
出典:ガンバレジェンズ公式様 ©︎石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映ビデオ・東映 ©︎BANDAI
総合戦闘力

スペック
ケーキングフォーム | |
パンチの威力 | 1.3t |
キック威力 | 6.4t |
ジャンプの高さ | 1.5m |
100m走のタイム | 9秒 |
引用:テレビ朝日公式
基本情報
『仮面ライダーガヴ』の中間フォームにして特殊な存在です。ガヴの能力は基本的に消耗アイテムに依存するものですが、このケーキングに関しては例外的に消耗されず繰り返し使用可能です。
作中では他に幾つか繰り返し使用できるアイテムが登場しますが、これらは「自ら手作りしたお菓子を食べて誕生した」という共通点があります。ケーキングの場合は主人公が手作りした「ショートケーキ」が由来です。
『ガヴ』におけるアイテム誕生は表面的に見ると「食べたお菓子を消化してアイテムとして排出する」と捉えられますが、実際は「何らかの強い感情をアイテムとして具現化する」に近く、主人公の場合は「お菓子を食べた幸福感」を具現化しています。
基本フォームをはじめとする殆どの能力が「市販されているお菓子」を食べた味覚から感じる幸福に由来するものですが、これは単なる消費活動であり生産的な要素がありません。
一般に消費とは「一時的な快楽」と表現される事が多く、例えば「コンビニでお菓子を買う」という行為は「浪費」という考え方が定着しています。その場で食べたら快楽は終了であり、形としても想い出としても未来に残せない一時的な快楽です。
その反対に「手作り」は手間のかかる行為ですが、だからこそ想い出として記憶に残ります。作中のケーキ作りは「身近な仲間を喜ばせたい」という気持ちで取り組み、一緒に笑顔で食べたという「味覚に依存しない幸福」として解釈できます。
このように「手作り」によって得られる「達成感」や「誰かを想う気持ち」は食べてしまっても消えるものではありません。ケーキングに変身するためのアイテムが消耗されないのは「幸福の消費」と「幸福の生産」に明確な線引きをしているのではないかと個人的に感じます。
強さ解説
中間フォームではありますが以前として身体能力は控えめで、キックの威力以外はライオトルーパーに劣ります。また基本フォームと比しても完全上位互換ではなく、スピード面では劣っています。
強化された点としては
- 変身アイテムが消耗されず繰り返し使用可能
- 自身をサポートする「ホイップ兵」を召喚可能
- 遠近両用のビームも撃てる槍の装備
が挙げられます。
ガヴの変身アイテムは基本的に消耗品である中で唯一消耗されない異質な存在であり、ベルトが装着型でないことを踏まえると「安定して変身できる」という点では大きな強みと言えます。
加えて「ホイップ兵」も決して高い戦力を持つ訳ではありませんが、茶目っ気のある動きが敵を翻弄することもあります。イメージとしては「リュウタロス」に近いでしょうか。
武器にしても全体的に「奇想天外」を体現した能力であり「ホイップクリームを飛ばして目眩し」のような意表を突く戦術が可能です。
絶対性能こそ低いですが「格上に対抗し得る可能性」という意味では有望な見どころがあると言えるでしょう。
うっかり変身した場合の戦闘マニュアル
・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。
- ホイップ兵を大量に召喚
- ゼリーの能力を上乗せし、ホイップ兵を透明化させる
- ホイップ兵にひたすら戦わせる
- 自身はホイップクリームを撒き散らしながら逃げ続ける
- 疲労した敵がホイップの油分で転倒したら全力の必殺技
- 瀕死の敵にホイップを連射、窒息させて勝利。
①の召喚は劇中では2人までしか描写されていませんが、設定上は大量召喚も可能なようです。③の段階で劇場版同様にガトリングガンを装備させたいところですが同一個体のホイップ兵にゼリーとキャンディの同時付与が可能か否かは不明です。
有利な敵
仮面ライダーアマゾンアルファ(失明)
