
出典:ガンバライジング公式様
総合戦闘力

スペック
仮面ライダー3号 | |
パンチの威力 | 15t(必殺時450t) |
キック威力 | 24t(必殺時720t) |
ジャンプの高さ | 50m |
100m走のタイム | 3秒 |
引用:仮面ライダー図鑑
基本情報
2015年に公開された春映画『スーパーヒーロー大戦GP』の準主人公です。設定や脚本がメチャクチャで悪名高い春映画シリーズですが、今作のゲストを務めたのは及川光博さんとなります。
当時の現行ライダーが『ドライブ』であったため、主要人物が竹内涼真、稲葉友、内田理央、及川光博というカオスなラインナップです。今となっては超豪華な俳優陣がクッソほど意味分からんレーシングを繰り広げる謎映画と割り切れば中々に楽しめる作品だと思います。
本来の歴史における3号ライダーは「V3」であることは周知の事実ですが、今作は歴史が書き換えられた世界観であり、本来の歴史には存在しない筈の「仮面ライダー3号」が登場します。
1973年にゲルショッカーを壊滅させた1号2号の前に突如として現れ、彼らを抹殺します。これによって歴史が大きく歪み、その後に誕生したライダーは「ショッカーライダー」として誕生しています。
ただし洗脳を逃れたライダーが僅かながらに存在しており、彼らを誘き寄せて一網打尽にするために「ショッカーに加担しない存在のフリ」をしてドライブ達に接近します。
彼の目的は成功し、生き残りであるドライブとゼロノスを追い詰めますが、ここで「レースをやろう」というドライブの謎提案が通り、翌日にカーレースを繰り広げます。
カーレースの中で3号は「脳改造を受けていなかった」事実が判明。かつて1号2号を殺してしまった過去を本心では悔いており、その過去を正当化するため「勝利に執着する」性格になったと語られます。
彼の発言として「勝てば正義、負ければ悪」「一度でも手を汚したら後戻り出来ない」という趣旨の言葉がありましたが、これは「ショッカーが悪だと知りながらも今更にヒーロー面は出来ない」状況で「ショッカーの道が正義だと自身に言い聞かせるために勝利に執着」していたのだと解釈できます。
しかし「カーレース」という勝負ではありましたが初の敗北を経験したことで、自身の本心と向き合い正義の心に目覚めます。その後は「最強のライダー」として一時的にショッカーに吸収されますが自力で脱出、野望の阻止に貢献しました。
先述の通り「仮面ライダー3号」は本来の歴史には存在しないライダーですので、全てが終結した際には彼自身も消滅しましたが…。
なんと本来の歴史においても3号の変身者はカーレーサーとして現役で活躍中と判明します。1973年当時から活躍している事を踏まえると相当に高齢なはずですが、見た目は若いままでした。
これは歴史改変の有無を問わず「改造人間としての青いバッタ男」は実在しており、それが「ライダーとして姿を見せなかったのが本来の歴史である」と考えると整合性は取れます。
やはり40年以上も若い見た目を保っているのは「改造人間だから」と考えるのが妥当でしょう。まぁ春映画の設定に整合性を求める方が間違っているのかもしれませんが…。
強さ解説
火力
バケモノです。
確かに基本攻撃の火力スペックは標準的な域を出ませんが、公式設定の「必殺時火力30倍」が頭おかしいです。
必殺火力が高いライダーとしては「龍騎」が挙げられますが、彼の確殺キックが300tです。これに対して3号は必殺パンチが450t、必殺キックが720tとなります。やり過ぎだろ。
汎用性
特に武器は使用せず、己の肉体のみで戦う格闘キャラです。火力がヤバ過ぎるので武器を使用する他ライダーに引けを取る印象はありませんが、複数の敵を同時に相手するシチュエーションでは苦戦気味でした。
基本的には「タイマンなら非常に強い」けど「複数の敵を一掃する特殊能力」が求められる状況には対応し難いキャラという評価になりそうです。
機動力
飛び抜けた水準ではありませんが優秀です。走力は響鬼と互角、ジャンプ50mは「渋谷109」の高さですから相当な機動力と言えます。
ただし「ファイズアクセル」のような超スピード型には対応できていないので、あくまで特殊能力抜きの実力として優秀な水準となりそうです。
特殊能力
まずは彼の愛車である「トライサイクロン」の存在でしょう。最高時速600kmのスピードに加えてミサイルや弾丸を発射できる仕様となっています。
この超スペックマシンを、ライダーとしての能力抜きに凄腕レーサーの変身者が扱うため、非常に高い総合力を発揮します。劇中では「リボルギャリー」を破壊してましたし。
また変身者が持つ「勝利への執着」も大きな要素となっていそうです。「強いから勝つのではなく、勝つから強いのだ」という発言からも分かるように独自の美学があるようです。
これは決して口先だけでなく、彼は劇中で一度も敗北した描写がありません。集団を相手にする場面では流石に苦戦気味でしたが、タイマン勝負では基本的に完封しています。
