仮面ライダーローグの戦闘力

戦闘力

総合戦闘力 

スペック


ローグ
パンチの威力32.7t
キック威力37.5t
ジャンプの高さ57.2m
100m走のタイム2.3秒

引用:仮面ライダー図鑑

基本情報

『仮面ライダービルド』に登場する4人目のライダーです。

変身者はかつて首相補佐官という政府中枢ポジションの存在であり、変身者の大部分がフリーターで構成される平成ライダーとしては結構異端です。しかも父親のコネであって自らの実力ではない、という点も味があります。

またライダー界屈指の「光堕ちキャラ」でもあります。元々は敵組織の幹部として暗躍し、政治を混乱させて戦争を引き起こしたり、人体実験によって人命を奪ったり、自らの部下に身代わりを命じた挙句、悪事がバレそうになると口封じとして射殺する等の非行に及んでおり、シナリオの展開次第では普通に倒されて退場してもおかしくない程度には悪質なキャラでした。

しかしこれらの非行は「人類を凶悪化させる特殊な光」を浴びた副作用的なものであった、ということにされ、ローグへの変身能力を獲得する過程で光による人格への影響が消失しました。

そのためローグへの変身を果たした時点では素の状態であり、その後の悪役っぽい振る舞いも「敢えてしていた」ことが明らかになります。

それは首相である父親と七光で実力の伴わない自分自身を見比べて、既に悪事を働いてしまった自身が贖罪をしつつ国に貢献するには「自らが汚れ役を請け負い、正義感の強い父親が平和な国を作る手助け」を陰ながらに実行することだとする彼なりの考えに基づいたものでした。

結局は首相である父親を失う等の悲惨な目に遭ってはいますが、その一方でかつて自らが虐げてきた者達に仲間として受け入れられ、壊滅的なファッションセンスで愛されつつ、「大義という名の正義」という彼の立場なりの正義感をしっかり示しつつ活躍できたことは、元々の極悪人っぷりからは考えられないほどの「光堕ち」であり、色々な意味で恵まれた存在でしょう。

強さ解説

火力

途中参戦のライダーとはいえ、打撃の実数値は中々です。最強格と言えるほどの水準ではないものの、パンチ・キックにバランス良くステータスを振っている印象を受けます。

そして何より目立つのは「成果出すキック」でしょう。主役ライダーの強化フォーム撃破はもちろん、今作のラスボスのような途方もないチートキャラであっても弱体化のキッカケを作る等、物語の進行上で必須級の成果を挙げています。

ただしエボルトのアイテム破壊に関しては、必殺キック発動前から執拗にアイテムを狙っており、結果的に上手くいったのは「必殺キックを含めた蓄積ダメージ」と捉えた方が近いかもしれません。

成果出すキックをもって火力「18.5点」は若干過大評価な気はしますが、最終決戦までのインフレに喰らい付いた実績も加味して高めに設定しておきます。

汎用性

基本的には格闘主体ですが、剣と銃も所持しているので攻撃手段は揃っています。

銃に関しては小型なので心許ない印象を受けますが「クローズチャージ」を撃破しているし、剣と合体させて「ライフル」にする事で火力の底上げも可能です。

機動力

実数値としては「グリス」の上位互換であり、歴代シリーズ全体で考えると優秀な部類に入ると思います。

ただしこちらも例に漏れず『ビルド』という作品内では埋もれてしまう水準でもあります。

特殊能力

守りの面では「仮面ライダーヴラム」にて解説した「ダイラタンシー」を活かしたスーツとなっている関係で、純粋な打撃に対して滅法強いです。

「片栗粉を溶いた水を叩く実験」をした経験があればイメージしやすいかと思いますが「衝撃を受ける事で硬質化する」性質があります。

更に所持している銃は単なる銃撃だけでなく、特殊な煙幕を発生させることで安全に撤退する手段として重宝します。

仲間も含めて絶体絶命のピンチに陥った際に、全員まとめて撤退出来るのも有能と言わざるを得ません。

それこそ最終盤の「パンドラタワー登頂」とかスチームガンでワープすれば良かったんじゃね?と個人的に思ってしまうほどです。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. 初手で煙幕、行方を眩まし敵の背後に回る。
  2. 背後から敵の急所を目掛けて必殺キックを仕掛ける。

