必殺だけ高火力タイプ?仮面ライダーガヴ(オーバーマスター)の戦闘力!

戦闘力

出典:ガンバレジェンズ公式様 ©︎石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映ビデオ・東映 ©︎BANDAI

総合戦闘力 

スペック


オーバーモードマスターモード
パンチの威力10t5.1t
キック威力8.1t7.8t
ジャンプの高さ2m9.1m
100m走のタイム9.8秒4.8秒

引用:テレビ朝日公式

基本情報

 仮面ライダーガヴの最強フォームです。主人公がお菓子を食べて排出するアイテム100個と叔父の歯を消費して変身します。

 「パワー型のオーバーモード」「スピード型のマスターモード」を瞬時に使い分けられるのが特徴です。どちらもヒーローというより「クリーチャー」に近い見た目をしており「仮面ライダー真」ほどではないにせよ中々に攻めたデザインです。

 特にマスターモードに関しては基本フォームである「ポッピングミ」の意匠を強く汲んだ印象を受けますが、ゴツゴツとした方向性ではなく「エンペラーフォーム」のような「真の姿」というイメージに近いデザインで非常に秀逸です。

 「ゼロツー」より始まる令和ライダーの主人公最強フォームは「テンコ盛りではなく原点回帰」という指針があるのか、基本フォームのリファインになる事が多いですが「マスターモード」は「S.I.C.」を若干感じさせる路線で堪らない塩梅でございます。

 劇中においては「強さ」も勿論目立ちましたが、それ以上に「ガヴの個性」をより強調する側面が目立っていた印象です。そもそもガヴには「お菓子を食べて排出する消耗アイテム」という独特すぎる個性がある訳ですが、この形態はそれを一発で100個も消費します。

 その他のフォームであればアイテム1個で変身できますから、100回分のアイテム消費という事になります。これは決して終盤のご都合主義で誤魔化される事はなく、最後まで「アイテム生産のためにお菓子を食べる」シーンが随所に散りばめられています。

 もちろん派手に敵を吹き飛ばすシーンや高速移動といった技を魅せてはいますが、対戦相手は「マーゲン」「大統領によって失墜させられたランゴ兄さん」だったりで「まぁ強敵ではあるけど…」という存在であり、感動の勝利とは少し遠い印象でしょうか。

 それこそ強さとしては頂点であろう「大統領」との決戦も限定フォームである「アメイジングミ」が活躍していますし、その後に残った敵は中間フォームで対処可能な者も含まれていましたから、やはり「最強」というより「世界観の補強」という印象が強いです。

 ただ「世界観」という意味では「アイテム生産に向けたお菓子を食べるノルマ」という側面と「お菓子を食べることは本来楽しいこと」を同時に描く良い題材になっていたと思います。

 アイテム生産には主人公のメンタルも関連してくるため「義務感や焦燥感に駆られて食べるお菓子」はアイテムを生み出さないだけに留まらず、体調不良につながるリスクも孕みます。中々にナイーブな設定ではありますが「必死にお菓子を食べる」という独特な姿は『ガヴ』という作品ならではのシーンではないでしょうか。

強さ解説

 強さを測るのが非常に難しい存在です。公式より提示されているスペック数値は非常に低い部類であり、オーバーモードのパンチは「通常フォームの龍騎」と同程度マスターモードのスピードは「基本フォームのアギト」より若干速い程度です。

 ただ流石に戦闘描写を見る限りは、提示された数値以上のスペックを誇っているように思えます。「地形を変えるほどのパンチ」や「目にも見えない程の超スピード」を披露しておきながら、実力が「他作品の基本フォームレベル」であるとは流石に考え難いです。

 例えば龍騎は通常キックは20tですが、必殺キックは300tにも及ぶ破壊力であり、基本攻撃と必殺技の火力に大きな乖離がある例も一定数存在します。そのため、ガヴに関しても必殺火力は非常に高いと解釈するのが妥当だと考えます。

