仮面ライダービターガヴ(スパーキングミフォーム)の戦闘力

戦闘力

出典:ガンバレジェンズ公式様 ©︎石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映ビデオ・東映 ©︎BANDAI

総合戦闘力 

スペック


スパーキングミフォーム
パンチの威力2t
キック威力3t
ジャンプの高さ5.7m
100m走のタイム7秒

引用:テレビ朝日公式

基本情報

 『仮面ライダーガヴ』におけるダークライダーです。主人公の基本フォームである「ポッピングミ」と瓜二つの外見であり、カラーリングと目元に差異がある典型的なタイプです。

 変身者も主人公と同じ役者が演じる点も踏まえると「リュウガ」や「ダークカブト」の路線を継承した存在と言えるでしょうか。

 その正体は主人公の遺伝子で培養された実験体であり、複数体存在するものとなっています。見た目こそ大人ですが、実態は生まれたての存在であり無邪気な言動が目立ちます。

 彼の目的である「お菓子を食べて強くなる」を忠実に実行しており、そのためにお菓子屋を襲撃する様は中々に強烈です。偽物とは言えど「主人公が強盗でお菓子を貪る姿」は脳に焼き付くものがありました。

 そんなダークライダーであるビターガヴですが、ファン界隈からの評判は悪いです。個人的にもに量産型だった点は微妙に感じており「中身空っぽの敵と同じような戦いを繰り返す」展開はしつこさが否めないです。

 「主人公と同じ遺伝子を持った実験体」という恵まれた設定でありながら描かれ方が雑すぎてね…。量産型にしても複数体同時に登場するとかなら見応えがあったかもしれませんが、1体ずつの登場でしたし、どうしても展開がマンネリ化していた印象があります。

 それこそ『ガヴ』は本筋である「闇菓子とストマック家」を終盤になって駆け足気味に消化している印象であり「ビターガヴの尺が無ければ…」と思ってしまうことも結構あります。

 物語としての「ビターガヴ編」は正直微妙と言わざるを得ないですが、個人的にテレビ本編のビターガヴには大幅なテコ入れがあったのではないかと推測しています。本来の予定で描くはずだった内容が劇場版に一部流用されている可能性があると思うんですよね。

 劇場版に登場した「タオリン」も出自は完全にダークショウマと同じですからね。実験体が生まれる背景に開発者である酸賀さんの子供問題も絡めれば絶対に面白くなったと思うんです。ただ内容が壮大になり過ぎるので部分的に劇場版へっていう流れじゃないかな…。

 まぁ完全に個人的な憶測に過ぎないですが、やっぱりダークショウマに関しては劇場版のみで本編での登場は無しで良かったと思うんですよね。酸賀さんの過去を描く尺も用意できるし。カリエス率いるミューターも良かったけど「ガヴの世界観で必要だったか」と言えば微妙です。

 似たようなシナリオであったとしても「ただ本能的に世界を滅ぼすだけの存在」と「亡き子に執着して悪事に手を染めた父」だったら後者が見応えあるし、その悪事の被害者として描かれるビターガヴも相当に印象に残りそうなものです。

 そんな願望もあるせいか「へクセンハイム」の顔面にビターガヴを感じてしまう訳ですが、やっぱり初期案として構想されてたんじゃないかなぁ。完全に憶測ですが。

強さ解説

 基本的には「ポッピングミフォーム」の完全上位互換と言えます。例に漏れずベルトが肉体の一部なので外れません。また人間と怪人の遺伝子を持っているため生身の状態でも「車をひっくり返す」程の戦闘力を有する点も優秀です。

 攻撃手段はポッピングミが扱う能力に加え、頭と剣を連結させて鞭のように振り回す謎の技が披露されています。あれ強いんか?

 あとは倒されてもクローンが能力を引き継いで復活する点や成長速度の速さでしょうか。基本的に「生まれたての精神年齢」なので熟練された戦闘技術は見込めませんが、別個体であっても戦闘力自体は引き継がれる仕様ですので、戦闘データが蓄積された後の個体は非常に高い戦闘力を手にしていた可能性があります。

 また本人は「痛みを度外視した行動」が目立ち、程度こそ不明ですが「痛覚」をあまり感じていない可能性があります。通常、何かを殴るとその反発で自らの手にも痛みが走るものです。そのため人間は無意識のうちに力をセーブして行動します。

 その一方でビターガヴは「関節が外れるほどのフルスイングパンチ」を平然と行っており、良くも悪くもブレーキが存在しません。これは火力の追求という側面ではプラス効果ですが、外れた関節を直す隙が生じるという側面でマイナス効果でもあります。

 やはり「モンスターベビーが強引に暴れ回っている」という表現が相応しく、知略に欠け隙も大きいため強いとは言い難いです。パワー自体も他作品と比べれば低い部類だし、クローンが集団となって一斉に襲い掛かるならまだしも、単体での強さは弱いと言わざるを得ません。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. 可能な限り仲間を呼ぶ
  2. 大勢で一斉に変身
  3. キャンディでバギーを召喚
  4. 全員で爆走し敵を跳ねたり轢き倒す

