仮面ライダービルド(オクトパスライトフォーム)の戦闘力

戦闘力

総合戦闘力

スペック


オクトパスライトフォーム
パンチの威力右腕4.4t、左腕4.8t
キック威力8.6t
ジャンプの高さ42.1m
100m走のタイム6.5秒

引用:仮面ライダー図鑑

基本情報

 仮面ライダービルドの派生フォームです。「タコ×ライト」の組み合わせです。なんかもう「ライオン×掃除機」とか見ちゃった後だと驚かないね。

 タコによる墨、ライトによる太陽拳を組み合わせた「目眩し特化」な形態であり、初見殺しな性能が目立ちます。

 劇中においても「正体不明の敵が実は味方側の人物ではないか」という疑惑を検証するために用いられています。というのも当時の敵幹部(実質的にラスボス)は基本的に「ビルドの能力や手の内を知っている」ため、常に一歩先を行く実力でした。

 過去に人体実験を受けた者からの証言で敵の正体を知った戦兎は半信半疑ながらも「まだ誰にも教えていないタコの能力に対応できるか否か」で証言の真偽を検証しようとします。

 これまで勝てなかった敵は「単純に実力の差なのか」、それとも「能力を対策されていただけなのか」で、後者であれば「ずっと身近で自身の発明を支えてきた存在が敵だった」という事実が見えてきます。

 結果的に格上である敵は、純粋な戦闘力自体は低いはずのオクトパスライトに対応出来ませんでした。つまり今まで苦戦していたのは「敵にとって初見じゃなかったから」だと戦兎は結論付けます。

 オクトパスライトフォーム自体は、ビルドのフォームの中でもかなりマイナーな印象ですが、活改めて見返すと「学者特有の知的な推理」という背景があり、単なる販促だけではなく、人物像や世界観の補強として機能したフォームなのかなと感じます。

強さ解説

火力

スペック上の実数値は「ラビットタンク」の1/3です。ただしタコの能力を宿した右腕のパンチは「一時的に威力を8倍に引き上げることが可能」という設定が存在しており、その際の数値は35.2tとなります。

ここまで来ると数値上はビルドの派生形態の中でも最強のパンチです。何なら中間フォームである「ラビットタンクスパークリング」も超えてます。

ただし他フォームで示されている実数値も通常時の威力であり、必殺火力が35t以上の可能性は全然あるため、一概に火力最強とは言い切れません。

汎用性

劇中で披露された「ライトによる太陽拳」「タコ墨で充満した空間に封じ込めて爆発させる」は初見殺し的な側面が強く、格上相手に勝利する結果を残しています。

ただし翌週の再戦時には対策されており、やはり「初見殺しとしては汎用的だけど、何度も通用しない」印象でしょうか。

一応はライトによる発光は攻撃性能もあるらしく、公式によると「敵の装甲内部にダイレクトダメージを与える」とされています。

機動力

やはり「ラビットタンク」に劣ります。決して低過ぎる水準ではありませんが、やや物足りない印象にはなってしまうでしょう。

ただしタコの能力によって「水中戦」に対応しているようです(描写されたっけ?)。足裏から水を噴射することにより高速で泳げるらしいですが「クジラジェット」と比べてどっちが優秀なのかは不明です。

一応クジラは永遠に潜水できる訳ではないので「水中における持久戦」であればオクトパスライトが適しているのでしょうか。

特殊能力

先述した太陽拳等による目眩しの他に「体色変化によるカモフラージュ」が挙げられます。とにかく「敵に見つからずに奇襲する」性能デザインなのでしょう。私は好きです。

ただし「敵の透明化を見破るライダー」は意外と多く存在しているため、高い地力を伴わない以上は、敵を倒し切る決定的な要素にまではなり得ない印象です。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. 体色変化で透明化
  2. 太陽拳で隙を作り、人質なり重要アイテムを奪って撤退
  3. 深夜の東京湾に敵を呼び出す
  4. 透明化した状態で敵に接近、背後から海に突き落とす
  5. 自身も入水し、水中でライトによる目眩し
  6. 混乱した敵をタコの足で捕縛、深海を目指す
  7. 水圧もしくは窒息で敵が絶命し勝利

