仮面ライダービルド(ジーニアスフォーム)の戦闘力

戦闘力

出典:出典:ガンバレジェンズ公式様 ©︎石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映ビデオ・東映 ©︎BANDAI

総合戦闘力 

スペック


ジーニアスフォーム
パンチの威力55.7t
キック威力61.1t
ジャンプの高さ86.3m
100m走のタイム0.9秒

引用:仮面ライダー図鑑

基本情報

仮面ライダービルドの最強フォームです。科学をテーマにした作品における最強フォームが「天才」であるのは纏まりがあって好きです。

初登場は第39話『ジーニアスは止まらない』です。サブタイトルは第21話『ハザードは止まらない』と対比されていると思われます。

ハザードの力で「命を奪ってしまった」ビルドでしたが、遂に彼の目指す「ラブ&ピース」を実現するための能力を手に入れました。

実際にジーニアスの能力は「敵の能力を中和」や「相手に感情を芽生えさせる」といった特殊性が目立ち、防御無視で殺傷力に全振りしたハザードフォームとは正反対です。

その能力故か「変身者の善性」が強くないと変身すら出来ない仕様であり、主人公の2重人格である葛城巧は変身に失敗しています。

まるで「葛城は人助けをする気がない」「戦兎は人助けをする善性がある」という描写でしたが、これはちょっと葛城が可哀想に思います。

確かに葛城は「悪魔の科学者」と呼ばれるように人体実験や兵器を生み出した経緯がありますが、その目的は「打倒エボルト」に他なりません。

目的のために犠牲を厭わない姿勢は冷酷ではありますが「人類への貢献」を着実に達成する意味では決して間違っていません。

万丈は「葛城には人を助ける気持ちが全く無い」という趣旨の暴言を述べていましたが、むしろ「少しでも多くの命を救うために覚悟を決めていた」と解釈できる余地はあります。

ローグの決め台詞は「大義のための犠牲となれ」ですが、それを誰よりも強く実行に移した存在とも言えるでしょう。

とはいえ、ジーニアスの能力は「常識離れした人助け性能」であり、常識的な機能に留まる他フォームとは一線を画します。

故に変身者も「常識離れしたお人好し」である事が要求され、一般的な感性である葛城は適性が認められなかったのだと解釈しています。

ただそれは120点の善性ではなかっただけであり、まるで「お前の善性は0点だ!」と言わんばかりに飛び出した万丈の主張は流石に暴論だと感じました。

まぁ戦兎に対する万丈の想いは非常に強いので、多少は感情的になっても仕方がないのでしょう。恋は盲目だね。

ただし戦兎も能力の扱い方はかなり無茶苦茶…。正当な目的はありましたが「ヒロイン(女)を必殺キックで吹き飛ばして万丈に激突させる」という荒業すぎる芸当を披露しています。

登場自体が遅めであり、敵との戦いも他ライダーと協力する場面が多いため「ジーニアスフォームの強さ」は中々印象に残りにくい側面はあったでしょうか。最終話に至っては登場すらしませんし…。

その一方で少ない登場回数の割に物語の進行を左右する活躍を残しているのも事実であり、先述の「ヒロイン蹴飛ばし」や「ラスボスに感情を芽生えさせる」といった功績は素直にMVP級です。