失明した状態ながらも嗅覚や聴覚を研ぎ澄ますことで敵を撃破するアマゾンアルファですが、ホイップクリームをダミーとして運用することで有利に立ち回れます。
ホイップクリームを撒き散らすことで甘い匂いを充満させ嗅覚で自身の位置を察知させず、聴覚についてもホイップ兵を歩かせることで囮にできます。ケーキングは接近せずともビーム型の必殺技を有しますから、安全に勝ち筋を見出せるでしょう。
仮面ライダーゼロノス(ゼロフォーム)
消耗型のアイテムで変身するゼロノスですが、そのアイテムとは「自身に関する記憶」であり「変身する度に忘れられていく」という重すぎるコストを払うライダーです。
ケーキングに関しては消耗されない特性によって気軽に変身できるようになりましたが、やはり単なる便利さ以外にも「代償の少ない変身」とは非常に恵まれた行為なのかもしれません。
ゼロノス「…」
デネブ「悠斗に関する思い出が忘れられていく…」
ガヴ「そんな…」
デンテ叔父さん「ケーキのゴチゾウは仲間との思い出だから何度でも使えるぞい!」
ゼロノス「…」
デネブ「…」
ガヴ「叔父さん黙って」
不利な敵
仮面ライダーゾルダ
ホイップクリームを活用した奇想天外な能力で、敵の足場を滑らせる等の搦め手を狙えるガヴですが、圧倒的な面制圧能力を有する敵とは相性が悪いです。
ホイップを撒き散らし兵を召喚しても、全てまとめて吹き飛ばすような範囲攻撃を仕掛けられると意味がありません。
ゾルダのファイナルベントは命中率こそ微妙ですが、戦場をまとめて火の海にする圧倒的弾丸の嵐を浴びせる技ですので、ケーキングの長所を活かしにくい相手だと考えます。
仮面ライダーゼロワン(フリージングベアー)
シロクマの能力で冷凍ガスを発射するライダーです。周囲のものを冷凍させたり、自身を適度に冷やすことで持久戦を得意とします。
ホイップクリームはベタつきますが冷凍させてしまえば氷と似た要領で扱えますし、シロクマが氷の足場を苦手とするとは思えませんから、ガヴによるデバフをある程度は無効化できそうです。
加えてケーキングは「体力消耗が激しい」という短期決戦型の性能ですから、ゼロワンの持久戦適性も有利に作用します。派生フォームながらケーキングより基礎スペックが優れていますし、全体的に有利不利は明確でしょう。
ベストパートナー
仮面ライダーブラーボ
ライダーでケーキと言ったら彼しか思い浮かびません。プロのパティシエが変身します。ショウマはお菓子を自作することで「消耗されないアイテム」を生成しますが、ブラーボに弟子入りすれば大量の自作ケーキを作れそうです。
ショートケーキに限らず、モンブラン、ミルフィーユ、オペラ、ガトーバスクといった具合で強化していけば普通のゴチゾウは用済みでしょう。デンテ叔父さんが抜歯を悔やみそうです。
仮面ライダーオーズ(ガタキリバコンボ)
最大50人に分身して無慈悲なリンチ戦術を可能とする強キャラです。ケーキングは原則2人の仲間を召喚できますが劇場版では大量に召喚し、それらにガトリングガンを激射させる鬼畜っぷりを発揮しています。
その気になれば合計100人近くの大群で銃乱射に透明化、ガタキリバの無法な大群キックといった人海戦術も出来てしまう可能性があり、制圧力という意味では最強に近いでしょう。
強い?弱い?
単純な戦闘力という意味では決して強いとは言えません。中間フォームとは言っても基礎スペックがあまりにも低過ぎます。
ただし「ホイップクリーム」を活かした戦法は普通の価値観なら予想がし難く、その限りでは「初見殺し」的な強みは見出せるでしょうか。仮面ライダーゼロツーが大真面目にホイップクリームについて予測演算してたら流石にシュールです。
「敵の意表を突く」というアプローチで格上に対応する能力はありそうです。あとは必殺火力がどの程度なのか。シータを葬ったビームはそれなりの火力を見込めそうではあります。
いずれにせよ戦闘力として可視的に把握できるスペックを見ると、概ね「他ライダーの基本フォーム」程度の水準になると考えます。
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