仮面ライダーヴァレン(チョコドンフォーム)の戦闘力

戦闘力

出典:ガンバレジェンズ公式様 ©︎石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映ビデオ・東映 ©︎BANDAI

総合戦闘力 

スペック


チョコドンフォーム
パンチの威力0.6t
キック威力0.9t
ジャンプの高さ3m
100m走のタイム8秒

引用:テレビ朝日公式

基本情報

 『仮面ライダーガヴ』に登場する2号ライダーです。歴代2号ライダー特有の情熱的な性格を踏襲しつつも「話が通じるタイプ」であり、非常に有能な存在です。

 作品における世界観は非常に暗いものであり、それぞれのライダーは「家族を殺された」過去を持っています。ヴァレンも例外でなく「目の前で母親を怪人に攫われ殺された」過去を抱えています。さらに母亡き後に自身を育てた師匠も実質的に殺されており、中々に悲惨な経歴です。

 ガヴやヴラムが「怪人が改造手術を受けてライダーになる」という形式であるのに対し、ヴァレンは「人間が改造手術を受けてライダーになる」という展開であり、仮面ライダーの歴史としては主人公より王道な存在と言えます。

 自身の復讐心に漬け込まれ「実験材料」として改造されたことで誕生したヴァレンですが、数多の敵と戦った末に辿り着いた親の仇は「既に足を洗った元闇バイト」で現在は幸せに人間世界に馴染んでいる数少ない怪人でした。

 親の仇を討とうにも「怪人が懺悔する始末」であり、紆余曲折を経て彼を赦します。しかし人間に馴染んだ怪人も結局は幹部に粛清されてしまい「ヴァレンが怒りを堪えて他人の幸せを願った」事が無下にされてしまいました。

 一方のヴラムに関しては「家族の仇」を葬ることに成功しているだけあって、ヴァレンにとっての仇は敵の粛清や間抜けな自爆で死亡しているという対比が少し不憫な印象を受けます。

 常識的に考えれば、やり場のない怒りで狂っても仕方ない境遇ですが「怒りでなく仲間のため」に戦闘面でも日常面でも奔走する姿は聖人としか言いようがないです。

 時に気持ちが熱くなり過ぎて取り乱す事もありますが「自ら素直に謝罪できる」というライダー界屈指の固有スキルを心得ており、無駄に話を拗らせたりしません。シンプルに「人間臭くてクッソ良いヤツ」は意外と稀有なキャラではないでしょうか。

強さ解説

 個人的にヴァレンは好きなキャラですが「強さ」という観点では歴代最弱クラスと言わざるを得ません。

  • 歴代最弱の基礎スペック
  • 変身アイテムが消耗型な上に自ら生産できない
  • 改造人間(人外)であるため怪我をしても病院で治療できない

という具合に致命的な弱点が目白押しです。

 基礎スペックに関しては『ガヴ』という作品自体が低めに設定されている事情はありますが、作品内でも最弱です。まぁ「ミルクチョコレートの能力に期待するなよ」と言われればその通りですが、ライオトルーパーのような量産型にも大幅に劣る水準は流石に厳しすぎます。

 変身アイテムも「主人公にチョコを食わせてアイテムを排出させる」必要があり、加えて「幸福感を得られないと排出されない性質上、メンタルケアもしなきゃいけない」という制約もありますからアイテム調達が非常に手間です。

 そして人外となってしまった影響で怪我や病気をした際の治療も受けられず、自身の改造者も他界しているため回復手段にも乏しいです。

 ガヴやヴラムは生まれた時点で怪人でしたが、ヴァレンは人工的に怪人の器官を体内移植しているため「身体を危険に晒しているのに能力が中途半端」という状況であり依然として苦しいです。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. ライターとして怪人について記事を書き、世論を焚きつける。
  2. 世論を受けた警察や自衛隊に初動対応をさせる。
  3. 隙を見ていきなり必殺の銃撃を放って勝利。

まともに戦うのは避けるべきです。劇中では格闘戦が目立つヴァレンですが、性能的には明らかに向いていません。

③の必殺技は巨大なチョコボールを敵にぶつけて飛散したチョコ液が爆発する仕様であり、それなりの命中率は狙えそうです。味方の人類にも飛散する可能性はありますが、なりふり構っていられる性能ではないです。

