遠近両用のド安定タイプ!仮面ライダー威吹鬼の戦闘力

戦闘力

総合戦闘力 

スペック


威吹鬼
パンチの威力15t
キック威力30t
ジャンプの高さ80m
100m走のタイム2.5秒

引用:仮面ライダー図鑑

基本情報

 『仮面ライダー響鬼』に登場する2号ライダーです。近年の2号ライダーは「何らかのキッカケで主人公と対立する」展開が1度くらい描かれるものですが威吹鬼の場合は1度もありません。

 2号ライダーとは言っても、ありきたりな「ライバルポジション」ではなく「主人公の後輩」という立ち位置となります。ただし後輩とは「見習い・弟子」を意味するものではなく、単純な年齢やキャリアの長さであり、お互いに「プロ集団の一員」という意味では対等な存在です。

 『響鬼』という作品においては、怪人と戦う組織である「猛士」に所属する仮面ライダーが”シフト制”で戦う職業ライダーであり、ライダーとして戦う以上は全員がプロ級の実力を有する世界観となっています。

 ただし本編時点での年齢は20歳であり、既にプロとして活躍こそしているもののベテランと言える領域には入っていない印象もあるでしょうか。

 彼の経歴も平たく言えば「お坊ちゃん」のような由緒正しい家系で育ったものであり、厳しい特訓こそ経ていますが「人生経験」による柔軟性が若干欠けている様子も見受けられます。

 とは言っても「威吹鬼の未熟さ」とは「師匠として弟子にどう向き合うか」という問題で露呈したものであり、そもそも20歳でプロとして戦いながら弟子の育成まで取り組んでいる時点で超有能な人材と言えます。

 響鬼さんは戦闘に関しては超一流だけど、弟子の面倒はあんまり見ないから…。そもそも弟子を取ること自体に消極的なので、ここはベテランとは言えど威吹鬼の方が組織への貢献度が高いポイントでしょう。

 威吹鬼の弟子は女子高生ですが、彼女を日夜問わず山中で連れ回しています。一応は「高校に通えるように」と配慮してはいますが、欠席している場面が多い印象です。

 女子高生としても「ライダーとして戦死した両親」の娘であるため、自発的に弟子入りしているのですが「平日昼間から学校そっちのけで15歳のJKを山中に連れ込む」のは中々です。

 字面だけ見ると危険な雰囲気がプンプンする関係性ではありますが、実際に本編を見ると「師匠と弟子」というこの上ない健全な関係性として描写されており、20歳という若さでありながら師匠として成立する威吹鬼の円熟味を見ることができます。

 少なくとも個人の私情で味方を攻撃したり仲違いする近年の2号ライダーとは一線を画す存在であり、実力と精神面の両方で「ド安定」なライダーです。

強さ解説

火力

平成以降の基本フォームとしては非常に優秀な部類となります。スペック上の数値では前作主人公のブレイドと比べて5倍以上の火力とされており、これを特段の強化フォーム等なしで安定して発揮できる点は流石です。

参考までに威吹鬼のキック30tは「ドライブ」の最強フォームである「タイプトライドロン」とほぼ互角の数値となります。

ただしライダー全体で見るとキック100tを超える者も増えてきており、決定的な強みと言える水準ではありません。あくまで「安定して発揮できる基本フォームの実力」として優秀といったところでしょう。

汎用性

基本的には銃を使った戦闘スタイルとなります。こちらは空気弾と実弾を切り替えて戦う銃であり空気弾には「弾数の制限がない」という利点があり便利です。

実弾については1発でも敵に命中すれば、その後の超音波攻撃と共鳴させる事で持続ダメージを与える事ができるため、こちらも優秀です。ただし持続ダメージは実弾が敵の体内にメリ込む事を前提とするため、頑丈な装甲などで弾き返されてしまうと効果を発揮できない短所もあります。

また威吹鬼は遠距離戦だけでなく、近接戦も充分過ぎるほどに可能です。やはり鬼に変身している時点で身体能力の高さは担保されており、技術を伴う格闘技や「鬼爪」による貫通攻撃も確認されています。

「音撃棒」による連続打撃戦法も可能であり、熟練度は響鬼に劣りますが怪人を撃破する実績は挙げています。

銃ライダーでありながら近接戦でも安定して戦えるため、汎用性は高いと言えます。

機動力

かなり優秀です。威吹鬼のジャンプ80mは「ジャンプが持ち味であるライダー」を軽々と上回る水準となります。参考までにバッタの跳躍力を持ち味とする「ゼロワン」の中間フォームである「シャイニングホッパー」のジャンプは70mです。

スピード面においても「エンペラーフォーム」のキバを超える水準であり、やはり非常に優れた数値と言えます。

特殊能力

そもそも変身自体が「アイテムさえあれば可能」という類ではなく「過酷な修行の末に超人的な肉体を手に入れて初めて変身可能」なものであり、威吹鬼に関しても変身に成功している時点で「素人ではない」ということが担保されています。

また「音撃」は妖怪に対して有効な清めの音であり、強制的に成仏させる「死者特効」のような側面もあります。これを遠近両用かつ複数の手段で発動できるのは優秀です。

威吹鬼が所属している「猛士」という組織は職業ライダーのプロ集団ですが「ブラック職場」と囁かれる程には過酷な労働環境であり、その中で戦闘と弟子の育成に励んでいる事から彼のタフネスさも窺えるでしょうか。

