仮面ライダービターガヴ(ブレイクッキーフォーム)の戦闘力

戦闘力

出典:ガンバレジェンズ公式様 ©︎石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映ビデオ・東映 ©︎BANDAI

総合戦闘力 

スペック


ビターガヴ(マーゲン)
パンチの威力2.7t
キック威力6.6t
ジャンプの高さ5.2m
100m走のタイム8.1秒

引用:テレビ朝日公式

基本情報

 『仮面ライダーガヴ』に登場するクッキーの戦士です。怪人世界における「マーゲン」という名の貴族が変身します。

 具体的な業種は不明ですが大統領との関係も深く、政治的に優遇されている事も示唆されています。組織票を狙った「政治とカネ」問題は人間世界に限られない生々しさが描かれました。

 いかにも大物であるかのような身の上ですが、実態はメチャクチャ小物でして僅か2話で撃破される扱いでした。政治を牛耳る等の壮大な野望があるわけでもなく「闇菓子中毒」にされた故の依存症から人間を襲っており、振る舞いこそ貴族ですが、結局は「アルバイト君」と同じです。

 ただ「闇菓子=薬物」を鮮明にしたという意味では非常に印象深い存在でもあります。大統領が闇菓子を政治的に利用しようと企んでいましたが、これは「利害関係者を中毒に陥れて都合の良いように支配する」であり、マーゲンは最初の実験台です。

 結果的にマーゲンは「大量の金と組織票を交換する対等な存在」から「快楽を欲して何でも言う事を聞く存在」に成り下がっており、上級国民であっても抗えない薬物の恐ろしさを感じさせます。

 実際にこういう話ってありそうですよね。それこそ南米とかなら麻薬の政治利用なんて普通にありそうな雰囲気ですがどうなんでしょうか。「あの人に投票すれば薬物を貰える」と思わせて票を獲得する政治は合理的ではありますが中々に世紀末です。

強さ解説

 やはりスペックは他作品と比して低いです。登場話数も2話しかないですし殆ど「オーバーガヴ」のサンドバッグ的な存在のイメージです。2話ともオーバーガヴのパンチで退場してるし…。

 ただし怪人が変身ベルトを移植された存在で「変身せずとも高い地力」「変身後も怪人の能力を併用可能」という強みがあります。ガヴ同様にベルトが「装着型でない」ため外れる心配や奪われるリスクがない点も優秀でしょう。

 怪人としての能力は「地面に手を置くことで突起物を生やす」という内容で、動作としてはストロンガーの「エレクトロファイヤー」と似ています。遠くの敵に足場から攻撃を仕掛けることが可能であり、見た目は地味ですが中々に便利そうではあります。

 変身者の戦闘センスもそれなりで「複数人相手の戦闘で有利に立ち回る」活躍を見せており格の違いは感じさせます。オーバーガヴのパンチは初見でこそ喰らいましたが、再戦時は避けようとする判断力も持ち合わせています。

 敗因もガヴとの戦闘中に他ライダーが不意打ちで仕掛けた拘束技が命中したからであり、真っ向勝負であれば「マスターモード併用するまで勝てない」ほどの実力者ではあったでしょうか。拘束自体は自力で破ってますし、やはり『ガヴ』作品内での地力の高さは非常に高い部類でしょう。

 ただ他作品と比べて明確な強みがあるかというと微妙です。やはり基礎スペックが低いですし「フラッペカスタム」のような属性攻撃や「ヴラム」のような神経毒を有するわけでもありません。あくまで無属性でシンプルな強さなので「格上に対抗しうる能力」は期待できないでしょう。

 剣を用いたエネルギー波や銃の装備等、遠距離攻撃手段は複数持っているし、先述した足場から突起攻撃も含めると能力自体は強いはずなんですけどね。半ば理不尽な負け方ではありましたが2話で退場となると流石に存在感が薄いです。

 ちなみにビターガヴのゴチゾウって消耗型なんですかね?酸賀さんが変身したベイクの時点では消耗型でしたが、マーゲンやジープのビターガヴは「ニエルブの改良」がされているので消耗されない可能性もありそうです。まぁ舞台裏でクッキー食べてるマーゲンも微笑ましくはありますが。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. 銃で撃ちつつ地に手を置く
  2. 足場から突起を出現させ、攻撃しつつ拘束
  3. 銃で撃ちながら接近し敵の身体に手を置く
  4. 敵の身体から突起を生やし、内側から敵を破壊する

