はじめに
多種多様な魅力でファンを虜にする仮面ライダーですが、その仮面やスーツのデザインは非常に大きな要素です。近年では奇抜なデザインのライダーも多数登場しており「動けばカッコいい」という言葉が定着してきています。
ただやはり洗練されたデザインゆえに動かなくともカッコいいライダーは無条件に好きになってしまうものです。私もライダーを好きになったキッカケは仮面の造形美に魅了された事です。もちろんドラマ性や強さも大事な要素ですが、私個人としてはライダーの見た目はかなり重要視するポイントです。
当サイトでは主に「仮面ライダーの強さ」に着目して記事を展開していますが、今回は番外的に「ライダーのデザイン」のみに着目してランキング形式で10人紹介しようと思います。
あくまでも管理人の主観によるランキングですので、一種のエンタメとして楽しんで頂けますと幸いです。ということで今回は「黒色のライダー編」となります!
ランキング
第10位 ジョーカー
仮面ライダーダブルは2人で1人のライダーに変身するのが原則ですが、例外的に片割れが単独で変身した姿です。「イレギュラーな姿」「スペックは低いが変身者との適合率が高く普通に強い」といった「男の子が好きな要素」をマシマシに盛り込んだライダーです。
更に題名もメロディもカッコ良すぎる専用BGM『運命のジョーカー』まで用意されちゃって、これで惚れない男はいるんか?ってレベルのカッコよさです。
ジョーカーが初登場した劇場版『運命のガイアメモリ』は歴代屈指の名作として名高いですが、個人的にはクライマックスの「風が吹くシーン」よりも「ジョーカー変身〜ヒートレディ戦のシーン」が好きでして何度も繰り返し観たものです。
黒のライダーは基本的にダークライダーや闇堕ち形態として登場することが多く、必然的に正規デザインのカラーリングを「黒で塗り潰した」印象を与えがちです。
一方のジョーカーは緑と黒の2色だったライダーから「黒の部分を切り取った」印象であり、まさに「単独変身」を象徴するデザインです。
サイクロンジョーカーを見たうえでのジョーカーですので「片割れ」としての秀逸さをファンとしては第一に感じますが、一切の先入観無しにジョーカーのデザインを見ると「元々そういうデザインのライダー」としても成立する造形美です。
要は「キノコの山のチョコ部分だけ食べる」ような楽しみ方もできるし「ブラックサンダーをそのまま食べる」ような単品としての完成度の高さも感じられる極めて優れたデザインだと思います。
2021年に放送された人気投票では歴代ライダー人気ランキングで第20位を獲得しており、超人気キャラクターと言える存在です。コイツが10位になる時点で黒色ライダーの層の厚さを感じます。
第9位 カリス
一体何を食ったらハートのデザインをこんなにカッコ良くできるんだ?いやいや黒のライダーなんてカッコいい要素しかありませんよ?ただコイツは「トランプのハート」をモチーフにしており、これを全面に取り入れてるのに超カッコいいです。
カマキリとハートマークを絶妙な塩梅で融合させた姿で、初見ではハートがモチーフになっていると気付かないかもしれません。ただシンプルにカッコいいカマキリのライダーという印象になるでしょう。
ただ物語がトランプを題材にした内容であることを踏まえて改めて見るとちゃんとハートに見えます。隠すどころか全面的にハートを押し出したデザインなのに、与える印象は「さりげないハートマーク」という不思議な塩梅であり、小粋でオシャレだなと感じます。
第8位 ファイズ(アクセルフォーム)
これも男の子が好きな要素を漏れなく備えた存在です。「10秒間だけ超スピードで動ける」なんて一番惚れるヤツですよ。
戦い方も10秒間を目一杯使うんじゃなくて7~8秒くらいで必殺技まで発動し、残りの数秒はちょっと余裕な感じで余らせるんですよ。これがまた妙に厨二病を駆り立てるんですねぇ。
コイツも歴代屈指の人気キャラであり、カードゲームに登場すると大体クッソ強い性能でお出しされる存在です。そして何よりアクセルフォームは必殺技演出にしか登場しないんですよね。
例えば通常ファイズからアクセルフォームにフォームチェンジする演出も「ファイズアクセル」の腕時計を装着するだけで姿はチェンジしません。あくまで必殺発動時に限って登場する感じが「安売りされてない」感じで好印象です。
デザインとしても一般的なライダーにありがちな追加武装ではなく、基本フォームのスーツが変形した姿であり「隠されていた力の解放」に近いイメージです。その上で目の色が黄色から赤に変化するのも秀逸であると言えます。
個人的には「10秒間だけファイズの隠された内部が見える」という点で子供ながらにエロスを感じてしまった思い出深い存在です。
第7位 ビルド(ラビットタンクハザードフォーム)
「実験に失敗した黒焦げの科学者」がモチーフとの事でギャグかな?と思いますが、そんな生優しいシロモノではありません。
主人公の暴走フォームとして登場したハザードフォームですが「禁断の兵器」といった印象を強く与える活躍です。コイツの場合はただ暴れ回るのではなく「目に入った対象を無差別に最適解で抹殺する」殺人ロボットのような動きが特徴です。
