
出典:ガンバライジング公式様
総合戦闘力

スペック
アークスコーピオン | |
パンチの威力 | 58.7t |
キック威力 | 109.7t |
ジャンプの高さ | 101.3m |
100m走のタイム | 0.5秒 |
引用:テレビ朝日公式
基本情報
仮面ライダー滅の最終決戦仕様です。最終話にて変身した「初めての強化形態」です。とはいえ一度きりの登場である都合のためか、見た目は基本形態と殆ど同一であり、アークワンほど大幅なカラーリングの変化もありません。
そのため個人的には強化フォームというより「最終回限定フォーム」という印象が強く、また実際に後日談では登場しません。アークワンと同様に悪意に取り憑かれた特殊な姿ですので、今後変身する事もないでしょう。
活躍が限定的な上に登場時も「変身者のカットが入る演出」が多用されましたから、どうしても「ライダーの姿」としては印象が弱いです。しかし恐らくこれはライダーとしての強さではなく「変身者を支配する悪意」を表現する上での役割が大きく、対になるアークワンと同じ重さの悲しみと憎しみを背負ったことを示す意味では必要な姿なのだろうと思います。
それこそ「秘書を失った悲しさ」と「息子を失った悲しさ」に差をつける訳にはいきませんし、人類とAiの全面戦争に発展し得る「両陣営の象徴たる存在の決闘」には、対等性が求められます。
滅だけ基本フォームの姿では、いくら戦闘力が強化されていても演出として微妙な側面が否めず、間に合わせの姿だとしても「格上げ」を実施した意義は大きいのかなと感じます。
強さ解説
まず基本スペックは「アークワンの完全上位互換」です。これは「ゼロツー」に次ぐ作中No2の水準であり、全ライダーの中でもトップクラスと言えるでしょう。細かい能力までは描写されていませんので何とも言い難いですが、おおよそアークワンに準拠するのではないでしょうか。
少なくとも変身時に大量の武器を生成している描写から、アークワンとの互角性を強く表現しているように感じます。加えてこちらは人間が変身するアークワンと比較して、Aiが変身するため「死んでもデータがあれば復元可能」という性質が加わる点も強みです。
本編における活躍としては「アークワン撃破」という快挙を成し遂げていますが、これは相手が敗北を望んだが故の結果であり一概に強さを判定する要素にはし難いです。反対にリアライジングホッパーとの戦闘で敗れた際の滅も同様に敗北を望んでいる様子を見せていますので、正直言って「フルスペックの強さ」は未知数な部分が大きいです。
ただ少なくとも「アークワンが披露した能力は一通り扱える」「アークワンより基礎スペックが優れている」という判断材料からは「メチャクチャ強い」という評価以外にあり得ないでしょう。
うっかり変身した場合の戦闘マニュアル
・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。
- 毒を生成
- 衝撃波の要領で毒を拡散
- 敵が弱るまで様子見
- 毒で瀕死となった敵に貫通攻撃でトドメ。
まぁ単純にスペック自体が非常に高水準なので工夫は不要だと思いますが、より安全に戦うなら毒による弱体化を狙いたいです。公式設定では「敵を分析し有効な毒を生成できる」とされており、非常に汎用性が高そうです。
これに加えてアークワンが披露した衝撃波が使用可能という前提に立つなら、毒をばら撒く手段として優秀であり、少なくとも毒針で直接刺す必要があった基本フォームから大きな進化を遂げたと言えるでしょう。
有利な敵
仮面ライダークローズマグマ
滅の戦闘力は非常に高いので、正直マトモに戦って彼に勝てる人材は限られます。やはり問題解決という意味では「武力行使ではなく対話」によるのが最も確実です。したがって脳筋キャラによる「とりあえず人類を襲うなら拳で解決する」という対処が一番まずいです。
そして細かい理屈を無視して戦ってしまいがちなのが万丈であり、地雷を踏む可能性が高いです。クローズも成長速度が凄まじいライダーですが、元々のスペックに大きな差をつけられている上に滅も「学習機能」によって成長していくことを踏まえると流石に万丈は不利です。
オーマジオウ(2068)
滅の変身者はヒューマギアと呼ばれるAiロボットであり、生物に存在する「寿命」という概念がありません。オーマジオウは名実ともに最強の存在でありマトモに戦って勝てる見込みは限りなくゼロですが、既にお爺ちゃんです。
いくら元気なお爺ちゃんとは言っても寿命は必ず訪れますから、彼が天寿を全うするまで隠居生活を送ることで、滅は不戦勝を狙える可能性があります。
不利な敵
仮面ライダーアギト(シャイニングフォーム)
悪意に侵食された滅は、また別の誰かに悪意を拡散させてしまう点が厄介です。彼が覚醒したのも「アークワン」との戦闘がキッカケですし。
その点ではアギトが「無我の境地」に近い領域に達しており、邪念が入り込み難い存在です。こちらもスペック上では大幅に劣りますが、力の出自が「神の授けもの」である点を踏まえると「Aiによる分析」がしにくい強さであり、滅の理解が追いつく前に撃破できる可能性は見出せます。
仮面ライダーオーズ(タジャドルエタニティ)
この時点での滅は自らの意思で行動していますが、変身ベルトである「アークドライバー」による精神汚染を受けています。これは洗脳とは違うのですが「ネガティブな感情を増幅させる」性質を持っており、少なくともベルトを破壊すればメンタルにおける「負のスパイラル」から脱することができます。
ここで敵のベルト外しが得意なキャラを考えた時に思い浮かぶのが「アンク」なんですよね。暴走した主人公と圧倒的な戦力差がある中で、何とか隙をついてベルトを操作し変身解除に漕ぎ着いてます。
そんなアンクが変身したオーズが「タジャドルエタニティ」ですが、見た目や能力が「息子である迅」に似ています。息子と重ねて動揺した隙にアンクがベルトを外す、という展開であれば勝ち筋を見出せるでしょうか。
ベストパートナー
仮面ライダー第0号
人類の醜さに絶望し「全ての人類を精神世界で一体化させて争いのない世界を作る」ことを目論む存在です。要するに「人類補完計画」です。彼は無差別殺人事件で母を失ったことで闇堕ちした存在であり、息子を失った滅と近い存在です。
滅は人類滅亡を掲げますが、根底にあるのは「悪意の撲滅」であり「個を消失させて争いをなくす」発想の第0号とは目指す方向性が絶妙に似ています。いずれにしても「現時点での人類は悪意に満ち溢れている」という前提があり、これを独自のアプローチで解決しようとする点では協力できる可能性があると思います。
仮面ライダーネオ1号
変身者が日本刀を扱えるにも関わらず、変身後は全く使用しないライダーです。使えや。
またネオ1号のスーツアクターを務めるのは岡本次郎さんで「BLACK」を務めたアクション俳優です。昭和ライダーにおけるレジェンドが次世代で活躍したケースですが、遂に時代は令和に突入し「平成」も過去の歴史となりました。
そして滅の中身を務めたのが「Mr.平成ライダー」高岩成二さんです。多くの主役ライダーを務めたレジェンドが新時代では別の立場で活躍する存在となりました。「仮面ライダーの歴史」で過去となった2つの元号をそれぞれ代表し、新時代でも活躍する存在として風格のあるコンビです。
強い?弱い?
描写が非常に少ない上に今後登場する可能性が極めて低いため、強さを推し量りにくい存在ではあります。ただし「基礎スペック」や「対の存在であるアークワンの能力」「進化前である基本フォームの能力」といった要素から考察すると「どう考えてもクソ強い」という事でパーフェクトコンクルージョンです。
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