
出典:ガンバライジング公式様
総合戦闘力

スペック
ラッシングチーター | |
パンチの威力 | 11.0t |
キック威力 | 28.5t |
ジャンプの高さ | 19.2m |
100m走のタイム | 2.1秒 |
引用:テレビ朝日公式
基本情報
『仮面ライダーゼロワン』に登場する3人目のライダーであり、令和シリーズ初の女性ライダーとなります。仮面ライダーバルカンと同じ組織に所属しており、物語序盤は技術顧問として、最終的には隊長として活躍する事になります。
当初こそバルカンが部隊長でしたが、部隊の大元である社長と密接な関係にある事や技術顧問として変身の許可権限を持っている等、実質的にはバルキリーの方が立場が上であるような印象を受けました。まぁバルカンの脳筋っぷりによってバルキリーの許可制が機能した事は殆どないですが。
バルカンがキャラ人気を獲得していく一方で、バルキリーは『ゼロワン』という作品で最もヘイトを集めたであろう1000%社長の手下として扱われており、しかもその展開が無駄に間延びした影響で個人的には正直あまり印象が良くない存在です。
現にフォームチェンジも派生フォームしか存在しておらず、バルカンやゼロワンに見られる強化フォームは本編に登場していません。敵ライダーとして登場した「滅」や「迅」にも強化フォームが実装されているのに初期から主要ライダーとして登場していたバルキリーには強化が用意されませんでした。1000%社長も特に強化フォームは登場しませんでしたが、あちらは元々中間フォーム相当の実力である事を踏まえると、やはりバルキリーは不遇な印象です。
では基本フォームであるラッシングチーターで1年を通して活躍出来たのか、というと全くそんな事もなく、変身者がまさかの怪人化という展開で物語中盤は「そもそも仮面ライダーバルキリーが登場しない」という仕打ちを受けており、仮面ライダーローグのような「有能な基本フォーム」といった活躍も特にないのが辛いです。
ただし『ゼロワン』の作風上、「善意に目覚めるロボット」を描くなら「悪意に支配される人間」を、「人間らしさを見せるロボット」に対して「道具扱いされる人間」という対比は不可欠であったようにも感じられ、そう言う意味では色々な意味で汚れ仕事を引き受けていたとも言えるでしょうか。
道具のように扱われ、人間としての尊厳も踏み躙られた状況で自分自身の正義と夢を失い遂にはライダーではなく鎌を持った怪人として行動した悲壮感ある過程を辿っただけに、それを乗り越えた満を持しての「仮面ライダーバルキリーへの変身」は際立って胸熱な展開でした。「バルキリー=辞表パンチ」のイメージが根強いのもこういった所以でしょう。
強さ解説
ライダー自体の性能はバルカンと同じ内容、変身者の性質上からパワー型のバルカン、知略型のバルキリーといったイメージではありますが基本スペックは全てにおいてバルキリーが上回っています。バルキリーがチーターをモチーフにしたライダーですので機動性でバルカンを上回るのは納得ですが、パンチやキックの火力面でも上回るのは少し意外な印象でしょうか。
バルカン自体のスペックも基本フォームとしては優秀な部類であり、完全上位互換であるバルキリーは言うまでもなく優れたスペックと言えます。
ただしスピード面はドラゴンフォームのクウガと同程度で素早いキャラではありますが、ラトラーターコンボのような高速移動キャラの水準には達していません。「普通に速いけど期待したほどではない」と表現すれば分かりやすいでしょうか。
攻撃手段は基本的に銃による射撃であり、素早く敵を撹乱しながら安全に撃ち続ける戦法が可能な点は評価に値するでしょう。
またスピード面は絶対的な速度こそ他にもっと優秀なライダーが多数存在しますが、多くの場合が制限時間付きであることが多いです。一方のバルキリーは一時的なバフではなく、元々の脚力と空気抵抗等を最適化した身体構造による速さであるため比較的息切れが発生しにくい性能とも解釈できます。
うっかり変身した場合の戦闘マニュアル
・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。
- 灯油を用意する。
- 瞬足で敵やその周囲に灯油をばら撒く。
- 現場から退避しつつ敵を撃ちまくる。
- 敵の被弾によって生じた火花で灯油が着火。
- 燃え盛る現場から敵の焼死を祈りつつ全力疾走で逃げる。
ある程度は機動性に優れた性能で、射撃も可能ですから安全に戦えそうです。ただし自身の銃は拳銃サイズの小振りなモノなので決定打となる火力は期待し難いかもしれません。