デザインとしては基本フォームをゴツくして黒で塗り潰した典型的なカッコいいやつです。特にベースフォームが赤と青の2色であることや、ハザードに進化した後も「目の色だけは赤と青」である点が「黒で塗り潰した」という印象を強調するデザインで非常に秀逸です。
初陣であり名シーン?でもある例の殺害現場は「北都」と呼ばれるエリアで、登場人物が冬服である点や困窮した農民が登場する点が「現実に存在する地域」に似ており、より軍事を意識させる点もポイントが高いです。
第6位 ダークキバ
他上位5名は純粋なカッコ良さで選出していますが「お洒落さ」という要素でダークキバを超えるデザインは無いんじゃないかと思っています。
主人公のキバと同様に「コウモリ」をモチーフにしたライダーで、ダークライダーでありながら先代ライダーでもある存在です。
ダークライダーにありがちな「単なる主人公の色違い」ではなく、似たデザインでありながらも全身のデザインは絶妙に差別化が図られています。
これは恐らく主人公のキバは「ヒーローらしさ」を求められるのに対して、ダークキバにはそういった制約はなく多少ダーティだとしても「コウモリらしさ」をより追求した結果ではないかと個人的に推測しています。
もちろんエンペラーフォームを本来の姿とするキバも神々しくて好きですが、モチーフであるコウモリを極限までデザインに取り入れるという意味では「ダークキバこそが本来の姿」という解釈もできるのではないでしょうか。
第5位 1号(THE NEXT)
コイツも一々カッコいいんですよねぇ。まず原点である1号を超スタイリッシュにした時点で「ちょっとズルくないか?」と言いたくなるデザインですが、これに「激戦でボロボロになった仮面を自分の手で装着する」という燻銀すぎる変身シーンが加わります。
そして変身直後の「目が発光するシーン」でトドメを刺すかのようにライダーファンを完堕ちさせるカッコ良さです。もうアクションシーンも含めてクドイくらいにカッコいい(笑)。
初代ライダーのバッタデザインが素晴らしいのは言うまでもないですが、当時は身体に対する仮面のサイズが大きく「頭身バランスが悪い」という印象がありました。
NEXTの1号は「桜島1号を超小顔にしてパリコレモデル仕様にした」ようなデザインであり、良いところは忠実に残して改善すべき箇所だけをリファインした「誰がみてもカッコいいヤツ」です。
彼が登場する『THE NEXT』は若干ホラーテイストであり、当時小学生だった管理人は半泣きで鑑賞したものですが、怖さを吹き飛ばすほどに1号2号がカッコ良く、何とか映画館から逃走せずに済みました。
シナリオに関しては賛否両論ある映画ではありますが、ライダーのデザインやアクションに関しては殆ど満場一致で「素晴らしい」と評価される作品ですので一見の価値はあると思います。
第4位 クウガ(アルティメットフォーム)
いや気分によっては余裕で1位になりますよ?そのくらい上位4名に関してはレベルが高過ぎるんですよ。もう正直全員1位と言いたいくらいです。てかそもそも「ジョーカー」が10位の時点で黒ライダーはハイレベル過ぎるんですよ…。
黒のライダーは基本的に強キャラとして登場しますが「主人公の最強フォーム」として登場したパターンはクウガだけだと思います。平成1作目にして本当に前衛的な演出だよなぁ。
ディケイドのコンプリートフォームに唯一召喚されなかった存在でもあり、そう易々と登場しないのが「明らかに別格の扱いを受けている」と感じさせます。ごく稀に大集合作品でその姿を現す事がありますが、他ライダーと並び立っても一人だけ異質なオーラを放っています。
クウガのフォームチェンジは全部で11種類存在しますが10種類は全て色違いです。最終決戦で初めて造形からして別物になった姿がアルティメットであり、従来の2本の角が4本に増えて全身がイカつくなりました。
どうしてもツノの増加に伴って顔のデザインに注目しがちですが、全身に張り巡らされた血管のようなラインが非常にキメ細かく「生物として」の究極形に相応しいです。
戦闘も「お決まりの必殺キック」ではなく「血みどろな殴り合い」であり、特撮ヒーローとしての壁を破った「生物兵器と紙一重の戦士」として印象付ける秀逸この上ない存在でしょう。
最推しがアルティメットクウガとするライダーファンでも相当数いると思いますし、デザインだけを切り取っても完成度が高過ぎて、もはや金字塔と言えるのではないでしょうか。
第3位 BLACK
まぁ彼もトップ圏に入ってきますよね。だってカッコ良い要素しかないんだもん(歌は気にするな)。その名の通り黒ライダーの代名詞と言える存在であり、歴代屈指の人気を誇ります。
アクションも「昭和の泥臭いスタイル」と「平成以降の洗練されたスタイル」の中間をいく印象であり「メタルヒーローシリーズ」のエッセンスを感じさせる動きは歴代でも唯一無二と言えるでしょう。特にジャンプのアクションが分かりやすい気がします。個人的にジャンプの効果音が非常に好き(笑)。
倉田てつを氏のキレッキレな変身から、一瞬だけ生々しいバッタ怪人を経てクッソスタイリッシュなBLACKが登場するんですよ。極め付けは関節から排出される謎のガスね(笑)。原理は全く分からないけどカッコいいのは間違いない!