 それこそ龍騎の必殺時火力15倍理論を採用するのであればオーバーガヴの必殺パンチは150tとなりますが、これなら近年の最強フォームに相応しい実数値と言えるでしょう。公式による必殺技時の威力等が開示されていないので断言は出来ませんが、当サイトではそのように解釈します。

 マスターモードのスピードも同様に一時的な超スピード発揮と考えるのが妥当であり、イメージとしては「アクセルフォーム」のファイズに近いと思っています。

 オーバーモードとマスターモードも瞬間的な実力は優れていると考えられ、これを「ゲイツリバイブ」の要領で瞬時に切り替えつつ有利に戦闘を進めることが可能です。例えば「マスターモードの超スピードで敵の死角に入り込み、一気にオーバーモードの必殺パンチを命中させる」といった戦法も出来てしまいます。

 守備の面でもオーバーモードは衝撃を吸収することで高い防御力を有するし、マスターモードに関しては高い機動力で攻撃を避けるのに特化しているため隙がないです。

 パワー型とスピード型を瞬時に切り替える能力で敵を圧倒していたガヴですが「アイテムを100個も消耗する」という致命的な欠点があります。

 これは1回の変身のためにお菓子を100個近く食べる必要があることを意味しており中々にハードルは高いです。加えて変身後の活動時間も無制限ではなく、少なくとも必殺技を発動してしまうとエネルギー切れで変身解除となります。

 先述の通り必殺時の最大火力は高いと思われますが、一方で必殺で倒し切れないと敗北が確定するリスクも孕んでいます。確かにマスターモードの超スピードと組み合わせる事で必殺パンチを確実に命中させる事ができますが、これで倒し切れるかと言うと微妙なところです。

 敵を吹き飛ばすパンチが仮に100t以上の水準だとしても、歴代ライダーでは通常パンチで100tクラスを発揮する者も普通に存在するため飛び抜けて高火力と言える水準ではありません。

 むしろ一撃に勝負をかけるパンチなら火力1000tくらいのインパクトが欲しいところですが、まともに被弾した「ジープ」が生存している描写を見るにそれ程の水準でもなさそうだし…。

 やはり「必殺時に限り他ライダーの最強形態クラスの実力」を発揮する印象であり、それ以外の際は「他ライダー基本形態クラスのスペック水準」となると中々に厳しくはあります。その上で活動時間に制限があることや変身コストの高さといった懸念点まであると手放しに強いとは言い難いです。

 少なくとも『ガヴ』作品内では非常に強いですが、他作品と比べると粗が目立つ強さであることは否めないでしょう。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. マスターモードの超スピードで敵を攪乱。
  2. チョコ銃で敵を撃つ。
  3. 銃弾に気を取られた敵をドーナツで拘束。
  4. 敵の背後に回ってオーバーモードにチェンジ。
  5. 敵の脊椎目掛けて全力でパンチ、勝利。

本編同様「いかにオーバーモードのパンチを命中させるか」が最重要となります。マスターモードでは他フォームの武器使用が可能ですので、飛び道具を積極的に使い倒しましょう。

またドーナツの拘束も必須でしょう。拘束した上で敵をうつ伏せに倒せれば最高です。瓦割りの要領で拳を振り下ろして完全勝利を狙いましょう。

有利な敵

仮面ライダーファイズ(ブラスターフォーム)

 ベルトが外れるライダー代表格です。最強フォームでありながら基礎スペックも同格であり、ガヴの必殺火力が考察を下回る場合でも対応可能な相手です。

 オーバーモードの必殺パンチは威力こそ不明ですが「敵を場外に吹き飛ばして戦闘終了」に持っていくのに長けており、とにかくファイズを遠くに飛ばせます。

 吹き飛ばされる際にファイズギアは確実に外れるであろう事が予想されますので、以後しばらくは戦闘が再開される事はないでしょう。ウルフオルフェノクとしてリベンジされる前に急いでお菓子を食べまくりましょう。

仮面ライダーダークキバ(音也)

