
出典:ガンバライジング公式様
総合戦闘力

スペック
ラビットタンクフォーム | |
パンチの威力 | 17.0t ※ |
キック威力 | 23.7t ※ |
ジャンプの高さ | 55m |
100m走のタイム | 2.9秒 |
引用:仮面ライダー図鑑
※ビルドは左右の能力が異なるため、パンチ力等も左右差があります。ここでは便宜的に強い方の数値を掲載しています。
基本情報
2017年より放送された『仮面ライダービルド』の主人公にして基本フォームです。「ウサギ×戦車」がモチーフとなっています。
変身者の名前も「桐生”戦兎”」であり、この基本フォームを反映した名前となります。「2つの能力を掛け合わせたライダー」は『ダブル』以降はそれほど真新しいものではなく、変身後のインパクトとしては少し弱めでしょうか。
その一方で変身者についての設定はかなり複雑であり、そこが他作品と比しても珍しい個性となっています。分かりやすい点で言えば「天才物理学者」として変身アイテムや武器を自作する事が可能です。
歴代シリーズを見ても大体が「奇跡的なアイテム生成・仲間が作ったアイテムを受け取った」という経緯で強化される事が多いですが、ビルドに関しては「自分で開発した」であり、中々に珍しいタイプです。
彼の開発力は確かなレベルですが自ら天才物理学者と自画自賛したり、新作の武器を(冗談だが)生身の仲間で試そうとするといった奇行も目立ちます。
面白いのがネット検索で「桐生戦兎」と入力するとサジェストで「モテない」というワードが表示される事です。ファン界隈でも「女性の愚痴に対して、本気で愚痴を解決する発明品を作ろうとするタイプ」と評される事が多く、少々ズレている印象があります。
ただ本編序盤で「恋人同士の別れの挨拶をする時間を必死に稼ごうとする」活躍も見せており、決して「空気が読めないヤツ」ではないです。
管理人が推察するに桐生戦兎の場合は、研究への探究心が卓越している事に加えて「自己完結気味」な性格が「モテない」という評価に繋がっていると感じます。
彼は作中通して精神的に安定している印象であり、2号ライダーである万丈と比べて冷静沈着な場面が多いです。何なら先輩ライダー達と共演する冬映画でも「本当に現行ライダーの主役か?」と感じる程には落ち着いていて、良くも悪くも初々しさはありません。
まぁ一応は彼も取り乱す場面がありましたが、それは彼の存在を全否定するような過酷な真実が明かされたからであり仕方がない印象の方が強いです。
むしろライダーとして戦う覚悟はキマリ過ぎている程であり、それ故に自身が死ぬリスクを負うべきと判断した際は、迷う事なく進む描写もありました。
ヒロインに「万が一の場合は俺を殺せ」と自身を消滅させるスイッチを渡すシーンは、苦しい役割を強引に押し付けながらも「それが正しい」と言える論拠を明確に述べるという、彼の知的な性格が悪い意味で活かされています。
人間性としては「正義感が強くて不器用なヤツ」というスタンダードな主人公タイプですが、ここに高い知性が加わる事で「他者が気軽に指摘しにくい」という要素が出てきてしまうのではないでしょうか。
『ビルド』におけるヒロインは「万丈」という定説があるように「理屈をガン無視して距離を縮めてくるヤツ」じゃないと戦兎の相方は務まらないと考えられ、やはり戦兎は「一見すると奇人、よく知っていくと絶妙に気難しい」人間性で「モテない」という評価は妥当かもしれません。
「見返りを期待したら正義じゃない」「敵も味方も殺さない」といった趣旨の名言から分かるように「ヒーローとして」の完成度は非常に高いんですけどね。
逆に言えば異性のパートナーがいなくとも完成された人間性であり「万丈さえいればOK」な点を踏まえると、そもそも「モテる必要がない」人物とも解釈できそうです。
強さ解説
火力
基本フォームとしては優秀です。水準としては「龍騎サバイブ」とほぼ互角であり、他作品の最強フォームとも渡り合える基本スペックです。
ただし突出して強いとまでは言えず、同じ基本フォームとしても「響鬼さん」という高い壁が存在するのも事実です。
必殺キックに関しては足裏がキャタピラになっている事によって、単純な打撃に加えて「敵をエグる」ダメージを与えることも出来ます。
汎用性
ある程度の火力が見込める格闘能力に加えて、遠近両用の「ドリルクラッシャー」という武器を装備しています。敵を斬ったり刺したりできる剣としての使用や、変形させる事によって銃としての使用も可能です。
変身前の状態でも使用していることから「過度に重い・反動が大きい」といった弱点はなく、取り回しは非常に良さそうです。
ただしあくまで基本フォームの武器としての域は出ておらず、格上相手にも通用し得る「メダジャリバー」ほどのブッ壊れ要素は無いかと思われます。
機動力
非常に優秀です。まず走力については平成以降の主役基本フォームとしてはNo1のスピードを誇ります。もちろん「クロックアップ」等の特殊な能力は別でしょうが、ビルドも「一時的な加速が可能」という公式設定が存在するため、スピード面については申し分ないでしょう。
ジャンプ55mは最上位層とまでは言えないまでも、ドラゴンフォームのクウガを越える水準であり、軽々とマンションの屋上まで飛べてしまうのは便利です。
特殊能力
変身者が自称するように「天才物理学者」であり、武器やアイテムの開発・敵の分析を自ら行えてしまう点は非常に優秀です。一部はヒロインの協力あっての側面もあるので完全な独力ではありませんが、彼の頭脳が本物である事は間違いないでしょう。
また『ビルド』に登場するライダー全般に該当しますが、彼らには「ハザードレベル」という概念が存在し感情の昂りや経験値でスペックを底上げ出来る設定となります。初期値のスペックも相当に優秀ですが、更なる上昇が見込める点も大きな加点要素です。
