝手な行動は悪目立ちしましたが「冤罪で逮捕された上に人体実験まで受けて、更には恋人まで殺される」という万丈が受けた仕打ちを冷静に考えると、かなり同情的になってしまいます。
その状況の中で「自分の為じゃなくて他人のために行動しろ」と言われても流石に無理があるよなぁ…。
ただ自身に対して献身的になってくれる戦兎への恩義も芽生えており、その気持ちは身の潔白を証明する目的や復讐心に劣らない程に強まっていきます。
クローズへの変身には「誰かを守りたい」という強い想いが要求される仕組みですが、そのアンサーが「戦兎のような無償の愛じゃないけど、身近な仲間は何としても守りたい」なのが彼の人間臭さと真摯な人間性を両立させていて好きです。
むしろ行動の目的がハッキリしてて分かりやすく、闇堕ちもしなかったので安心して見ていられる心強さを感じます。
愛称こそ「馬鹿」ですが物語全体で考えると「有能」な活躍も目立つし、なにより話の流れを阻害する事が殆ど無かった点も大きいでしょうか。
総じて「馬鹿」というより「等身大の価値観」という印象であり、科学と軍事をテーマにした重苦しさのある作風においては必須のキャラだったと言えます。
強さ解説
火力
基本フォームでありながら、打撃実数値は「ラビットタンクスパークリング」と遜色ない水準です。
そもそもドラゴンボトルは「キーボトルで制御する必要がある」ほどに強大なポテンシャルを秘めており、これを何の制御もなしにフルパワーで扱える時点で高い戦闘力を有するのは当然とも言えるでしょう。
汎用性
中々に良い実数値を誇る打撃に加えて「ビートクローザー」という剣を装備しています。割と素直な剣ですが「刀身が高温になるほど切れ味が増す」という特殊性もあるようです。
遠距離攻撃の手段は特に確認できなかったので、基本的には近接特化になるかと思います。
機動力
こちらも中々に優秀です。跳躍力に定評のある「ラビットタンク」をアッサリと超えています。
スピード面では僅かに劣りますが、それでも響鬼に肉薄する水準ですから基本形態としては十分すぎるレベルです。
特殊能力
最大の特徴は「成長速度」でしょう。そもそもライダーへの変身すら不可能な強さだったのが、主人公や当時格上だったグリスまで抜き去るほどのレベルに成長しています。
万丈の成長速度については作中で何度も触れられるテーマでしたが、これは彼が「宇宙人(ラスボス)の遺伝子入りの半人外」である事の伏線でした。
この宇宙人が「エボルト」というブッ壊れチートキャラなのですが、そいつの遺伝子を保有する万丈もトンデモないポテンシャルを秘めている事になります。
自らの遺伝子とは無関係に「元格闘家」である経緯もあり、アイテム込みとは言え「変身者自身の戦闘能力」は非常に強い部類になると思います。
また変身アイテムでもある「クローズドラゴン」は小型ながらに変身前のアシストをしてくれるし、何より「解毒能力」を有する点でも非常に優秀です。(第6話)
うっかり変身した場合の戦闘マニュアル
・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。
- ビートクローザーに「フェニックスボトル」を装填
- 炎属性を纏った剣で斬りかかる
- そのまま必殺キックを決める
まぁ特に捻るような性能ではないです。
強いて言うなら「高熱になるほど強くなる」剣の性質を活かして「フェニックス」等のボトルを活用するくらいでしょうか。
個人的にクローズの必殺キック好きなんですよねぇ。シンプルにカッコ良くて。
性能度外視ですが「青い龍を纏ったキック」は男の子の夢です。
有利な敵
仮面ライダーベイク
自らの肉体に怪人の内臓を移植して変身するライダーです。万丈が「戦うたびに強くなる」のに対して、ベイクは「戦うたびに副作用で苦しむ」仕様となります。
それこそ万丈は人体実験に耐え抜き、その遺伝子も考慮すると「最強生物」に近い存在であり、ベイクにとっては喉から手が出るほどに欲しい逸材でしょう。
ただ万丈は「自身だけでなく、恋人まで人体実験によって殺された」のであり、ベイクの倫理観の無さを踏まえると対立は避けられないと思います。
仮面ライダー王蛇
同じく脱獄犯のライダーです。万丈は冤罪でしたが、王蛇は正真正銘の凶悪犯罪者であると言えます。
「王蛇に勝てるか」という観点で考えると微妙ではありますが「万丈が相対的に善人として映る」という意味では「冤罪を晴らすチャンス」になるかもしれません。
不利な敵
仮面ライダーアクセル
脱獄犯として指名手配されている万丈にとって、警察所属のライダーは中々に恐ろしい存在でしょう。
冤罪ではありますが、如何せんアクセルは「話を聞いてくれない」可能性が高く、割と容赦無く逮捕してきそうではあります。
逃走しようにも「専用バイクを持たない万丈」に対して「自らがバイクになれるアクセル」は天敵とも言える程に相性が悪く、なるべく敵に回したくない存在です。
仮面ライダーウィザード(フレイムスタイル)
地味にコイツも第1話で脱獄を果たしています。能力もドラゴン+炎属性で共通点は多いです。
ただし能力の多様性は流石にウィザードが数段上を行っている印象です。
銃を所持している点はもちろん、目眩しや一時的な筋力増大まで可能であり、単純な火力タイプであるクローズにとっては分が悪いでしょうか。
ベストパートナー
仮面ライダーアギト(フレイムフォーム)
超越感覚で敵の位置を正確に感知し一撃必殺の斬撃を決めるアギトですが、そもそも「アギトへの変身」は超能力者である事を意味します。
怪人の出現を感知するシーンは「第6感覚」のような印象を受けます。
万丈もまた「第6感覚」が優れた存在であり、雰囲気は異なれど「アギトの超能力」に近い性質は持っていそうです。
また万丈の剣は高熱になるほど強化されますが、アギトが必殺時に放つ7000度の高熱によって十分な恩恵を受けられるのではないでしょうか。
仮面ライダーディケイド
指名手配犯であるが故に毎週コスプレを強いられる万丈ですが、コスプレの達人であるディケイドから学べる点は多そうです。
マジでアイツは警察から学生、バスの運転手と何でもやるので…。「ディエンドの世界」では地味に指名手配犯も経験してますし。
門矢士は「ユウスケ」のような献身的な仲間を好みますが、万丈もその要件は十分に満たしているので、何だかんだで良い具合に面倒を見てくれそうな雰囲気は感じます。
強い?弱い?
基本フォームとしては非常に恵まれたスペックだと思います。
そもそも『ビルド』という作品自体が全体的に高水準な数値設定であり、その中でも主人公の中間フォームに迫るレベルなのは素直に優秀と言えます。
クローズ自身にも僅か6話後に強化形態が実装されますが、実数値はこの形態と大きくは変わりません。
加えて変身者の成長速度が非常に速い点を踏まえると「実数値以上の実力」を引き出すタイプであることは確実だと思います。
ただし攻撃手段を含めて「シンプル過ぎる」という印象も否めません。
作品内における強さは中々だと思いますが「他作品に通用するか」という観点で見るとビルドのベストマッチフォームの方が活躍できる場面が多そうな印象を個人的には持っています。
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