 こちらも何度か吹き飛ばしておけば、そのうち勝てる相手です。人間である音也はダークキバ変身時に寿命を削ります。戦闘力自体は高いので倒し切ることは困難でしょうが、

  1. オーバー全力パンチで吹き飛ばす
  2. 仕切り直しで音也が再変身
  3. また吹き飛ばす…

を繰り返せば、音也の寿命が尽きるでしょう。音沙汰がなくなれば勝利です。

不利な敵

仮面ライダーゲイツリバイブ

 オーバーマスターのガヴを見て誰もが真っ先に思い浮かべたのがコイツでしょう。基礎スペックはゲイツが遥か上であり、パワー型の剛列であってもマスターガヴのスピードを超えます。

 一応はゲイツリバイブ変身時に自壊ダメージで出血するというデメリットも存在しましたが、話が進むにつれて慣れてしまったのか欠点も消失してしまいました。

 要するにガヴと似た能力だが「スペック水準が数段上であり変身もお手軽に可能」という性能であり、完全上位互換と言わざるを得ません。

仮面ライダーゼロワン(メタルクラスタホッパー)

 中間フォームでありながら非常に高い防御力を有します。劇場版では「世界を滅ぼす威力の一撃をマトモに受けてやっと変身解除」という具合であり、そこそこ高火力の攻撃で倒し切れる存在ではありません。

 ゼロワンに関しては反応速度も高水準ですので死角から放たれる必殺パンチであっても「瞬時にバッタの盾を生成してガード」くらいはやって来そうであり、仮に吹き飛ばすことに成功したとしてもゼロワン自体に致命傷を負わす事は難しそうです。

ベストパートナー

仮面ライダーキバ(エンペラーフォーム)

 「怪人と人間のハーフ」という意味で分かり合える存在でしょうか。ガヴに変身するショウマは自身の出自の特殊性に負い目や孤独を抱いている描写があり、場合によっては「自分だけが犠牲になることで周囲を守る」決断をする事があります。

 キバに関しても元々は気弱な性格であったにも関わらず、兄を助けるために、一見すると周囲を敵に回すかのような威圧的な振る舞いをする描写があり、少なからず出自の特殊性に責任のようなものを感じていると思われます。

 純血の人間と純血の怪人に挟まれる混血とは悩みの多い存在だと思われますし『ガヴ劇場版』における自身の分身とも言える存在に出会った際には本編では見せないような積極性を発揮したショウマから察するに、似た立場の仲間ができると非常に心強そうではあります。

仮面ライダーゼロノス(ペガフォーム)

 お菓子を食べることによってアイテムを生産するガヴですが、キャンディに関しては「舐めるだけ」でアイテムが排出されています。マジでキャンディだけはコスパが段違いに良いです。

 ペガフォームに変身する「デネブ」は四六時中、暇さえあればキャンディを配ってますからガヴにとって非常に都合が良いです。

 デネブから手持ちのキャンディを全て回収し、彼が時間稼ぎをしてくれる隙にベロベロと舐め回す事で確実に「ゴチポッド」の完成を目指しましょう。

強い?弱い?

 総合力としては「並以上の水準」ですが、最強フォームとしては物足りないでしょうか。瞬間火力や瞬間スピードは低くはないでしょうし、各種特化形態を瞬時に切り替えられる点は便利ではあります。

 しかし双方とも基礎スペックとして安定して発揮できる能力値が低めに設定されており、加えて必殺技も基本的には一発かぎりですので「粗が目立つ性能」と言わざるを得ません。

 決して弱い性能ではないのですが、一度の変身に膨大なコストを要求する姿であるなら「もう少し盛って欲しい」と言いたいところです。

 劇中において最強の敵であった「大統領」との決戦でも目立った活躍が出来ておらず、加えて初陣の「ランゴ戦」以外は格下との戦闘であるためどうしても強さが判りにくい存在でもあります。

 ただ2つの姿を使い分けて重量級のパンチを確実に命中させられる点は素直に評価できる要素であり、敵の撃破だけでなく「吹き飛ばしによる戦闘の強制終了」といった応用が利くのも高ポイントです。

 絶対的な性能としては決して最強格とは言えませんが「緊急回避用」としてであれば確実に活躍出来るであろう有能な能力と言えるでしょう。

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