透明化や太陽拳は便利ですが、そう何度も繰り返すと対策される恐れがあるため、確実に有利に立ち回れる水中戦に持って行きたいです。

深夜の水中は深くなるほど暗い環境になるため、突然の太陽拳はより凶悪な威力になるでしょう。街灯の光などが心配な場合はタコ墨を吐きまくるといった対処も可能です。

有利な敵

仮面ライダーヴラム(ゼリーカスタム)

 透明化が厄介なヴラムですが、短時間な上に「タコ墨」をばら撒く事で透明化を無効化できる可能性が高いです。イメージとしては「透明人間に鼻血をかける」無印ドラゴンボールに近いでしょうか。

 触手による神経毒も厄介ではありますが、こちらもタコの足を触手の要領で扱うことで一定程度は相殺、素のスペック差と太陽拳による目眩しでビルドが有利になるでしょう。

仮面ライダーオーズ(シャウタコンボ)

 オーズのシャウタコンボも優れた水中戦適性を持っていますが、目眩しは「ラトラーター」の専権事項なので扱えないと思われます。

 ただしオーズは水中での「電撃」が可能なので、そこにビルドが対応できるか次第でしょうか。

 ビルドには「電気無効化」という設定記載はありませんが「電気刺激で自身の筋肉をコントロール」「全身の電気エネルギーを集めてキック」という記載はあるため、ある程度は電気属性として耐性もあるんじゃないかな、と個人的には解釈しています。

 ある程度の耐性があるのであれば、目眩しを扱えるビルドにアドバンテージがあり、水中戦では高い実力を誇るオーズに対抗できる可能性を秘めた数少ない存在と言えるでしょう。

不利な敵

仮面ライダーBLACK

 強烈な光を浴びせて敵を怯ませるビルドですが、彼自身に光耐性がある訳では無さそうです。初陣では倒せた敵に翌週で敗北しましたが、その敗因は「パンドラボックス」による特殊な光を浴びせられた事でした。

 BLACKの「キングストーンフラッシュ」に関しても強烈な光を放つものであり、ディケイド客演時には「異世界に繋がるオーロラを弱体化させて強引に突破させる」荒業まで披露しているため、特殊性についても申し分無いでしょう。

仮面ライダーアマゾンアルファ

 目眩しどころか「失明させても戦える」キャラです。嗅覚や聴覚をフルに活かし、被弾覚悟で敵の居場所を掴む執念のようなファイトスタイルを披露しています。

 タコの触手に関しても、斬撃を得意とするアマゾンアルファとは相性が悪く、全体的に「ビルドの長所をピンポイントで潰し得る」存在だと考えます。

ベストパートナー

仮面ライダーマッハ

 「ヒロインの父親が敵だった」という繋がりを見出せるでしょうか。経緯等の実態は異なるため全く同じ境遇とは言えませんが「ヒロインがショックを受けないように、真相に気付かれる前に倒す」姿勢は似ている印象を受けます。

V-1システム

 シルバーカラーで光沢があります。オクトパスライトの発光を良い具合に反射してくれそうです。それこそ北條さんが眩しすぎて視認できない程に光りまくる展開もあるかもしれません。

 一見すると性格上の相性は非常に悪そうですが、北條さんが決して根からの悪人ではない事を踏まえると「内海」とも打ち解けられたビルドなら最終的に分かり合えそうな雰囲気はあります。

強い?弱い?

 「初見殺し性能は抜群、ただし絶対性能は平凡」という表現に尽きるでしょうか。数値上のスペックとしてはビルドの派生フォーム群でも最弱クラスですが、一時的な火力アップが可能なので致命的ではありません。

 むしろ「水中戦といった得意分野がある」といった点や「初見殺し性能」については素直に評価すべきです。不完全な状態だったとはいえ、本作のラスボスに一度は勝ってますし。

 ただし翌週の序盤には同じ敵に敗北している結果を踏まえると、やはり絶対性能は平凡であり、どんなシチュエーションでも活躍できる万能感まではありません。

 まぁ数あるビルドの派生フォームの中でも「初見殺し特化」という明確なイメージが定着しているだけ恵まれているでしょう。ライオンクリーナーとキリンサイクロンなんて殆ど似たようなもんだし…。

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