描かれた内容
- 「ねむ」の過去
- 夢主は里親である父?
- ノクスとゼッツが対面
- 「ねむ」は既に死んでいる?
歪んだ愛情
まず「ねむ」は孤児院出身である事が明かされます。
そして孤児院に寄付をしていた芸能事務所の社長が「ねむ」に目を付け、里親として育てるとともに芸能人としてプロデュースしていた、というのが大まかな流れです。
一見すると「孤児院に寄付をする」というのは立派な社会貢献であり、社長も決して悪人ではなさそうです。
ただし「他人を商品価値として値付けする」という倫理観に若干欠ける側面もあり、実際に謎のダンボール芸人には10ドル、「ねむ」には100万ドルの価値を認めていました。
てか孤児院も「あの娘は100万ドルだぁ」とか言っちゃうオッサンに里親を任せても良いんか?とは思いましたが、結果的にプロデュースには大成功しているので良いのでしょう。
ねむは既に死んでいる?
本編終盤に悪夢にうなされている社長が描写されましたが、なんと彼の自宅に「ねむの遺影」が置かれていました。
元々「既に死んでいる」or「昏睡状態」なのではないか、とファンの間でも予想されていましたが、遺影が存在している以上は「死んでいる」と考えて良いのではないでしょうか。
芸能事務所自体が「ねむ」のおかげで大きくなった背景もあってか、社長による彼女への愛情や執着は相当に強そうです。
ただし「夢の中の監獄」であっても「ねむと一緒にいたい」と感じさせる行動から察するに「ただ一方的にねむを利用していた」訳ではなさそうで、一応は親子の愛情もありそうです。
一方で「本当の家族じゃないから」と発言する「ねむ」の心境はまだ完全には明かされていない感もあり、お互いに想いがすれ違っている可能性はあります。
故人を使って稼いでるのは結構ヤバい
離婚した元嫁曰く「4年前の事故であの人は変わってしまった」と評されていますが、確かに「故人がさも生きているかのように広告に登場している」は中々にヤバいです。
それこそ『仮面ライダーTHE NEXT』における「ちはる」の扱いに似た闇を感じます。流石にニチアサでそこまで胸糞展開を描くとは思いませんが、やはり意識してしまう先駆者でしょう。
一応は金稼ぎが目的ではなく、芸能人として活躍させることで「生きていると錯覚できるから」という心理の可能性もありますが、中々に歪んだ愛情だなぁとは感じます。
昏睡状態の可能性を前提に好意的な解釈をするなら「復帰後の居場所を残すために、世間に忘れなれぬよう売り出している」という見方もできますが、そんなに健全な雰囲気は感じないですねぇ。
まとめ
遂に「ねむ」の状態について明かされ、物語が大きく進んだ印象を受けます。「ノクス」についてはまだまだ不明点が多いですが、何かしら「ねむ」との関係性がありそうです。
個人的な予想としては「ノクスも孤児院出身で、ねむの復活を目論んでいる」ですかね。流石に「ヒロインが死人」の状態で1年間やるとは思えませんが、本当に復活無しだったら新鮮ではあります。
「変幻自在な夢の世界で深層心理に触れる」は最近発売された「サイレントヒル」に近い印象を受けますが、もっと人間の黒い部分を描いてくれると楽しめそうだなと思います。


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