仮面ライダーゼロワン(フレイミングタイガー)の戦闘力

戦闘力

総合戦闘力

 

スペック


フレイミングタイガー
パンチの威力12.3t
キック威力37.3t
ジャンプの高さ22m
100m走のタイム3.6秒

引用:テレビ朝日公式

基本情報

 仮面ライダーゼロワンの派生フォームです。第5話という物語最序盤で登場した姿となりますが、題材となったテーマが漫画家であるため「初陣が漫画っぽい演出」で描写されており非常に個性ある恵まれた存在となっています。

 『ゼロワン』世界では漫画家の仕事もAiロボットに置き換わりつつあり、作画作業をAiに頼るのみならずストーリー考案も丸投げする漫画家が登場しました。ロボットの購入者である漫画家は奴隷のようにロボットを酷使しており、ロボット側も「怒り」に近い感情が芽生えている描写がありました。

 最終的には怪人化したロボットに漫画家が襲われ、助けに入ったゼロワンが撃破するという展開ですが「ロボットの扱い」というテーマとしては一考の余地があるかもしれません。

 本編で描かれた漫画家は流石にロボットに対する扱いや態度が悪過ぎましたが、ロボットに依存してしまう点では多くの現代人に通じるものがある気がします。それこそ膨大な量の計算やデータ管理はロボットに委ねていますし。私も当サイトを立ち上げる際には「chat GPT」に大変お世話になりました。

 ゼロワン本編で問題になったのは「ロボットの見た目が人間だから」に過ぎないのであって、あそこまで暴力的になるのは極端としても、漫画家がAiに頼ろうとする姿勢自体は一概に否定できない、とも感じます。

 或人社長は「漫画家がサボっている」と言わんばかりの態度で「仕事への向き合い方」を諭している印象を受けましたが、漫画家も効率化という観点では間違ってはないんですよね。作品人気自体は自力で確立したわけで、その先の展開をAiに委ねるという判断自体は悪くないと感じます。

 もちろんAiが無から創造した作品を「自身の著作物」として主張するのは微妙ですが、本件はあくまでも「自身の作品展開を委ねる」ケースですし。

 これを全否定し「ロボットを出荷しない」という判断を下した或人社長は中々に横暴な印象ではあります。もちろん「漫画家としての自信を喪失」した状態を、Aiへの依存を弱めることで再起させる意図があったのかもしれませんが、少々余計なお世話な気もします。

 結果的には漫画家が自信を取り戻したことで真っ当に仕事に向き合うようになり、Aiロボットへの扱いも改善されたことで綺麗に纏まっていますが「創作物とAi」という現実社会で揉めている内容をニチアサで扱ったのは強いチャレンジ精神を感じます。

 私の感想も若干否定的な内容となっていますが、裏を返せば「30分という短い尺で視聴者に深いテーマを提供した」とも解釈出来る訳であり、漫画調の戦闘シーンも含めて見応えのある放送回でした。実際に漫画家の心を射抜いたのは別のライダーでしたが…。

強さ解説

 フリージングベアーと同様に派生フォームとしては妥当な基礎スペックです。身体能力は腕力以外でフリージングベアーを上回りますが、特に回復能力等はなく、ライジングホッパーのような飛び抜けた脚力がある訳でもありません。

 ありきたりな炎属性ではありますが「武器に頼らずに火炎放射」が可能な点は評価に値するかもしれません。多くのライダーが武器やアイテムを通じて炎を放つのに対して、ゼロワンは手から放射する仕様です。武器を失った際に戦力ダウンのリスクがありません。

 また聴覚が優れている設定があり、恐らく炎や煙の中で敵の位置を把握できる性能デザインだと思われます。

 ただし防御面については非常に大きな懸念があり、あろう事か「自身の炎の熱でダメージを受けている」描写があります。まぁ流石にギャグ的な側面が強い演出だとは思いますが、素直に解釈すると中々に致命的です。