スーツアクターの岡本次郎氏も足が長くて本当にスタイルが良いです。ED映像は「ただBLACKが正面からゆっくり歩いてくる」というシンプル過ぎる内容ですが、それでも画として成立してしまうのが凄いです。
「黒でバッタ」という王道中の王道な発想なのに唯一無二なのはBLACKが完成され過ぎてて中々越えられないからだと推測しています。
ただ単純に黒いだけでなく関節部分を繊維っぽい茶色にすることで「ヒーロー×昆虫」を絶妙な塩梅で配合しており「怪人と紙一重である仮面ライダーの原点」と「王道ヒーローとしての洗練された外見」を黄金比でブレンドした最高のデザインと言えるでしょう。
第2位 クウガ(アメイジングマイティ)
決して逆張りじゃないです!アルティメットも好きなんです!だが!第46話『不屈』の暗闇で唐突にお出しされた赤目発光のアメイジングマイティを見てご覧なさいよ…。画面が暗過ぎて初見だと「フォームチェンジしたのか暗いだけなのか分からない」のが良いんですよねぇ。
デザインとしてはアルティメットのようなシルエット変更はなく、何なら「グローイングフォーム」のスーツを黒塗りして「マイティフォーム」の仮面を被せたシンプルそのものな外見です。
だがそれがイイ…。単なる色違いであっても質感がマッドなんですよ。他4色は光沢がある塗りで別の良さがあるのですが、アメイジングマイティの黒は高級感が漂う質感で「アルティメットフォーム」の片鱗を感じさせます。
公式でも「黒のクウガ」ではなく「黒の金のクウガ」とされており、金の力は本来備わっていない能力ですから、この姿も「本来は存在しないイレギュラー」と言える存在です。
超古代より存在した「マイティ」と「アルティメット」の架け橋が「五代雄介オリジナルのアメイジングマイティ」という絶妙な価値を獲得しており、シンプルな色違いの姿でありながらカテゴライズが難しい特性を的確に表現していると感じます。
まぁクウガに関しては正直言って全てのフォームがカッコいい存在ですから、中々に甲乙つけ難いです。実際のところ「アルティメット派」と「アメイジング派」はどちらが多数派なのか気になる所ではあります。
第1位 2号(”旧”および”栄光の7人ライダーEdition”)
あぁ〜〜(絶頂)。
やっぱりコレなんですねぇ〜。2号は黒マスクが至高なんです(過激派)。
新2号に関しては「栄光の7人ライダーEdition」が好みでして、やはり黒マスクで赤い手足というのが個人的な性癖にブッ刺さります。『仮面ライダーSPIRITS』における赤手袋が血の色だと勘違いされる演出とかもうさぁ…。
恐らく客演2号の黒マスクは「1号との差別化」を目的とした雑な理由で登場していたのですが、もうずっとコレで良いよ(笑)。
近年の大集合モノでは1号同様にシルバーマスクでの登場であり、私個人としては誠に遺憾であります(お気持ち表明)。それだけに『ムービー対戦MEGA MAX』での黒マスク復活はマジで興奮したことを申し添えます。
旧2号に関しては映像や技術が古過ぎて少々汚い印象や頭身バランスの違和感が否めませんが、上振れた時のカッコ良さはエゲツないです。
まず触覚の角度が安定しないのですが、この角度が表情の差分として機能していると思うんですね。個人的には40〜45度くらいまで傾いて若干目に掛かるくらいの塩梅が最高だと思ってまして、その際の2号を「上振れ2号」と呼称しています。
また『シン・仮面ライダー』の公開も追い風になっており、流石にこちらは安定していてブレは少ないです。黒マスクでコート着てる2号は、なんかもう色気がすごいよね…。
ガンバレジェンズさん、そろそろ旧2号を実装しないとね?昭和ライダーは「J」をLR化して終了じゃないですよね?ライダー2号を忘れていたな?
まとめ
やっぱり黒ライダーはレベル高過ぎますね(賢者タイム)。「プロトドライブ」や「リュウガ」「ダークカブト」あたりも十分に秀逸ですが、やはり上10人が強過ぎます。
正直に白状すると今回の企画は「黒マスク2号の魅力を発信したい」という個人的な願望によるものでしたが、もし需要があれば別色でもランキング記事を挙げてみたいと思います。
また記事冒頭でも書きましたが「あくまで個人の主観」によるランキングですので、あまり真に受けないでくださいね(笑)。皆さんの好きな黒ライダーも教えてくれると嬉しいです!
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