うっかり変身した場合の戦闘マニュアル
・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。
- 銃で敵を壁に追い詰めていく
- 銃をドリル剣に変形し、敵に投擲
- 敵にドリルが刺さったら全速力で敵に接近
- ドリルを貫通させて壁に突き刺す
- 動けなくなった敵を足裏のキャタピラでエグり続ける
汎用武器の「ドリルクラッシャー」は斬りつけ攻撃として使用される場面が多いですが、刺した方が絶対に強いと思います。
敵に突き刺した状態でドリルを回転させれば強烈な持続ダメージになるし、これにキャタピラによる持続ダメージも加われば殺傷力として充分と言えるでしょう。
有利な敵
仮面ライダーダブル(ファングジョーカー)
身体能力に優れた中間フォームですが、全てのスペックでビルドが上回ります。お互いに2つの能力を掛け合わせたライダーですが、能力面に限った相乗効果はビルドが上なのかもしれません。
ダブルに関しては不足した火力等を「自身の頭脳や検索能力で補う」事である程度の強さが担保されていますが、ビルドも相当な頭脳派となります。
「地球の本棚」にアクセス可能なダブルの方が知識量は多そうですが、開発力や発想力に関してはビルドに軍配が上がりそうです。
お互いの頭脳を活かした個性が互角だとすれば、これを相殺した肉弾戦になる展開が予想され、そうなるとビルドが有利になると思われます。
仮面ライダー斬月・真(光実)
自ら使用するアイテムを開発するビルドは「技術力・知能」といった点に注目されがちですが、これは同時に「アイテムの能力を誰よりも熟知している」ことを意味するため、それぞれのポテンシャルを安定して引き出せる強みとも言えます。
一方の光実が変身する斬月は「兄から盗んだベルト」を使用しており、ポテンシャルを十分に引き出せていない印象が強いです。
格上はおろか、スペック的には下位互換の通常斬月にも追い詰められてましたからね…。
また光実の悪行はビルドの逆鱗にも触れそうで「ハザードレベル」向上によって更に差をつけられる可能性もありそうです。
不利な敵
仮面ライダーウィザード(フレイムスタイル)
スペック的にも優秀なビルドですが、その能力はあくまで「物理学」に依拠したものであり、強さのベクトルとしては割とシンプルな部類です。
ウィザードはスペックにおける実数値で大幅に劣るものの「特殊性」という点では、全く別ベクトルの「魔法」を扱うライダーであり、ビルドとしても対処しにくい側面があるでしょうか。
フォームチェンジ無しで分身や銃の自動追尾、目眩しといった能力を多用し、炎による属性攻撃まで仕掛けられると流石にスペックでゴリ押しは難しそうです。
ライドプレイヤー
ビルドは「怪人であっても殺さない」という信念を持っており、基本的には敵対関係にあっても救いの手を差し伸べる存在です。
それこそ敵であったとはいえ「暴走時に敵を殺してしまった」際には、故人の幻覚を見るほどに憔悴しています。
『エグゼイド』に登場するライドプレイヤーは一般人が変身する量産型ライダーですが、ゲームでいう「ライフゲージ」のような概念が存在し、これがゼロになると強制的に消滅・死亡となります。
多くのライダーは力尽きると「変身解除」となる場合が大半ですが、ライドプレイヤーは「弱い+負けたら死ぬ」という害悪な性能であり「誰も殺したくない」ビルドにとっては非常に戦いにくい存在でしょう。
ビルド夏映画如く「一般人に追われ逃げ惑う」展開が再来しそうです。
ベストパートナー
仮面ライダーディケイド
本編開始時点である程度は人物として完成されている点で似ています。まぁお互い完璧ではないですし、自分勝手な性格も見え隠れしますが比較的落ち着き払っている印象が強いです。
2人とも記憶喪失であり、そして本来の自分が「望んだ自分じゃなかった」という真実に苦しんだ点も近く、その上で記憶喪失後に培った「現在の自分のアイデンティティーを信じる」という決断を下しており、辿った経験でも共通項が多いでしょうか。
戦闘面でも冷静さと遊び心を両立させたスタイルであり、優位に立ち回る戦略を即興で見出せそうなコンビと言えそうです。
仮面ライダー1号
天才物理学者のビルドですが、1号に関しても「IQ600」というメチャクチャな設定が存在します。
アインシュタインのIQが160前後であり、歴史上の天才を見ても200~300でトップ水準となります。一般的な大人の平均が100前後であることも踏まえると「600」という数字がいかにブッ壊れているか分かるでしょう。
戦兎「天才物理学者の発明品!すごいでしょすごいでしょ!?」
1号「戦兎くんは有望だねぇ~」
鎧武「どんな発明品なんだ?」
1号「ガイムゥ!!!( *`ω´)」
強い?弱い?
基本フォームとしては非常に強い部類だと思います。単純に高く設定された地力に加えて、持ち前の頭脳、「ハザードレベル」による成長余地も踏まえると優秀である事は間違いありません。
ただし強さのベクトルは「物理攻撃」を主体としたシンプルなものであり、特殊な搦め手を多用する相手には苦戦する可能性も否めず、その際は別フォームへのチェンジ前提となると思います。
まぁシンプルな強さは「基本フォームの宿命」みたいな側面もありますし、その中でも恵まれた基礎性能と成長余地、優秀な変身者という強い要素が多く盛り込まれた存在で、他作品の「中間フォーム」くらいまでは渡り合えそうな性能と言えるでしょう。
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