煙幕が有能で汎用性も高いため、素直にこれを活用すれば良いでしょう。必殺キックも優秀ですから、敵の虚をついて確実に命中させたいです。

倒し切れなくとも何かしらの部位破壊は出来ているでしょうから、後は銃による必殺技を重ねがけする等すれば勝利は確実でしょう。

有利な敵

仮面ライダーZO

純粋な格闘攻撃を得意とする無属性ライダーです。その上で斬撃等の攻撃手段もありませんから、打撃に強いローグにダメージを与えることは難しそうです。

ZOはバイクを使った体当たりが印象的で、流石にこれをローグが無傷で耐えられるかは微妙ですが、やはり打撃である性質上、致命傷になるとまでは考えにくいです。

仮面ライダークウガ(ペガサスフォーム)

ローグは変身時や必殺技発動時に「ギャー!!」という女性の叫び声のような効果音が鳴ります。

一方でクウガは感覚を研ぎ澄ます事で高い精度での射撃を得意とするライダーですが、聴覚が過度に研ぎ澄まされる事によって雑音に苦しむ描写があります。

一般的に騒音の基準としては70dBを超えると人間は不快感を覚えるとされていますが、女性の悲鳴は90dBに及びます。これを超人的な聴覚を持ったクウガが何度も聞いたら相当な苦痛になるはずです。

ローグに関しては変身時はおろか、生身であっても奇抜な行動の際に上記効果音が鳴るため、クウガ側のストレスは半端じゃないでしょう。

不利な敵

仮面ライダーファイズ

単純な打撃に対する耐性は高いローグですが、特殊能力を伴う打撃に対しては普通にダメージを受けています。

それこそファイズのクリムゾンスマッシュは拘束+貫通という性質を持っており、一般的な打撃であるライダーキックとは異なります。

基礎スペックでは完全にローグが上回りますが、カウンターで拘束技をキメて一気に必殺技に繋げてくるのがファイズなので油断出来ない相手です。

仮面ライダーウィザード(ウォータードラゴン)

水や氷を操るライダーです。斬撃や銃撃の手段はありますし属性も乗るので、ローグが無効化する無属性打撃に対する対応手段はバッチリです。

またローグは煙幕による撤退・目眩しが厄介ですが、煙を射出した瞬間に水を浴びせる事で煙を消すことができるため、撤退等を防げます。

「リキッド」で避けつつ「ブリザード」で追い詰め、撤退も防いだ上でトドメを刺すには水属性に適性があるかもしれません。

ベストパートナー

仮面ライダーオーズ(ブラカワニコンボ)

ワニコンビです。こちらも必殺技がワニの噛みつきを模したものであり似ています。ローグは少々危険なガスを注入することでドーピングする事が出来ますが、本編では副作用に苦しみました。

ブラカワニは回復を得意とする形態ですので、ローグの治癒が可能であれば、無限にドーピングさせる戦法も狙えるでしょう。(負けたら消滅しますが)

仮面ライダービースト

有能なサブライダーです。ビーストも終盤の最重要場面で非常に優秀な立ち回りをしており、敵の完全撃破までは出来ずとも、敵の目論みを独力で打ち砕いた存在です。

最終決戦こそ主役に譲りましたが、彼がいなければ詰んでいた程の実績です。

ローグもビーストも普段はメチャクチャで話の通じない浮世離れしたヤツではありますが、ネタキャラでありながらも肝心な時にしっかり役に立つ意味では非常に心強い存在です。

各々が的確に自身の役回りを理解して活躍出来るので、二人が協力すれば意外にも格上のボスキャラに一矢報いる事が出来るかもしれません。

強い?弱い?

そこそこの基礎スペック、打撃に対する防御手段、成果を出す必殺技、有能な撤退能力が満遍なく揃っており、シンプルに強いです。

決して最強格と言えるようなズバ抜けた強みがある訳ではないのですが、とにかく有能です。個人的なイメージとしては「勝ちやすい」ではなく「負けにくい」ライダーでしょうか。

絶対性能としては「スパークリング以上」であるのは間違いないですが、対応できるシチュエーションや敵の幅広さという観点では、ビルドの方が優れている印象です。

とは言っても、そもそも他ライダーの強化形態ですら手も足も出なかった敵にたった一人で挑み、「基本形態で弱体化させる」という活躍はどう考えても有能としか言いようがないです。

歴代シリーズを通しても「基本フォームが強いサブライダー」という意味ではギャレンとトップ争い出来るんじゃね?

流石に最強レベルとまで言うと過大評価になってしまいますが、総じて「有能で強い」という評価に落ち着く性能と活躍です。

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