 基礎スペック自体は平成1期ライダーと比べれば恵まれており決して弱くはないですが、多くの炎ライダーが当然のように炎耐性を持っているのに対して「自らの炎で熱がる」点を考慮すると、お世辞にも強いとは言い難いです。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. 初手で火炎放射、敵との間合いを確保する。
  2. 煙が充満しお互いが見えなくなったら、耳を澄ませて敵の背後に回る。
  3. 必殺技で奇襲、爪で敵の背中を切り裂く。
  4. 傷口を炙ってダメ押し、敵が力尽きたら勝利。

とりあえず敵に火炎放射を向けている間は、近づかれるリスクを下げられるでしょう。その隙に敵の弱点を探っても良いかもしれません。

有利な敵

仮面ライダーシン

 炎に弱いライダー代表格です。一時的な爆発であれば耐えられますが、ゼロワンが得意とする「火炙り」には特に弱いです。

 シンは俊敏性に優れていますが、ゼロワンも武器に依存しない火炎放射であるため小回りが利き、徐々にではあるでしょうが安定して炙れると思われます。

仮面ライダーガヴ(ブリザードソルベ)

 アイスクリームの力で変身するライダーで「アイスが溶けると変身解除」という特殊過ぎる性質を持っています。必殺技発動後の反動で溶けてしまう描写が確認されていますが、恐らくベルトを狙った火炙りもクリティカルヒットになるでしょう。

 仮にベルトに直接火を当てられなくても、戦場の気温上昇でガヴの活動時間が短くなる事は間違いありませんから、どう転んでもゼロワンが有利でしょう。

不利な敵

仮面ライダーリュウガ

 ゼロワンの放射する炎は赤色ですが、リュウガの炎は青色です。一般的により高温なのは後者であり、自らの炎で熱がってしまうゼロワンが青い炎を受ければ大ダメージでしょう。

 リュウガは必殺も超火力ですし、加えて契約モンスターであるドラゴンの援護も受けられますから能力の最大値・幅広さの両面で考えてゼロワンは不利です。

仮面ライダーギャレン

 こちらは武器がないと遠距離に炎を飛ばせないキャラ…ではありますが、コイツに関しては武器がない方が強い可能性すらある「インファイトキャラ」ですので油断なりません。

 もっとも戦闘時のメンタル次第な側面が大きいですが、調子の良い時のギャレンは「能力勝負をガン無視」した滅茶苦茶な勝ち方をしてきますから、炎に依存したゼロワンでは対応しきれない可能性があります。

ベストパートナー

仮面ライダーアマゾンアルファ

 視覚に依存しないライダーです。アルファに関しては失明してても戦えますから。ゼロワンが最大火力で炎を放射し発生した煙の中で、それぞれ聴覚や嗅覚を活かして先制攻撃を仕掛けられる点では非常に優れた性能です。

仮面ライダーフォーゼ(ファイヤーステイツ)

 ゼロワンの火炎放射は非常に便利ですが、周囲への火災被害が深刻になるリスクがあります。彼も主人公であり正義の味方ですから「後先考えない火炎放射」は躊躇するでしょう。そんな時に同じ炎属性でありながら消火も可能なフォーゼがいると心強いです。

 戦闘後の後処理を心配せずに安心して周囲を焼き払えるのは、性能を最大限発揮する上で非常に重要な要素です。

強い?弱い?

 やはり「自らの炎で熱がる」というのは炎属性ライダーとして致命的だと感じます。一応の設定では熱耐性も備えているようですが、程度として信用ならないと言わざるを得ません。基礎スペック自体は低くないので、決して弱いとは言えないのですが、強くないことも確かです。

 序盤に登場した派生フォームであることを踏まえると過剰な期待をする方がおかしいですし、個性的な戦闘描写に恵まれただけでも素晴らしいと考えるべきなのかもしれません。

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