突起を生やす能力は地面に留まらず、手で触れた対象であれば何でも生えてくると思われます。実際に木に触れることで生成している描写もありましたし。それなら敵に直接触れて突起まみれにすれば確実に勝てるでしょう。ニチアサで描写できるラインは超えてしまいそうですが…。

有利な敵

仮面ライダー龍玄

 龍玄は権力に溺れやすい側面があり「悪い大人に利用される」ことで後戻りの出来ない状況に陥っています。決して悪人ではないのですが、自分の感情や目先の利益に固執して闇堕ちしています。

 マーゲンは財界の大物であり、大統領に「厄介者扱い」される程度には頭もキレるようでしたから龍玄のような少年を手玉に取る事は容易いでしょう。闇菓子さえなければ有能ムーブが出来たかもしれないのに…。

仮面ライダーデルタ(三原)

 スペックが概ね同格な存在です。ただしデルタは「人間がベルトを装着して変身する」タイプであり、ベルトが外れたらアウトです。

 一方のマーゲンはベルトが外れることは基本的にないし、変身が解除されても怪人として戦える点でアドバンテージがあります。攻撃の特殊性はデルタでしょうが、安定して実力を発揮できるマーゲンも捨て難いです。

不利な敵

仮面ライダーオーズ(サゴーゾコンボ)

 オーズのパワー特化形態です。「オーバーガヴ」のパンチを必死に回避しようとしていた事から察するにマーゲンは重量級パンチに耐え得るほどの防御は有していません。サゴーゾの場合は重力操作で敵を引き寄せることも出来ますからマーゲンは回避する術がないです。

 またオーズの変身者は「欲望がデカ過ぎるあまり無欲に見える」という精神異常者なので、マーゲンの財産で八百長する事もできません。上級国民から見たオーズは一周まわって「無敵の人」なのかもしれません。

仮面ライダーエターナル

 こちらも「無敵の人」です。轢き逃げで命を失った死人が変身します。当初はまだ優しさや人間らしさが残ってはいましたが、財団による凶悪な人体実験を目の当たりにしたことで完全なる悪魔として目覚めます。

 文字通り「失うものがない」状態であり「ただ未来を貪欲に欲する」存在ですから、マーゲンのようなコソコソと取引を持ち掛けたりする性格とは対極的です。

 やはり支配者としてのカリスマ性としては圧倒的にエターナルが優れており、側近として立ち回るも薬物漬けにされたマーゲンとは格が違うでしょう。戦闘力の面はもちろん、味方がエターナル側に寝返りそうです。

ベストパートナー

仮面ライダーネオアルファ

 自身のカネや美食のためなら手段を選ばない存在です。ネオアルファは餌となる人型の怪人を施設で養殖し定期的に出荷と称して富豪に提供する事業を営んでいた存在です。怪人とは言っても見た目は人間なので絵面としては完全にカニバリズムでした。

 また出荷先には政府有力者が含まれている示唆もあり、自身の権力基盤をより強固にしようとする強かさもあります。その点でマーゲンとは良い関係を築けそうだし、人間界とグラニュート界をアマゾンと闇菓子で席巻する世界線もあり得るかもしれません。腕が吹っ飛ぶかもしれませんが…。

武神鎧武

 天下を統一し覇者となる野望を持つ存在です。戦国武将とは基本的に陣地で指示役を務めるものと考えられますが、武神鎧武は現場主義なためか単騎で敵陣に乗り込みがちです。

 マーゲンも財界の大物とのことですので自社の部下くらい引き連れても良い気がしますが、結局最後まで単騎で頑張ってました。まぁ二人とも人望が無さそうではある…。

強い?弱い?

 基礎スペックとしては平成1期の基本フォーム程度の水準であり、極端に弱い水準ではありませんが全体としては微妙な位置付けにはなるでしょうか。

 ただし「変身ベルトが外れない」「怪人としての能力併用可能」が便利であることは間違いなく「安定性」に秀でている点は評価に値するでしょう。

 最終的にはガヴの重量級パンチも受けて爆散しましたが、直前には拘束を自力で解く活躍も見せており地力もそれなりではあると思われます。

 あとは「手で触れたものから突起を生やす」がどの程度まで応用可能か次第ですね。それこそ敵に触れることで内側から破壊することが出来るのなら非常に高い殺傷能力が認められます。まぁたった2話で退場してしまったため描写が少な過ぎて判断できませんが…。

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