また見た目についても賛否が別れる姿ですが、私は好きです。

確かにジックリ見てると全身のボトルが吹き出物のように感じなくもないですが、そもそも仮面ライダーはヒロイック過ぎなくても良いと思うんですよね。

ヒーローらしい王道のデザインは戦隊で十分だと思うし、ビルドの「ボトルで強くなる」を放棄せず、むしろ全面的に押し出す姿勢は非常に好きです。

それこそ遠目で見たら普通にカッコ良く、近くで見ると「ビルドらしさ」も味わえて2度美味しいナイスデザインではないでしょうか。

強さ解説

火力

実数値は「クローズマグマ」に若干劣りますし、歴代最強フォームと比しても最上位層とは言えません。

それこそ「ゼロツー」のキックは120tであり、ジーニアスの2倍の数値となります。

ジーニアスの実数値もそれなりに高水準な部類ですが、3桁火力のようなインパクトは無いかもしれません。

また「ハザードフォーム」の「防御無視」といった特殊性も確認出来ず、やはり「殺傷力」という観点は重要視していない印象を受けます。

「各種ボトルの能力を組み合わせる事で大幅な火力アップ」が理論上は可能と思われる設定ですが、本編で殆ど活用されなかった事を踏まえて本項目の加点要素とは致しません。

汎用性

フルボトルバスターの使用が確認されており、遠近両方に対応できると言えます。格闘に関しても実数値はそれなりなので通用する場面は多いと思います。

本編では目立ちませんでしたが「各種ボトル能力を自在に扱えるテンコ盛りフォーム」としての側面も有ります。

個人的にビルドは有能な派生フォームが多いと考えており、テンコ盛り能力を手に入れるメリットが大きいライダーだと思います。

それこそ「分身×超音速飛行×射撃×一時無敵化」なんて芸当も可能になっちゃいますからね…。

本来は30点近くまで達する高い汎用性だと思うのですが「殆ど活用されなかった」事を踏まえ、現時点では25点とします。

機動力

100mのタイムは1秒を切ります。劇中でも頻繁に超スピードバトルを繰り広げており、ドラゴンボールみたいになってました。

ただしこの超スピードが「スペック上の数値」に依るのか「スマホウルフ等の能力を発動した更なる加速」を反映した描写であるのかは不明です。

また、ジーニアスのジャンプ86mも相当に優秀ですが「ゼロツー」のように200mくらい飛ぶヤツが存在する事を踏まえると最上位層では無いです。

とはいえ「クジラジェット」の能力で超音速飛行が見込まれるため、25点以上の実力だと思います。

劇中での描写が無かったのは惜しいですが「超スピード」「飛行」「潜水」を全て兼ね備えている事は確実かと思いますので26点とします。

特殊能力

劇中で目立ったのは「敵の能力を中和」「敵に感情を芽生えさせる」という内容であり、ド派手に敵を倒す能力ではなく「敵へのデバフや味方ヒーラー」な印象を受けます。

ただやっぱり「ボトル60本全部使える」は相当にチートだと思うんですけどねぇ。

各種ボトルを活用すると出来ること

という具合に一部を挙げるだけでもヤバ過ぎるラインナップとなります。なぜ使用しない?(笑)

またボトル以外にも「致命傷・未知のウイルスから変身者を保護」という記載があり、実際に劇中でも「他ライダーが変身解除されてもジーニアスは無事」という描写がされていたと思います。

採点に際しては「ボトル能力の使用率」をどう考えるかですよね。

「実際には使用していたがエボルトが強過ぎて目立たなかった可能性」も考慮しましたが、万丈を火力枠に据えていた事を踏まえると「そもそも能力を使用していない」と私は考えます。

これも能力の内容自体は30点相当ですが、流石に実績が少な過ぎるため25点とします。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. 初手で9人に分身
  2. 太陽拳で目眩し
  3. UFOを召喚し援護攻撃を依頼
  4. 自身はオクトパス×ゴリラでパンチの火力底上げ
  5. 超スピードで9人同時に殴りまくって撲殺

中和とか感情付与とかやりません。ボトルフル活用で徹底的に殴ります。

ただし念のため太陽拳はやっておきましょう。

④の火力ですがオクトパスライトが8倍、ゴリラモンドが2倍に引き上げるため「素のパンチ55.7t×8×2=891.2t」となります。これに低確率での「即死効果」が付与されるので充分でしょう。

即死パンチの発動率は不明ですが「9人同時に超スピードで殴る」であれば試行回数も充分過ぎます。

そもそも891tパンチの時点で即死級の破壊力なので、即死効果が発動したか否かの検証をするまでもなく撲殺して終わりでしょう。

有利な敵

仮面ライダーグランドジオウ

歴代でも最上位層の強さを誇るグランドジオウですが、意外にもジーニアスで攻略できる可能性はあると思います。

まずグランドジオウの強みは「歴代ライダーの能力を使用可能」な点であり、特に「歴代作品の戦闘シーンからライダーを呼び出す」という戦法が披露されています。

つまりグランドジオウは「ジーニアスフォームのビルドすら呼び出す事が可能」であり、一見すると対峙するビルドが不利になると思われます。

しかし先述の通り、ビルドは「劇中で殆ど能力を使用していない」のであり、それは同時に「ジオウが呼び出すビルドも能力を使用しない可能性が高い」という解釈に繋がります。

そうなるとビルドは初見殺し的に特殊能力を連発しまくる事で、同一能力同士でのバトルであっても有利に立ち回れるのではないでしょうか。

それこそ能力を扱う変身者としても「天才物理学者」と「自称王様」で知識量に大きな差もありますし、ビルド側が勝ち筋を見出すケースは充分に考えられると思います。

仮面ライダーオーズ(ガタキリバコンボ)