まぁ人海戦術になるでしょう。攻撃手段は色々とありますが結局はバギーで跳ねるのが一番確実です。生まれたての個体に関しては「剣が重くて持てない」場合もあるようですので。

バギーについても事故るリスクはありますが、関節が外れても問題ないビターガヴですので何とかなるでしょう。とにかくキャンディで同志を釣りましょう。

有利な敵

仮面ライダー電王(ガンフォーム)

 幼稚な言動で戦いを遊び感覚で楽しむ点がビターガヴと似ている存在です。どちらも自分のペースで戦闘を運ぶのが得意で、敵の調子を狂わす戦法が目立ちます。

 彼らを比較すると、単体での強さは流石に電王でしょうが、複数体で立ち向かう場合はビターガヴにも勝機があるでしょう。電王は銃撃手段を有しますが通常射撃の威力はそこまで高火力とは思えず、必殺技発動時の隙も大きいキャラです。

 上手いこと必殺技で撃破しても次の個体が現れ、似たような能力で攻撃を仕掛けて来ますから徐々に戦闘が単調になり、リュウタロスの性格上「飽きてしまう」可能性があります。既に飽きたリュウタロスをしつこく追い詰めていけば、そのうち根を上げるでしょう。

不利な敵

仮面ライダー響鬼

 戦闘経験豊富なベテランの仮面ライダーです。日常的に巨大な敵や素速い敵を撃退していますから、戦術性の欠けた力任せのビターガヴは赤子の手を捻るようなものでしょう。

 響鬼は対複数戦であっても対応可能ですし、持久力も相当ですから継戦もいけます。もはや戦闘というよりビターガヴの「退治」になってしまいそうな雰囲気ではありますが。

仮面ライダー迅(バーニングファルコン)

 こちらも初登場時点では幼稚な言動が目立った存在でしたが、迅に関しては思考力を手に入れて成長することが出来ました。戦闘面での冷静さに加えて、自らの思想や行動理念も明確であり、彼なりの正義を貫く姿勢は当初からは考えられないほどの躍進です。

 一方のビターガヴは倒されてしまうと次の個体に記憶が引き継がれないので、成長のキッカケがないに等しいです。戦闘力はアップデートされるようですが、やはり個体としての考える力が欠けている状態では大幅な強化は期待できないでしょう。

ライダーマン

 「敵基地への潜入・破壊」は昭和ライダーの十八番です。ライダーマンに関しては科学者であることもあり、培養されているビターガヴにピンポイントで対応できると考えられます。

 流石に戦闘力的にビターガヴに妨害されたら勝てないだろ…と思うかもしれませんが、基礎スペックはライダーマンが上です。まぁそれほどまでに昭和ライダーが脳筋すぎると考えるか、『ガヴ』世界観におけるスペックが控えめ過ぎると解釈するかは難しいところではあります。

ベストパートナー

仮面ライダーダークカブト

 ビターガヴ同様に「主人公ソックリさんが変身するダークライダー」です。こちらも人体実験で作り出された存在であり、言動の幼さも似ています。

 ビターガヴも相当に悲惨で可哀想な存在ですが、ダークカブトは更に上を行くでしょうか。彼に関しては「普通の少年を拉致して無理やり人体実験で怪人にした」鬼畜すぎる所業を受けており、「髪の毛一本で培養された」ビターガヴ以上に厳しい過去を抱えています。

 どちらも悪役でありながら、同時に「被害者」としての側面も目立ち、結局最後まで救われなかった存在です。環境さえ異なれば仲間になれた可能性を残しているのが何とも切ないです。

仮面ライダーアマゾンシグマ

 「痛みを感じない」ライダーです。ダメージ自体は蓄積されますが、痛みに狼狽える事はありません。逆にいうと「自身が瀕死である事に気付けない」という弱点にもなり得るわけで手放しに賞賛できる強みではありませんが珍しい個性と言えるでしょう。

 ビターガヴも痛みを度外視したゾンビのようなライダーですから、文字通りに死人が変身したゾンビであるシグマとの相性も良いでしょう。どちらも生命への冒涜が極まっています。

強い?弱い?

 非常に控えめな基礎スペックや幼稚な言動、成長の機会に恵まれなかったことを踏まえると「弱い」と言わざるを得ません。ただ複数のクローンが存在している点や無邪気な悪事といった点で強さよりも「厄介さ」が目立つ存在ではあるでしょうか。

 まぁ元も子もない話ですが「脚本さえ違えば強さも魅力も180度変わったキャラ」だったろうに…と思ってしまいます。

 生みの親である酸賀さんを「父と呼んではいけない」設定を深掘りし、自身が違う誰かを復活させるための材料に過ぎないことを知って発狂するダークショウマをぜひ見たかったなぁ。

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