
出典:ガンバレジェンズ公式様 ©︎石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映ビデオ・東映 ©︎BANDAI
総合戦闘力

スペック
ブリザードソルベ | |
パンチの威力 | 2.6t |
キック威力 | 6.6t |
ジャンプの高さ | 5.7m |
100m走のタイム | 6.8秒 |
引用:テレビ朝日公式
基本情報
仮面ライダーガヴの中間フォームです。アイスクリームを食べることで体内から排出されるアイテムで変身します。ちなみにアイスの定義は結構広く「アイスケーキ」のような代物でもアイスとして判定されます(逆にいうとケーキ判定はされない)。
アイスは季節を問わず「体調不良の際に食べやすいもの」として広く親しまれていますが、作中でも主人公の体調不良時に誕生したフォームとなっています。当然ながら中間フォームですので、しっかりと強化されていますが、それ以上に「急場凌ぎ」という側面も強い存在です。
ガヴに変身する主人公は「人間と怪人の間に生まれたハーフ」であり、その出自ゆえの後ろめたさを感じている描写が目立ちます。実際に2号ライダーであるヴァレンは「怪人に母親を拉致された過去」から怪人を強く憎んでおり、主人公としては「自身が人外だとバレたくない」という気持ちから真実を打ち明ける事が出来ていませんでした。
お互いに事情が事情ですし、悪意がある訳でもないのですが既に存在している事実は「いつかは開いてしまうパンドラの箱」のような扱いであり、視聴者としても「いつどんな形でカミングアウトされるのか」という点で時限爆弾的にヒヤヒヤしていたのを覚えています。
そしてカミングアウトは怪人による煽りによって偶発的に行われる形となってしまい、ヴァレンとしては「主人公が真実を隠していた」と認識することで築いてきた信頼関係が崩れてしまいます。
更に追い討ちのように、主人公は幼少期に「ヴァレンの母の死」を目撃していた事も伝える事になり、暫くの間は別行動をすることになります。お互いに間にあるワダカマリは主人公のメンタルを不安定にし「お菓子を食べても幸福を感じない」=「変身アイテムを産み出せない」状況に陥ります。
ただアイテムが生産されないだけならまだしも「お菓子が排出されない」状況は便秘や結石のような体調不良を誘発するもので、結果的に何度か倒れてしまったりコンディションの悪い状態で戦わざるを得ない状況に苦しむことになります。
その中で対処療法的に食べたアイスクリームは「体調不良時でも食べやすい」と生前の母から教わった思い出とリンクすることで一時的に主人公の精神状態を回復させます。その結果、無事にアイスのアイテムを排出することで病み上がりながらも中間フォームとしての強さを発揮しました。
初変身の際は主人公が「食べかけのアイスをヒロインに手渡す」シーンが描かれていますが、これは中々にイケメン特権ムーブですよね。結構な勢いで舐めくりまわしたベトベトのアイスクリームを手渡す行為はショウマ程の美男じゃないと許されないっすよ…(笑)。
強さ解説
簡単に言うと「氷属性の短期決戦キャラ」です。モチーフとなるアイスクリームは時間経過によって溶けてしまう食べ物なので、このフォームも時間経過によって変身が解けます。加えて敵からの熱攻撃や単純に気温が高いシチュエーションでは時間制限が顕著になります。
歴代ライダーの氷属性キャラと同様に「敵の凍結」といった戦法も披露していますが、ガヴの特徴は「フィールド生成能力」になるでしょう。これは地面はもちろん、一定の高さですが宙にまで氷の足場を生成し、その氷を自在に操ることで自身にとって有利な環境で戦える強みがあります。
単純に敵が氷で足を滑らせる可能性も上がりますし、不意に足場の氷を破壊することで敵を落下させる戦術もできます。
更に「ケーキング」におけるホイップ兵も召喚可能であり「アイスクリーム兵」として自身をサポートしてくれます。確率による発動なので安定はしませんが巨大化させることで敵に有効打を与える事も可能です。
どうしても基礎スペックの低さは気になるところですが「不足した火力を属性効果で補うタイプ」の強さであり、体調不良時でも実力を発揮できる特殊性も含めて一定の評価は出来るでしょう。
その一方で短期決戦型でありながら敵を確実に倒せる決定力が物足りない側面も目立ち、特に属性依存の強さですから有利に戦える敵も限られてくるでしょう。例えば「ラトラーターコンボ」のように周囲に熱波を放つ攻撃をされれば一発アウトとなる可能性が高いです。
初陣の際に披露した「敵を氷柱で突き刺す」必殺技は中々に殺意が高いですし個人的には好きです。視覚的な演出は「ファイズアクセル」を想起させるもので、逃げ場のない状態で容赦無く突き刺す手法は良い意味で「主人公らしからぬ」戦い方です。