50人への分身が凶悪なガタキリバですが、ビルドにも分身能力はあります。

ビルドの分身は9人程度に留まる可能性がありますが、同時発動できる能力が多彩過ぎるため「オーズの全コンボ同時登場」に近しい芸当が出来てしまうと思われます。

もちろん「重力操作」等のオーズにしか扱えない能力もありますが、ビルドも一時的な無敵化を筆頭に強スキルを多数搭載していますので問題ないでしょう。

何より分身に際して、ビルドは特にリスクを負いませんが、オーズは「ダメージ共有」という大きいリスクを負う点も大きい差だと言えます。

不利な敵

仮面ライダーダークキバ

非常に多種多様な能力を持ち合わせているジーニアスですが「エボルト」のような惑星破壊クラスの力を持った相手には苦戦している印象が強いです。

それこそ「ブラックホール」による地球破壊に関しては、直接止める手段を持っていない様子であり、崩壊していく地球を横目にしながら敵の元へと急いでいます。

ダークキバもまた「世界を崩壊させる規模での自爆技」を持っており、これを発動されてしまうとジーニアスでも対処が難しいかもしれません。

仮面ライダーアークゼロ

少し難しい所ですが「アークの悪意」を感情として解釈するか人工知能による感情の模倣に過ぎないと解釈するかで結論は変わってくると思います。

前者であればアークゼロが有利に、後者であれば「感情を付与できるジーニアス」が有利になる可能性が高くなるでしょう。

個人的には「人類の悪意を学んだAI」はある意味で「悪の感情そのもの」と解釈しており、ここに感情を付与しても「もう感情あるよ」になってしまうのではないかと思います。

逆にアークによる悪意は「伝染する性質」があり、ビルド側に悪意が乗り移る可能性も否定できません。

徹底的に悪意に染まる場合は「桐生戦兎がアークワンになる」事で強くなる可能性がありますが、中途半端に善性を失う程度だと「ジーニアスへの変身条件を満たせない」状況に陥る最悪のパターンも想定されます。

いずれにしても「人工知能の悪意を感情として解釈するか」次第なところが大きいので、有利不利を断言する事までは難しいです。

ベストパートナー

仮面ライダーディケイド(コンプリートフォーム21)

「能力的には強いハズなのに微妙な活躍」「相手が悪過ぎた」という不名誉な点で共通しています。

扱える能力の数は両者ともに圧倒的であり、設定通りの活躍ができれば間違いなく「チート」級だったと思うんですけどねぇ。

あと地味に「並行世界」の移動を経験している点も似ていますね。

経緯は異なりますが「自分の世界じゃない場所で孤独を味わう」描写があります。

仮面ライダークウガ(アルティメットフォーム)

五代雄介もまた「綺麗事」を本気で実現しようとする人物であり、ラブ&ピースに向かって突き進む桐生戦兎と近い思想を持っていると言えます。

アルティメットクウガに関しては「闇堕ちリスク」が付き纏いますが、ここにビルドの「中和」能力が作用すれば大幅なリスク緩和を期待できるでしょう。

強い?弱い?

設定上の能力に関しては間違いなくチートです。強過ぎます。

作品内のアイテムをテンコ盛りにしたライダーは珍しくありませんが、派生フォームが優秀なビルドはテンコ盛りによる恩恵が非常に大きい存在だと言えます。

ただ如何せん劇中描写がね…。仲間との協力や人命救助の側面が強調されており、能力面では地味な印象は否めませんでした。

活躍についても「マッドローグに勝つ」「エボルトには苦戦気味」というイメージが占めており、ちょっと対戦相手との力量差が極端すぎると感じます。

マッドローグは強いんだろうけど「小物感」があり過ぎて、撃破によって感じられるインパクトは小さかったです。

以降のエボルトに関しては逆に「強すぎる」敵であり、基本的には味方との共闘前提・最終決戦に至っては「ラビットドラゴン」に譲っているためジーニアスとしての活躍は目立ちにくい点は否めません。

とはいえ物語上での活躍は有能であり、設定上の能力も非常に強いことを踏まえると最上位層に位置する実力はあると思います。

そもそも「エボルトに対抗できている」時点で超優秀ですからね…。

※余談

最近、管理人は美容院でパーマを掛けましたが施術中の頭がボトルまみれでジーニアス気分を味わえました。

ジーニアスになりたいライダーファンはパーマおすすめです。ただし迂闊に話題に出すと場が凍るので注意が必要です。

ボク「頭がボトルまみれっすね」

美容師「カラフルでしょ」

ボク「仮面ライダーみたいっす」

美容師「…?しばらく薬剤の浸透を待つのでライダー気分を楽しんで下さいね」

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