あとは「改造人間ゆえに老化しない」ことでしょうか。これは公式設定にある訳ではありませんが、やはり1973年から活躍しているにしては若過ぎるため、何かしらの副作用と考えるべきでしょう。
うっかり変身した場合の戦闘マニュアル
・敵は一般的な怪人(シリーズ序盤の敵くらいの強さ)で、変身した時点で対峙している想定。
- 車からミサイルと弾丸で敵を蜂の巣にする
- 怯んだ敵を最高時速600kmで撥ねる
- 瀕死の敵に全力のライダーキック、完全勝利
攻撃手段はシンプルですが、車によるミサイル+超高火力な格闘攻撃の組み合わせは、総合的に非常に優秀であると言えるでしょう。
③のライダーキック時は車のスピードを活かして更に勢いをつけることで火力の底上げも狙うのもありです。まぁ720tキックに耐えられる奴なんか殆どいないと思いますが…。
有利な敵
仮面ライダーJ
巨大化ライダーです。実は劇中でも対峙しており、その際は「3号が変身する事なく撤退する」展開となっていますが、本気で戦えば勝てると思います。
Jの身長は40mですが、3号のジャンプは50mまで対応可能です。ここに720tの火力が乗るので、例えば「Jの顔面に超火力キック」といった芸当も出来てしまいます。
相当に防御力が高いと思われるJですが「G4のギガントでダメージを受ける」のが一つの指標となっており、無論3号の火力は歴代でも最強クラスですから、Jに無効化される可能性は低いと思われます。
仮面ライダーヴラム(アラモードモード)
堅牢な装甲を手に入れた防御寄りの最強フォームですが、まぁ3号ならブチ破れるでしょう。一応は「ヴラムの神経毒」がリスクになり得ますが、3号は「改造人間」であるためロボットに近しい存在です。
完全なロボットかは不明なので多少は毒素が効く可能性もありますが、人間に対する絶大な効果までは期待できないでしょう。
不利な敵
仮面ライダーフォーゼ(ベースステイツ)
とにかく細々とした能力が多いライダーです。代表的なモノとしては「ロケットで空を飛び回る」がありますが、この時点で飛行能力を持たない3号は不利です。
絶対的なスペックは3号が圧倒的に優れていますが、フォーゼの「ロケットドリルキック」は貫通力に強みがあるので、打撃の破壊力に特化した3号とは別ベクトルの火力となります。
加えてフォーゼは「友達が多い」「仲間が周りに集まってくる」人間性が強調されていますから、仲間の手助け=3号が複数戦を強いられる状況が発生し得ます。一応フォーゼは「タイマン張らしてもらうぜ!」とは言ってくれますが…。
仮面ライダービルド(ゴリラモンドフォーム)
低確率で「即死パンチ」を繰り出すライダーです。破壊力等は無視でただただ即死攻撃という設定となります。
もちろん基本的な実数値は3号が遥かに上ですし、100戦すれば99勝できる相手でしょう。ただし「完璧な勝利」に執着する3号は100勝を目指すでしょうが、そこで低確率即死パンチが厄介な能力となります。
3号の450tパンチはどう考えても歴代最強クラスですが、そもそも「火力」という土俵で戦わない特殊性がビルドにはあるでしょう。
ベストパートナー
仮面ライダー001
「本来の歴史には存在しないライダー」として共通した存在です。性格的には「勝利に執着しない」ため3号とは対極ですが、きちんと「3号の後悔」に気付いて対処できそうな安心感があります。
能力としてもお互いに1号2号を意識した「バッタの格闘キャラ」として似通っており、3号が火力型なら、001はスピード型で役割分担もしっかり出来そうです。
仮面ライダーバロン
こちらは3号と近しい精神性を持った人物でしょうか。自身の父親が営んでいた工場が巨大企業に潰された事を皮切りに、虐待や父の自殺を経験したことで「自らの強さや勝利」に執着するように成長した存在です。
3号が「1号2号を殺めてしまった過去の正当化」のために勝利を追求するのは先述の通りですが「そもそも何故、1号達を倒したのか」は不明です。ただやはり「改造手術を受けつつも脳改造は免れる」という経歴はイレギュラーであり、何か悲惨な過去があるのかもしれません。
お互いに「強さへの執着」で人間性が若干歪んでいる側面はありますが、勝負への拘りが強過ぎるがあまり「敗北は素直に受け入れる」という精神性もありますので、フェアな関係性を築けそうなコンビではないでしょうか。
強い?弱い?
とにかく「シンプルにクソ強い」という評価に尽きます。必殺火力がブッ飛び過ぎです。特殊能力も無しにショッカー首領が「最強」と称すに値するだけの実力は間違いなくあります。
ただし通常火力は標準的な水準であり、必殺時を除いては「没個性」と言わざるを得ない側面もあります。やはり基礎スペックで有利でも、超スピードのような特殊能力に対応しきれていないので、一概に最強とまでは言えないでしょう。
まぁ春映画における戦闘描写を真面目に検討する事自体が「愚の骨頂」とも言えそうですが、洗脳されているとはいえ、多くのライダーを拳一つで撃退していた事を踏まえると「非常に強い」という評価が妥当だと思います。
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