うっかり変身した場合の戦闘マニュアル

・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。

  1. 「ディスクアニマル」を召喚して囮にする
  2. 自身はジャンプで敵の背後にまわる
  3. 「音撃鼓」で敵を拘束
  4. 鬼爪で敵の目を潰す
  5. 自身の銃で実弾を撃ち込む
  6. 必殺技に移行し、敵が爆散するまで延々と持続ダメージを与え勝利

「ディスクアニマル」は小型のサポートキャラクターです。戦闘能力は低いですが多少の囮役にはなれるでしょう。

③の音撃鼓は響鬼とほとんど同型のものであり敵の拘束も可能と思われます。威吹鬼自身は太鼓を専門分野としませんが、ピンポイントで拘束用と割り切った使用は有効です。その後は得意分野である管弦器で必殺を決めれば良いでしょう。

有利な敵

仮面ライダーダブル(ファングジョーカー)

 俊敏な動きで敵を撹乱し、鋭利な爪で切り裂くライダーです。獣のような動きで暴れ回る強さを発揮しますが、全てのスペックにおいて威吹鬼の方が上です。

 ファングに関しては暴走のリスクを伴うため、変身者のコンディションによっては不安定さも残りますが、威吹鬼はそれ以上の身体能力を安定して出力できます。

 威吹鬼の実弾は1発でも被弾すれば持続ダメージになりますし、ダブルが得意とする近接戦に持ち込んでも「鬼爪」によるカウンター攻撃で刺されてしまいますから、殆どの展開で威吹鬼が有利になると考えられます。

仮面ライダークウガ(ペガサスフォーム)

 超感覚に優れたクウガですが、その代償として「音」には弱いです。繊細な音を聴き分けるのに特化したクウガに対して、威吹鬼による意図的な爆音トランペット不協和音リサイタルは致命傷となります。

 またフォームチェンジによって得意不得意を補うクウガに対して、どんな状況でも同じフォームでオールラウンダーな活躍を見せる威吹鬼は隙のなさという点でも上回ると言えます。

不利な敵

仮面ライダーファイズ

 基礎スペックは完全に威吹鬼が上ですが、ファイズが呼び出す「オートバジン」が厄介です。弾丸の雨を浴びせて来る相手に対して、威吹鬼の銃は連射型ではなく、迎撃手段としての相性は悪いでしょう。

 またオートバジンのような「完全な機械」に対して「音撃」がどの程度まで通用するかは未知数です。

 響鬼に関しては「音+打撃」で、どんな敵だろうと打撃によるダメージを与える事が可能ですが、威吹鬼は「音依存」の側面が強く、これが無効化されてしまうと一気に不利な勝負となります。

仮面ライダークローズ

 基本フォームでありながらスペックが非常に優れており、火力面では威吹鬼を上回ります。多少の火力差は機動力や戦闘技術で補える可能性もありますが、クローズに関しては感情によって戦闘力が上振れます。

 一方の威吹鬼は安定こそしていますが、逆にいうと上振れる印象はなく「格上相手を奇跡的に撃破する」展開は想定しにくいです。

ベストパートナー

仮面ライダーバルキリー

 精神が不安定な女性ライダーで陰のある存在です。決して悪人ではないですが、自らの意志が弱く、不本意ながらも都合の良い駒として利用される場面が目立ちました。

 威吹鬼は女子高生を弟子として育成していましたが、彼女も内向的で悩みの多い陰のある存在であり、年齢は違えど人物像としては似ている点もあります。

 中々に扱いづらいタイプの性格ですが、威吹鬼は苦戦しつつも最後まで向き合った良き師匠であり、最終的に戦い続ける選択をするであろうバルキリーとの相性は良さそうです。

仮面ライダーウィザード

 本心では余裕がなくとも平常心を装う存在です。「指輪の魔法使い」として常に余裕のある態度を見せており、人々を絶望から救う活躍から「メンタルが強い」印象を受けますが、実際はかなり無理をしている人物です。

 両親が死亡したトラウマや本編終了時点でヒロインまで死亡するという散々な目に遭っているウィザードですが、一見すると平常心だけど実際は「ヒロインの形見を肌身離さず持つことで精神崩壊を防いでいる」状態であり、結構ギリギリです。

 威吹鬼についても基本的には安定しており、個人の都合で取り乱すことは殆どありませんでしたが「20歳にしてプロ入りし弟子の育成までする」のは非常に過酷であり、中々に追い込まれていそうではあります。

 お互いにメンタルが弱いわけではなく、むしろ非常に強い部類ですが、それ故に「常にギリギリのところで踏ん張っている」印象です。過酷で厳しい運命に飄々と挑む「普通の兄ちゃん」という性質で相性が良さそうです。

強い?弱い?

 修行を前提とした肉体派ライダーであり、基本スペックは優秀な部類です。これに加えて遠近両方の攻撃手段を有する点を加味すると相当に隙がないライダーと言えるでしょう。

 ただし決して「飛び抜けた強み」がある訳ではなく「中間フォーム」くらいの実力を様々な状況下で発揮できる「安定感」があるタイプです。

 良くも悪くも「安定」なので、「格上を奇跡的に倒す」ような急激なパワーアップを見込める要素が少ない点は残念でしょうか。

 やはり「ド安定に強い」が総合的な評価になりそうです。

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