うっかり変身した場合の戦闘マニュアル
・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。
- アイスクリーム兵を召喚し、敵を足止めさせる。
- 敵の虚を突いて接近し、口や鼻といった部位を狙い全力で冷気を吹き掛ける。
- 敵が窒息で苦しんでいる隙に必殺技を発動。
- 氷柱で敵を突き刺して勝利。
なるべく安全に戦いたいところですが時間制限が厳しいため悠長な戦法は取れません。サッサと敵の全身を凍結するのもアリですが「表面上の凍結」では決定打にならない可能性もあります。
であれば敵の呼吸口から身体の内部に冷気をぶち込む事で臓器破壊と窒息を同時に狙ってしまうのが汎用的と言えそうです。あとは本編同様に必殺技でOKでしょう。
有利な敵
仮面ライダーガタック(ライダーフォーム)
超スピードのクロックアップが厄介な存在ですが基礎スペックにおける身体能力は同格です。ガヴの凍結技は「範囲攻撃」としての有効性もあるので、クロックアップ開始後すぐに周囲一帯を凍結させればガタックのスピードを打ち消す事ができそうです。
下半身だけの凍結でも十分ですし、仮にガタック自体の凍結に失敗した場合でも足場が滑る環境下に置く事ができるので「弱体化」自体は確実に実現できます。彼の場合は遠距離攻撃手段を持たない点でも対処しやすいでしょう。
仮面ライダーキバ(バッシャーフォーム)
水属性の銃ライダーです。必殺発動時には周囲一帯を水辺にするフィールド生成能力を持つキバですが、これはガヴの凍結によってフィールドの上書きが出来る可能性があります。
またバッシャーフォームは敵の分身等による「対複数戦」を苦手としている描写があり、アイスクリーム兵との相性も非常に悪いでしょう。基礎スペックとしても対処可能な水準ですし、有利に戦える相手と言えます。
不利な敵
仮面ライダーオーズ(タジャドルエタニティ)
炎属性で飛行可能であり、空から炎を降らして来るとなると勝ち目がないです。まぁ劇場版限定の特殊な最終フォームである事を踏まえると「勝て」と言う方がおかしい話ですし「そもそも戦うなよ」という話になるかもしれません。
ただこのオーズの変身者は「アンク」であり、彼はアイスが大好物です。欲望に忠実なアンクですからショウマのアイスも容赦なく食べてしまいそうです。一方のショウマも自身の戦力補給のためにアイス捕食は死活問題ですから「アイスを賭けた抗争」に発展するかもしれません。
仮面ライダー龍騎
こちらも炎属性で単純に相性が悪い…ことに加えて「氷の反射を利用してミラーワールドに飛ぶ」という芸当を使ってくる可能性があります。
ミラーワールドに飛ばれてしまうとガヴとしては対抗手段がないですし、龍騎は自身の契約モンスターである火龍を一方的に差し向ければ良いだけですから有利不利は明確です。
ベストパートナー
仮面ライダーウィザード(ウォータードラゴン)
同じく氷属性のライダーです。ガヴの能力として「体温が低下するほど実力UP」という特性があり、加えて周囲の気温が下がることで変身の維持時間も伸びる可能性もありますから同属性と組ませるメリットは非常に大きいと言えます。
メンタル不良によって体調不良まで誘発したガヴですが「絶望を希望に変えるマン」のウィザードはメンタルケア要因としても適任でしょう。
仮面ライダーゼロワン(フリージングベア)
こちらも氷属性です。ゼロワンの場合は自身の体温を下げることで体力回復が可能となっており、持久戦が得意です。お互いの変身維持時間の延長はもちろん、万が一にガヴの変身が解除された際に頼れる存在と言えそうです。
また氷属性の能力による物理的な寒さに留まらず、ゼロワンのギャグによる寒さも冷え冷えにしてくれるので色々な意味で相性が良いかもしれません。
強い?弱い?
氷属性の能力でフィールドを生成し、自身が有利な環境で戦うトリッキーなキャラと言えます。氷の力を範囲攻撃として使用する者は複数存在しますが、宙に氷の足場を作るキャラは稀有であり他と差別化されたタイプの実力は評価できます。
ただし制限時間という面では厳しいものがあります。これは炎属性に弱いという事に留まらず「地球温暖化」が進む環境下では年々右肩下がりで制限時間が短くなると考えられます。
体調不良時でも実力を発揮できるといった見所もありますが、決して飛び抜けた性能ではないですし、今後の環境問題を踏まえると将来性も厳しいと言わざるを得ません。
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