「莫の知り合いじゃないのか?」が気になる!仮面ライダーゼッツ第4話の感想

感想

描かれた内容

  • 略奪願望アリの花嫁
  • 警視庁怪事課が非公式に復活
  • 富士見刑事の怪人が現実化したことで悪夢が拡散された

花嫁を幼馴染が拉致しようとする

 今回は結婚式にまつわる内容でした。「式に乱入して花嫁を連れ去る」は割と見慣れた展開です。今回は花嫁の幼馴染が乱入してくる展開でした。

 夢の中では刃物を片手に乗り込んで来た幼馴染ですが、現実世界においても「一途とストーカーは紙一重」という指摘を受ける場面があり、元々そういう気質があるのかもしれません。

 とはいえ大荷物で大変そうな老婆を手助けする心優しい一面もあり、「表面上は優しく見えても心の中に闇を抱えているんだなぁ」と思いましたが…。

 心の中で「幼馴染による拉致」を望んでいるのは花嫁自身というパターンでした。花嫁は外務大臣の娘、結婚する相手は財閥の御曹司という事で「政略結婚」の側面が強そうです。

 花婿も夢の中での描写を見る限りでは「怪人に襲われる花嫁を心配」しており、決して悪い人ではなさそうですが…。

 幼馴染と花嫁は「家が近所だっただけで住む世界は違う」という描写がありましたが、これは「自由がない花嫁が幼馴染を羨む」という意味で活きてくるのかもしれませんね。

 ただこれは「幼馴染が好き」という意味ではなく「息苦しい環境から連れ出して欲しい」という願望で、彼女にとって自由の象徴的な存在が「近所に住んでいた幼馴染」だったために夢の中で登場しただけのような気がします。

悪夢が拡散して人々に感染

 第3話にて富士見刑事の悪夢が現実に実体化した事によって「悪夢が拡散し人々に感染した」とのことです。

 ここで気になるのは「富士見刑事はなぜ悪夢を見たのか?」です。もちろん「怪事課を認めない組織への怒り」ではあるのですが、そもそも誰だって心にストレスは抱えているし悪夢だって見ますよね。

 今回コードゼロが夢主について「莫の知り合いじゃないのか」と少し驚いたリアクションを見せたのが気になる…。

 それこそ「悪夢の拡散」が起きる前は「莫と関わった人間だけが悪夢に怪人を宿す」=「莫が悪夢の感染源」という図式も成り立ちかねないのかなと個人的に思ったりしています。主人公病原体は割とありがちな印象だし。

 ただブラックケースの発生自体は2000年から確認されている(第1話)のに対して、莫が生まれたのは2002年頃であり、微妙に噛み合わないです。流石に現時点ではヒントが少な過ぎますが、コードゼロの発言には何かしらの伏線がありそうだと感じます。

妹は芸能マネージャー

 これはHP上にも掲載されていましたが、本編でも言及されました。「マネージャーは体力勝負」という趣旨の発言をしており、基本的な身体能力は「妹>莫」になりそうです。

 芸能マネージャーとなると、やはり意識するのは「ねむ」の存在です。アイドルである彼女は未だ現実世界で登場していませんが、妹関連の話で何かが明かされる可能性もありそうです。

ヒロインと主人公の指輪

 個人的に気になったのが主人公である「莫」とヒロインの「ねむ」が装着している指輪です。これは「ウィザード」のようなゴッツイ指輪ではなく、普通のアクセサリーとしての指輪に見えます。

 これを莫は左手の小指、「ねむ」は右手の人差し指に着けています。もちろん単なる衣装の可能性もありますし、そもそもお揃いの指輪ですらない可能性すらあります。

 ただ指輪に何かしらの意図があるのだとすれば「他人の夢に潜入している証」という解釈がシックリきます。現実世界の莫は指輪を着けてませんし。

 「夢の世界だけに登場し、他の夢の記憶を引き継いでいる」描写を踏まえると、やっぱり「ねむ」は「他人の夢に潜入するエージェントorそれに準ずる存在」だと思うんだよなぁ。

まとめ

 「結婚式に乱入する展開」は割とありきたりですが「夢の中で願う」という切り口に『ゼッツ』という作品の個性が付与されていて、個人的には楽しく観れました。

 怪事課も非公式ながら復活しており、少なくとも「第3話での現実世界におけるバトルすら夢オチだった」という展開にはなりませんでしたね。

 「非公式」での活動にどこまで深い意味があるかも気になりますね。単純に「胡散臭いし職務としては認めないよ」という意味なのか「怪事課という組織が敵に狙われるのを避けるため」という深い意味があるのか。

 また「ゼッツ微妙」という感想がSNS等で見られますが、個人的には結構ワクワクするんですけどねぇ~。「謎が多く曖昧でスッキリしない」という意見が多い気がしますが、流石に第4話時点ではそんなもんだろうと思います。

 確かに『ガヴ』とは作風が随分と異なりますので違和感を抱いても仕方ない気がしますが、個人的には『ゼッツ』のミステリアスな雰囲気も非常に好きです!

 現状では曖昧で不明点が多すぎるのは間違いないですが、これは徐々に明かされていくだろうし逆に期待要素です。流石に有耶無耶にされる類の謎ではない気がします。

 ともあれ「雰囲気」という一点を切り取っても「歴代シリーズとの差別化」という意味では成功していると感じるし、海外展開を踏まえても「東映のチャレンジ精神」は伝わってきます。

 少なくとも「新鮮さ」はあるし、今の世界観のまま突き進んで欲しいな。次回は「ストリーム」を使用した青いゼッツが登場します。初のフォームチェンジなので楽しみです!

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