自身のスピードを活かしつつ火力の上乗せを図る戦法を模索すると、灯油等で周囲一帯を焼き尽くして自分だけ逃げるのが良いと個人的には考えます。まぁ敵をちゃんと燃やし尽くせたか確認出来ないのが少し懸念点ですが。
有利な敵
仮面ライダーメテオストーム
バルキリーは素直な性能ではありますが、全体的なスペックのバランスが良いです。『ゼロワン』に登場するライダーとしては地味な方ではありますが、普通に平成ライダーの最強フォームと並ぶ地力の高さはあります。
それこそメテオストームは格闘を得意とするライダーの最強形態ですが、バルキリーはこれを完全に上回る火力を発揮します。メテオは高速で回転する独楽を飛ばして来ますが、バルキリーの走力があれば逃げ切れるレベルだろうし、逃げながら逆に銃撃を浴びせれば流石に有利な立ち回りが出来るでしょう。
仮面ライダーG3-X
機動力に優れたバルキリーですが、最大の強みは「素速く走りながら銃を撃つ戦法」でしょう。例えばG3-Xのような重火器ライダーはどうしても動きながらの銃撃に不向きであり、立ったまま敵を狙う戦法になりがちです。
またG3-Xのガトリングはある程度のスピードで走り抜ければ回避可能で、更にリロードが必要である事から反撃に転じる隙が非常に大きいです。バルキリーとしては走りながら迎撃しつつ、隙を見せた瞬間に必殺技を撃ち込めば良いため、勝ち筋を見出しやすい相手です。
不利な敵
仮面ライダードレイク
スピード型のバルキリーですが、流石にクロックアップといった特殊な高速移動能力には太刀打ち出来る水準ではありません。更に敵が銃ライダーともなれば性能面では完全に上をいかれてしまうため厳しいでしょう。
そしてより素速い銃ライダーとして真っ先に思いつくのが「ドレイク」です。性能面における負け筋はほぼ無いですが、女相手に弱いという点はやや気になりますが。ただ一目惚れしたウカワームをキチンと倒していることも踏まえると、悪事に加担するバルキリー相手でも普通に戦えそうではあります。
仮面ライダーオーズ(ラトラーターコンボ)
同じチーターの瞬足を活かしたライダーですが、オーズの方が圧倒的にスピード面が上です。バルキリーが100mを2秒程度で走り抜けるのに対して、ラトラーターは0.2秒ですから次元が違います。
パンチやキックの火力はバルキリーが上で、銃撃も可能な点ではオーズに対抗出来そうではありますが、オーズは周囲を蒸発させる熱線の放出や太陽拳による目眩し、更には足音を消すといった特殊能力が多く搭載されており、総合力としてはバルキリーが不利になりそうです。
ベストパートナー
仮面ライダーマッハ
主要ライダーとしては恐らく初の女性戦士であるバルキリーですが、やはり性格面でも「ヒロインらしさ」よりも「部隊を率いる姉御肌」な印象です。劇中では何度か悪事に手を染めることもありましたが基本的には誰かを気遣って行動しており、バルカンに対しては「面倒見が良い女性」といった態度が目立ちます。
その一方で置かれた困難な状況下で頭を悩ませた結果、本当に初歩的な判断を誤る人間性でもありますので、単純明快で忌憚ない意見を言って来そうな弟属性のキャラとは相性が良さそうです。マッハはまさに弟キャラであり、陰ながら誰かのために努力する性格も似ています。性能面も機動力に優れた銃ライダーですし。
仮面ライダー伊吹鬼
劇中を通してのバルキリーは、どうしても「道具のように支配されて悪事を働く」印象が強く、あまり良いイメージがありません。これは変身者の脳内に埋め込まれたチップによるものなので仕方ないっちゃ仕方ないのですが、全く同じかそれ以上の状況に置かれたバルカンは己のメンタルのみで支配を克服しています。これと比較するとバルキリーは「メンタルが弱い」イメージが拭えないです。
ただ元々は善性の強い女性であり、指導者に恵まれなかっただけですから、逆に指導者に恵まれれば化けるかもしれません。伊吹鬼はまさに女性の弟子を持つライダーで身体能力も非常に高く、スピード以外の全ての面でバルキリーを上回ります。
お互いに銃ライダーで相性も良いでしょうし、バルキリーが「レイダー」ではなく「鬼」に進化する世界線もあるかもしれません。鬼になる程に鍛え抜かれた技術者とか最強の域やろ。
強い?弱い?
そこそこ火力が高くてそこそこスピードに長けた銃ライダーであり、飛び抜けた決定打はないものの堅実に戦っていける性能ではあるでしょう。スピードも制限時間付きのバフではなく、身体の空気抵抗を最小化した持続可能なタイプであり、第一に「扱いやすい性能」といった印象を受けるでしょうか。
絶対性能こそは「標準的な水準」ですが、非常にバランスの良いライダーです。
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