有利な敵

仮面ライダー斬鬼

 性能的には明らかに斬鬼が格上ですが、彼は大自然の環境下でキャリアを積んできた存在であり都市部での戦闘描写は極めて限定的です。

 一方でヴァレンは都市部での戦闘において「周囲のオブジェクトを利用する」描写が目立ち、非常にクレバーなキャラです。

 地の利を活かすだけで斬鬼を撃破するのは容易ではありませんが、禁術で復活した斬鬼であれば長時間の活動は難しいでしょうし、ヴァレンがギリギリ粘り勝ちする可能性を見出せるでしょうか。

仮面ライダーサウザー

 こちらもマトモに戦って勝てる相手ではありません。

 しかしヴァレンはライターとして「ネットを通じた社会への影響力」がそれなりに強く、実際に自身の発信力を活かして「怪人の危険性」を世に拡散し、拉致被害を未然に防止するファインプレーを見せています。

 サウザーの変身者である1000%社長は自社CMにも登場する有名人ですが、非常にスキャンダルが多く違法行為も含まれているため「ヴァレン砲」による暴露が実現すると、株価低迷・社長解任といった「戦闘以外での勝利」を狙う事ができます。

不利な敵

仮面ライダーバース(伊達)

 ヴァレンと同様に消耗品を扱うライダーですがコスパが段違いです。先述の通りヴァレンは「自身でアイテムを調達できない」し、アイテムと言えど一応は生き物なのでそれなりに大事に扱う必要があります。

 一方でバースは「1円玉で変身して1円玉で必殺技を撃つ」ようなキャラであり、1円玉に相当するメダルも数百~数千単位で常に持ち歩いてますから湯水の如く消費できます。加えて怪人を1体撃破するだけで大量のメダルを回収できますし、やはりコスパに優れます。

仮面ライダーカリス

 コミュ力に優れるヴァレンですが、全く聞く耳を持たない相手ではどうしようもないです。意思疎通を図ろうにも「すべてが俺の敵だ…!」とか言われたらお手上げです。

 またヴァレンとグロッタの戦いを見るに「リーチが長い武器で近~中距離戦を得意とする敵」との相性は非常に悪そうです。ヴァレンは銃を装備していますが、遠距離狙撃に向くタイプではありませんし変身者も格闘を好みます。

 そうなると刀身が長くて矢も放てるカリスアローは、ヴァレンの戦闘スタイルに対処する上では適性が高く、カリスにとって有利な戦いになるでしょう。

ベストパートナー

仮面ライダーV3

 ヴァレンと同様に「身内を殺され、復讐のために改造手術を志願した」存在です。最終的な改造の意図は異なりますが「復讐に燃えていた」という点では似た存在でしょう。その上で二人とも復讐を脱却し、同じく「復讐に取り憑かれた仲間」をサポートする役回りも担っています。

 V3のパートナーは「ライダーマン」ですが彼は戦闘力自体は低いものの、科学者としての技術力や器用さで援護要員として活躍するキャラです。

 その点ではヴァレンも機転を利かせたクレバーさが強みであり、V3をメイン戦力としたサポート要員として活躍できます。V3側もライダーマンとの共闘経験で「相方のピンチをカバー」する立ち回りができますし、お互いに相乗効果を得られる組み合わせかもしれません。

仮面ライダー龍騎

 龍騎は「記者として無能だけど戦闘センスは一流」といった存在で、ヴァレンの対極に位置するようなライダーです。

 また龍騎の所属する編集会社は倒産している描写もあり、フリーで稼ぐ能力が求められます。その点ではまさにSNS戦略等も得意とする現代ジャーナリズムとリテラシーを心得たヴァレンが師匠といえる存在になるでしょう。

 逆に戦闘面では龍騎の「確殺キック」が命中するようにヴァレンは援護すれば良く、お互いにとって意義深い役割分担ができそうです。

強い?弱い?

 単純な戦闘力としては弱いです。基礎スペックとしては量産型の雑魚敵にも劣りますから本格的に最弱クラスとなります。

 一方で劇中では怪人を撃破している描写もあるし、戦力差を頭脳戦で埋める有能さは評価できます。ただコスパの悪さといった致命的な弱点も目立つからなぁ。

 とは言っても仮面ライダーの魅力は「強さ」だけで決まるものではないし、仲間との連携や地の利を活かす戦術といった変身者自身の魅力は素直にカッコいいです。

 お菓子という奇抜なテーマを題材にする『ガヴ』ですが、デザインや技を「ヒーローらしく」演出しているのが凄いですよね。チョコドンフォームも例外ではなく、チョコレートで腹筋を表現する発想は天才だと思います。

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